ジンジパイン

「ジンジパイン」とは?歯科用語を解説
2019年10月06日

ジンジパインとは?

ジンジパインとは、Porphyromonas gingivalisが産生する毒素のひとつである。動物実験の段階ではあるが、ジンジパインに対するワクチンの開発が研究されている。ジンジパインには、以下の作用がある。
  • ジンジパインはアルギニンを切断する酵素であり、歯周組織を破壊する作用がある。
  • 宿主の防御機構からの回避作用もあることが知られている。(IgGやIgAの分解や好中球活性酸素産生の抑制で生体防御を回避している。)
  • ジンジパインは補体のC3,C5をそれぞれ分解することによって補体を活性化させ、これらの作用により好中球の浸潤,細胞膜の傷害などが起こり、炎症が引き起こされるとされている。
  • 凝固因子の分解によって出血傾向となり、出血傾向によってPorphyromonas gingivalisなどの歯周病の原因の細菌が栄養を獲得しやすい環境をつくるとされている。
  • ジンジパインはトリプシン様酵素(アルギニンあるいはリジンを特異的に切断する作用をもつ酵素)の一つである。

「ジンジパイン」の文献・書籍など

【読み】

じんじぱいん

【文献・書籍】

『口腔微生物学 第6版』, 石原和幸ら, 株式会社学建書院, 2018.