歯肉嚢胞

「歯肉嚢胞」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

歯肉嚢胞とは?

歯肉嚢胞とは、粘膜結合組織内に生じる多発性の嚢胞である。歯肉嚢胞は「Serres上皮真珠」「Epstein真珠」「Bohn結節」とも呼ばれる。歯肉嚢胞の嚢胞腔内には層状の角化物が見られる。

歯肉嚢胞は新生児の6〜8割に見られ、新生児〜生後3ヶ月くらいまでの上下顎歯槽堤粘膜状に生じる。小児に歯肉嚢胞が現れた場合、成長とともに自然消滅する。

歯肉嚢胞は成人でも発症するが、小児ほど高頻度ではない。歯肉嚢胞は成人の場合40〜50代に多く、下顎の犬歯-第一小臼歯間の頰側歯肉に生じる。成人の歯肉嚢胞は小児よりも嚢胞壁が厚い。



歯肉嚢胞の症状

歯肉嚢胞の症状は以下である。
  • 直径1〜3mmの小腫瘤
  • 色は白色あるいは黄白色
  • しばしば多発性

歯肉嚢胞の原因

歯肉嚢胞の原因となっているのは、歯槽堤上皮の遺残や小唾液腺の胎生組織である。

歯肉嚢胞の治療方法

歯肉嚢胞の治療は、小児では不要である。歯肉嚢胞が成人で見られた場合は摘出または経過観察が主な対応となる。




「歯肉嚢胞」の文献・書籍など

【読み】

しにくのうほう

【文献・書籍】

『歯科医師国家試験参考書New Text別冊 口腔外科セレクトアトラス 第1版』, 麻布デンタルアカデミー, 株式会社干乃コーポレーション, 2012.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年千葉県生まれ。鶴見大学⻭学部歯学科卒業後、⻭科医師免許を取得。学生時代から個人でアプリやWebサービスの開発を行う。東京⻭科大学大学院博士課程中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

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