ジンジパイン

「ジンジパイン」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

ジンジパインとは?

ジンジパインとは、Porphyromonas gingivalisが産生する毒素のひとつである。動物実験の段階ではあるが、ジンジパインに対するワクチンの開発が研究されている。ジンジパインには、以下の作用がある。
  • ジンジパインはアルギニンを切断する酵素であり、歯周組織を破壊する作用がある。
  • 宿主の防御機構からの回避作用もあることが知られている。(IgGやIgAの分解や好中球活性酸素産生の抑制で生体防御を回避している。)
  • ジンジパインは補体のC3,C5をそれぞれ分解することによって補体を活性化させ、これらの作用により好中球の浸潤,細胞膜の傷害などが起こり、炎症が引き起こされるとされている。
  • 凝固因子の分解によって出血傾向となり、出血傾向によってPorphyromonas gingivalisなどの歯周病の原因の細菌が栄養を獲得しやすい環境をつくるとされている。
  • ジンジパインはトリプシン様酵素(アルギニンあるいはリジンを特異的に切断する作用をもつ酵素)の一つである。

「ジンジパイン」の文献・書籍など

【読み】

じんじぱいん

【文献・書籍】

『口腔微生物学 第6版』, 石原和幸ら, 株式会社学建書院, 2018.

著者/監修者情報
歯科医師

1992年生まれ。千葉県の漁村で育つ。鶴見大学歯学部在学中からアプリやWebサービスの開発を趣味で行う。東京歯科大学大学院博士課程に進学するもお金が無くて中退。2017年にワンディー株式会社を創業。

アカデミックの症例リスト

慢性歯周炎の原因細菌であるポルフィロモナス・ジンジバリス菌がアルツハイマー病患者の脳内で確認されたという研究が、Scienceに発表されました。

歯周病の原因菌がアルツハイマー病に関連している可能性を示す研究結果(ニューズウィーク日本版)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11628.php

▶元論文
Porphyromonas gingivalis in Alzheimer’s disease brains: Evidence for disease causation and treatment with small-molecule inhibitors
http://advances.sciencemag.org/content/5/1/eaau3333

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新しいブログをアップしました。

歯周病原因菌とアルツハイマー病の関連性論文がScience Advanceに
https://spee.hatenablog.com/entry/gingivalis_AD

今回は大学とかep〇RKとか全然関係ない話です。
歯周病と全身の関連に関して新しい論文がでて、自分も興味があったのでちょっと読んでみたぞ、という感じです。

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