義歯の管理

「義歯の管理」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年10月18日

義歯の管理とは?

義歯の管理方法として、以下の事項が挙げられる。
  • 流水下で専用の義歯ブラシを使って清掃する。 
  • 必要に応じて義歯洗浄剤を用いる(部分入れ歯用) 
  • 義歯に対して研磨剤の入った歯磨剤を使用しない。 
  • 残存歯は、義歯を外してから清掃する。 
  • 特に支台歯の欠損側隣接面を入念に清掃する。 
  • 原則として就寝時は義歯を外す。



就寝時の義歯装着

ただし以下の場合は、就寝時でも義歯を装着する。
  • ブラキシズムがあり、残存歯の負担が大きくなる場合 
  • 残存歯が対抗する顎堤に噛み込み、顎堤に傷ができる場合 
  • 動揺歯を義歯により固定する場合 
  • 咬合支持がなく、顎関節に過剰な負荷が加わる場合 







「義歯の管理」の文献・書籍など

【読み】

ぎしのかんり

【文献・書籍】

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

義歯製作の症例リスト

市販の義歯安定剤(ポリグリップ等)の使用について

市販されている義歯安定剤(ポリグリップ等)を使用している患者さんについてどう思われますか?
現在の勤務先の院長が使用を反対しているのですが、市販され広く使われている以上、診療する上では考慮せざるを得ませんよね...。
先生方のご意見頂けますと幸いです。

1Dでこの症例を見る

本日(2019年1月20日)、倶楽部PTC『新春特別講演会』が、東京都・株式会社オステムジャパンで開かれています。
総義歯臨床のスペシャリストである松丸悠一先生が、「日常臨床に活かせる総義歯臨床」をテーマにご講演されています。
その総論の部分をまとめてみました!

***
【大学卒業後に総義歯の道へ】
大学を卒業後、注力したのは総義歯の研究でした。患者さんの実際のデータを取って、大学院2年の秋から総義歯治療に関する研究をしていました。その研究時代が、今の私の総義歯臨床の土台になっています。
大学院を修了した後に、総義歯の治療に特化した歯科医師として大きく舵を切りました。総義歯臨床をしながら、フリーランスとしてエビデンスに基づいた総義歯研究のアウトプットをしています。

【総義歯治療は患者満足度にドリブンされる】
総義歯治療は、大局的な設計を持たなければ失敗します。「こんな形にフィニッシュしよう」というマクロな視点から考えていくことが重要です。
気を付けるべきは、患者さんの高い満足度。可撤性装置の特徴は、患者さんが日常生活のなかで外すことができるということです。術者側が適切なアプローチをしていたとしても、患者さんが外せば治療は中断する。
義歯のクオリティよりも、患者さんの納得が優先されるということが、現実として起こります。だから私は、患者さんとしつこいくらいコミュニケーションを取っています。

【コストをかけるべきは「術者患者関係」】
総義歯治療に対する患者さんの評価に最も関連するのは、術者患者関係の対人評価であるという論文があります。患者さんにどう思われるかだけでなく、私たち歯科医師が患者さんに対してスッキリとした気持ちで関わることが、総義歯治療を成功に導きます。
特に重要なのは、患者さん自らが選択すること。例えば審美性の満足度は、実際に得られる審美性よりも、患者さん自身が審美的な選択に関わっていることの方が影響しています。患者満足度を高めるためには、常に選択肢を与えながら患者さんと関わることが重要です。

【「顎間関係」と「順応・適応」が満足度に影響する】
患者満足度に影響を与えている要素を調べた研究があります。もちろん色々なファクターがありますが、ひとつ大きいのは「顎間関係」です。顎間関係には、下顎義歯の維持・安定、下顎顎堤の条件の2つが欠かせません。
もうひとつは、「順応・適応」です。10年、20年と義歯を長く使うと不満が無くなり、順応して使えるようになります。義歯を長く使ってもらうことが、患者満足度における重要なファクターであるということです。

【「義歯を貸す」というコンセプト】
治療用義歯における私の基本的な考え方は、義歯の受け入れが難しい患者さんに対するマネジメントとして行うという原則です。「レンドデンチャー」というコンセプトで、治療用義歯は「仮」「貸し出し用」の義歯であるということを、患者さんに対して明確にします。
治療用義歯は、時間を使って顎間関係の安定を確認していくことができます。「仮の」義歯であるということを患者さんに理解させ、調整・改良を行う余地を残すことができる。
それは術者患者関係にもいい影響を与えますし、時間軸を使い、患者さんも調整を頑張ろうとしてくれるので、満足度も向上します。

【日常臨床に活かせる総義歯治療のコツ】
総義歯治療を失敗しないためには、患者さんに納得してもらい、満足度を高めていくことが近道です。患者満足度のためには、「顎間関係」と「順応・適応」が重要で、そうしたマクロな「術者患者関係」「顎間関係」「順応・適応」というマクロな視点を持ちながら、ミクロなことを決めていくことがコツです。

詳しくは追記していきますので、ぜひ1Dグループにお入りください!

1Dでこの症例を見る

足の浮腫が著しい方です。
このような方は口腔内の粘膜の浮腫も起きます。
1日の間に入れ歯が合ったり合わなかったりします。

1Dでこの症例を見る

「義歯製作」に関連する他の用語

この用語が出てくる記事