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歯科器材のデジタル印象採得装置とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ25選を徹底比較!

歯科器材のデジタル印象採得装置とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ25選を徹底比較!

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シリコーン印象でマージンが読めず再印象になり、患者の予定が崩れ、スタッフの手が止まる。 技工所への発送が遅れ、補綴の納期が伸び、説明の説得力も落ちる。 こうした連鎖を断ち切る手段としてデジタル印象採得装置の導入が検討されるが、 装置選定を誤ると運用コストが固定費化し、投資回収が遠のく。

本稿はデジタル印象採得装置を臨床と経営の両面で比較し、 導入の成否を分ける判断軸と運用設計を整理する。 ここで扱う比較は製品の優劣を断定するものではなく、 公開情報と提供データの範囲で自院の選択肢を絞り込むための材料である。

デジタル印象採得装置とは何か

この節の目的は、従来印象とデジタル印象の違いを言語化し、 選定時に迷いやすい論点を先に固定することである。 デジタル印象採得装置は口腔内を光学的に読み取り、 3Dデータとして補綴や矯正や外科のワークフローへ渡す機器群である。

導入評価はスキャナ本体だけでは完結しない。 専用PCやカートやソフト、チップ運用と保守契約まで含めた運用が品質を決める。 装置価格ではなく、症例当たりコストとダウンタイムを含むTCOで比較したい。

比較サマリー表(早見表)

製品メーカー接続運用の要点価格レンジ目安タイム効率の焦点保守と保証供給性
Aadva IOS 200(株)ジーシー有線ボタンレス操作、導入は構成依存¥1,000,000起動とスキャン導線情報なし情報なし
TRIOS 5 オーラルスキャナシステム(株)松風情報なし小型化、アシスト機能の訴求オープン価格再スキャン低減情報なし情報なし
i700 ワイヤレス(株)ヨシダ無線最大70FPS、連続最長1時間¥3,300,000チェア滞在短縮情報なし情報なし
G-Oral スキャン2 ワイヤレス(株)日本歯科商社無線Wi-Fi6、被写界深度最大22mm¥2,450,000説明の即時性情報なし情報なし
IS 3700 オーラルスキャナ(株)モリタ/3Shape無線240g級、バッテリー運用¥3,500,000全顎連続スキャン情報なし情報なし
TRIOS 4 オーラルスキャナシステム セット(株)モリタ/3Shape有線/無線同梱物が多く立上げが容易¥6,000,000患者説明の質情報なし情報なし
iTero エレメント 5D系インビザラインジャパン株式会社情報なし矯正で検討されやすい情報なし情報なし情報なし情報なし
Primescan系デンツプライシロナ株式会社情報なし院内CAD/CAMで検討されやすい情報なし情報なし情報なし情報なし
DEXIS IS 3800Wエンビスタジャパン株式会社無線無線と軽量の訴求情報なし情報なし情報なし情報なし
Aoralscan 3SHINING 3D情報なし補綴から矯正までの用途を訴求情報なし情報なし情報なし情報なし

表は導入後に変えにくい条件を先に見える化するための早見である。 価格は本体だけでなく、PCやソフトや保守やチップ費が加算される。 臨床の適応と経営の固定費化リスクを同じ表で読むことが重要である。

【項目別】比較するための軸

この節の目的は、スペック差を臨床アウトカムと経営指標へ翻訳し、 自院の採点軸を作ることである。 口腔内スキャナは不得意症例と運用条件が違うため、 同じ価格でもROIが変わる。

精度と再現性

精度は全顎か部分か、マージンをどこまで読むかで必要水準が変わる。 補綴中心で全顎スキャンが多い医院ほど、再スキャンのしやすさが再製率に効く。 矯正中心では歯列全体の再現性と患者説明の見せ方が自費率に効く。

乾燥管理とマージンの読み取り

歯肉縁下マージンは装置より術野設計が支配的である。 排唾と圧排と止血が不十分だとデータは荒れ、再スキャンが増える。 装置選びは臨床手順の設計とセットで考えたい。

スピードとチェアタイム

体感の速さは起動から送信までの導線で決まる。 ワイヤレスは動線を改善しやすい一方、充電と交換が隠れ時間になりやすい。 有線は安定する一方、ケーブル取り回しと断線リスクの管理が必要である。

隠れ時間を見積もる

スキャン時間だけでなく、キャリブレーション、チップ交換、送信、説明まで含めて比較する。 担当が決まらないまま導入すると院長の手が取られ、稼働率が下がる。

感染対策とチップ運用

滅菌型かディスポ型かで運用が変わり、症例当たりコストも変わる。 在庫切れが起きると診療が止まるため、供給性と院内在庫の設計が重要である。

技工連携とデータ規格

院外技工が中心の医院ほど、特定のCADやプラットフォームに固定されないかを確認したい。 院内完結を目指す場合は統合された導線が教育と責任分界を明確にする。

教育負荷と属人化

スキャン手技が属人化すると再印象が増える。 アシスト機能は上達速度に効くが、長期の再製率と教育時間で評価したい。

導入可否を分ける運用設計とROI

この節の目的は、導入後の固定費化と現場摩擦を抑え、 投資回収の道筋を医院内で共有することである。 初期費用は装置代だけでなく、専用PC、ソフト、保守、チップの総和である。 症例数が少ない段階で高額構成を入れると月次固定費が利益を圧迫する。

ROIは材料費削減だけでは回収しにくく、 チェアタイム短縮の人件費換算、再製率低下、自費説明の質向上を束ねて設計する。 導入初期は症例選択を絞り、送信プロトコルを固定してから適応を広げると失敗が少ない。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節の目的は、具体的な製品像を通じて自院の価値観を言語化し、 見積り取得の優先順位を付けることである。 価格は提供データの定価を目安として扱い、実際の導入費用は構成と契約で変動する。 同一シリーズでも販売形態やセット内容が異なるものを別製品として扱う。

Aadva IOS 200

Aadva IOS 200 は直感操作と低めの定価帯が特徴である。 まず運用を固めたい医院に向く一方、専用PCや保守加入など導入条件は見積りで詰めたい。

TRIOS 3

TRIOS 3 は高精度とスキャン安定性を訴求するシリーズである。 定価帯は高めであり、症例数と単価設計が伴わないとROIが鈍る。

TRIOS 3 オーラルスキャナ(ワイヤレス)

TRIOS 3 オーラルスキャナ(ワイヤレス)は取り回しの良さが魅力である。 充電管理が院内ルール化できないと稼働が落ちるため、担当と保管場所を決めたい。

TRIOS 3 MOVE Plus Without Scanner

TRIOS 3 MOVE Plus Without Scanner はスキャナ本体ではなく専用カートである。 表示と管理を強化したい医院に向くが、既存PC運用との二重投資に注意したい。

TRIOS 4 オーラルスキャナシステム

TRIOS 4 オーラルスキャナシステムはう蝕検知の補助機能など周辺機能の訴求がある。 診断補助は最終診断を置き換えないため、説明手順を整える必要がある。

TRIOS 5 オーラルスキャナシステム

TRIOS 5 オーラルスキャナシステムは小型化とスキャン支援機能の訴求がある。 オープン価格のため、保守と消耗品費を含むTCOで比較したい。

i600 オーラルスキャナ(ヨシダ)

i600 オーラルスキャナ(ヨシダ)は245g級の軽量本体とスリム形状の訴求がある。 補綴の基本症例から始めたい医院に向くが、送信手順が曖昧だと再スキャンが増える。

i700 オーラルスキャナ(ヨシダ)

i700 オーラルスキャナ(ヨシダ)は高画質とワークフロー管理の訴求がある。 説明品質を上げたい医院に向く一方、スタッフ教育の時間は見込んでおきたい。

i700 ワイヤレス

i700 ワイヤレスは最大70FPSと連続最長1時間の訴求がある。 バッテリー管理が崩れると稼働率が落ちるため、運用設計が重要である。

TRIOS オーラルスキャナ

TRIOS オーラルスキャナは高画質と高速処理の訴求がある。 同名の販売形態が複数あるため、見積りではセット内容とソフト範囲を確認したい。

IS 3700 オーラルスキャナ

IS 3700 オーラルスキャナは240g級の軽量ワイヤレスと高精度を訴求する。 無線環境の整備が前提になりやすく、Wi-Fi設計に投資するかが分岐点である。

IS 3800 ワイヤレス

IS 3800 ワイヤレスはラボ連携に特化したシンプルさの訴求がある。 提供データでは商品説明に別機種名が含まれるため、販売名と付属ソフトを必ず突合したい。

TRIOS 3 オーラルスキャナ セット 2024モデル

TRIOS 3 オーラルスキャナ セット 2024モデルは設置スペースのスリム化を訴求する。 配線が減る利点はあるが、PC側要件と置き場の設計が欠かせない。

TRIOS 4 オーラルスキャナシステム セット

TRIOS 4 オーラルスキャナシステム セットは同梱物が多く立上げが容易である。 セット価格は高額になりやすいので、回収年数を逆算したい。

TRIOS 5 オーラルスキャナシステム セット

TRIOS 5 オーラルスキャナシステム セットはLED表示やバイブ通知などの訴求がある。 院長以外が担う体制を作りたい医院に向くが、教育設計と保守契約が鍵である。

G-Oral スキャン 2

G-Oral スキャン 2 はフルカラー3Dと被写界深度最大22mmの訴求がある。 技工所側の受入体制とデータ形式の取り扱いを事前に確認したい。

G-Oral スキャン2 ワイヤレス

G-Oral スキャン2 ワイヤレスはWi-Fi6による高速送信の訴求がある。 電波環境が悪いと再スキャンのストレスが増えるため、事前確認が重要である。

i600 オーラルスキャナ(MEDIT)

i600 オーラルスキャナ(MEDIT)は必要十分な機能に絞った設計の訴求がある。 同名製品があるため、見積りでは製造販売と保証窓口を明確にしたい。

Medit i700 オーラルスキャナ

Medit i700 オーラルスキャナは速度向上などを訴求する。 別途PCが必要とされ、既存PCの更新計画と併せてTCOで見積もりたい。

TRIOS3(トリオス3)

TRIOS3(トリオス3)は患者体験を意識したソフトの訴求がある。 ソフトの継続費用と更新頻度が経営に効くため、契約条件を確認したい。

TRIOS4(トリオス4)

TRIOS4(トリオス4)は光学式う蝕検出機能の訴求がある。 有線と無線の使い分けは便利だが、充電と在庫のルールを先に決めたい。

iTero エレメント 5D系

iTero エレメント 5D系は矯正で検討されやすい系統である。 価格や保守条件は情報なしのため、導入形態と月額費用の有無を見積りで確認したい。

Primescan系

Primescan系は院内CAD/CAMで検討されやすい系統である。 統合度が強みになり得る一方、固定される範囲と更新費用を確認したい。

DEXIS IS 3800W

DEXIS IS 3800Wはワイヤレス運用を前提にした系統である。 無線環境と保守加入の条件が導入可否を左右しやすく、TCOの見える化が重要である。

Aoralscan 3

Aoralscan 3は補綴から矯正まで幅広い用途を訴求する系統である。 価格や保守条件は情報なしのため、国内サポート範囲を確認したい。

よくある質問(FAQ)

Q デジタル印象は従来印象を完全に置き換えるのか A 置き換わる領域もあるが全てではない。 出血や唾液管理が難しい症例では従来手法が安全な場合がある。 適応基準を作り、症例選択を行うことが現実的である。

Q ワイヤレスは有線より必ず効率が上がるのか A 動線は改善しやすいが、充電と交換が隠れ時間になる。 充電担当と予備機の運用が決まっていない場合、有線の方が稼働率が高いこともある。 導線と充電導線を事前に検証したい。

Q 技工所がデジタル対応していない場合は導入できないのか A 導入は可能だが効果が限定される。 対応技工所の確保と送信手順の固定から始め、適応を広げるとトラブルが少ない。 初期は症例数を絞りデータ品質の再現性を確認する。

Q 保守契約は本当に必要なのか A 故障時のダウンタイムが診療停止に直結するため重要である。 保守必須の機種もあるため、契約条件と消耗品費を含めて比較する必要がある。 代替印象手段を院内で決めておきたい。