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歯科器材のポスト&ピンとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!

歯科器材のポスト&ピンとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!

最終更新日

クラウンが脱離して来院した支台歯を診ると、根管内に残ったポストの撤去に時間を取られ、再築造の選択肢が一気に狭くなることがある。根管形態が細く、残存歯質が少ない症例ほど、ポスト材質とサイズ選択の差が再治療率とチェアタイムに直結する。

ポストとコアは材料費の大小よりも、術式の再現性と教育負荷を左右する運用投資である。導入時に規格を揃え、形成から接着、切断までの手順を標準化できれば、担当者差が減り診療効率が安定する。

本稿は支台築造用ポストとメタルポスト、関連器具を、提供データに基づき20の選択肢として比較する。臨床的価値と経営的価値を分けて整理し、情報が不足する項目は情報なしと明記する。

比較サマリー表(早見表)

この節では、症例に合う系統を短時間で絞りたい読者のために、材質設計、サイズ体系、包装と価格を同じ表で俯瞰する。タイム効率の示唆は仕様から見た運用相性であり、臨床成績の保証ではない。保守保証と供給性は提供データに記載がないため原則として情報なしである。

選択肢メーカー分類臨床的ポイント規格の要点包装価格目安タイム効率とTCOの示唆保守保証供給性
ファイバーポスト 10本包装(株)ジーシー支台築造用ファイバーポスト高密度配置と弾性バランスを狙う1.2 1.4 1.6mm 全長22mm10本入10,000円標準化しやすいが包装別価格は情報なし情報なし情報なし
ファイバーポスト 20本包装(株)ジーシー支台築造用ファイバーポスト高密度配置と弾性バランスを狙う1.2 1.4 1.6mm 全長22mm20本入10,000円まとめ買いで在庫管理を単純化しやすいが包装別価格は情報なし情報なし情報なし
ファイバーポストN(株)ジーシー支台築造用ファイバーポスト細い根管への適用幅を意識0.8 1.0mm 全長22mm10本入10,000円細径で形成量を抑えたい症例向き情報なし情報なし
MIコア ファイバーポスト(株)ジーシー支台築造用ファイバーポスト健保適用の記載とエコパック1.2 1.4 1.6mm 全長22mm60本入または20本包装35,800円大量包装で症例単価を下げやすいが価格対応は情報なし情報なし情報なし
ビューティコア ファイバーポスト(株)松風支台築造用ファイバーポスト光透過性とX線造影性の記載1.0 1.2 1.4 1.6mm10本入9,800円審美と経過観察を両立したい医院向き情報なし情報なし
クリアフィルADファイバーポスト Ⅱ 10本包装クラレノリタケデンタル(株)支台築造用ファイバーポスト光透過性とX線造影性の記載1.0 1.2 1.4 1.6mm10本入8,900円標準包装で導入しやすい情報なし情報なし
クリアフィルADファイバーポスト Ⅱ 30本包装クラレノリタケデンタル(株)支台築造用ファイバーポスト光透過性とX線造影性の記載1.0 1.2 1.4 1.6mm30本入8,900円在庫回転を作りやすいが価格対応は情報なし情報なし情報なし
トクヤマFRポスト 10本包装(株)トクヤマデンタル支台築造用グラスファイバーポスト無機フィラー配合の強度設計を謳う#2から#610本入8,900円番号体系で教育が要る情報なし情報なし
トクヤマFRポスト 30本包装(株)トクヤマデンタル支台築造用グラスファイバーポスト無機フィラー配合の強度設計を謳う#2から#630本入8,900円まとめ運用で欠品リスクを下げやすいが価格対応は情報なし情報なし情報なし
i-TFC ルミナスⅡ スターターセットサンメディカル(株)支台築造用ファイバーポスト導光性とレジン含浸一体化の設計1.0から1.8mm 長さ18mm各サイズ10本入17,000円スターターで規格が揃い教育が速い情報なし情報なし
i-TFCルミナスファイバーⅡサンメディカル(株)支台築造システムセットポストとスリーブと補助ファイバーを同梱詳細寸法は情報なしセット19,800円作製手順をセット化し再現性を上げやすい情報なし情報なし
光ファイバーポストサンメディカル(株)支台築造用光ファイバーポスト根管深部へ光を通す設計を謳う0.9 1.1 1.3 1.5mm 長さ90mm各3本入16,800円単価は高いが深部重合を重視する症例向き情報なし情報なし
ポスト(ワイヤー入り)サンメディカル(株)支台築造用ポスト再根管治療のガイド付与を意識1.1 1.3mm 長さ90mm各3本入9,900円撤去や再治療動線を意識する医院向き情報なし情報なし
アクセサリーファイバーサンメディカル(株)補助ファイバー補強用の極細ファイバー0.5mm 長さ90mm3本入4,950円細部の補強を狙う運用向き情報なし情報なし
ホワイトポスト(ファイバーポスト)山八歯材工業(株)支台築造用ファイバーポスト光透過性と造影性の記載1.2 1.4 1.8 2.2mmセット各5本入他12,000円太径まで揃えたい医院向き情報なし情報なし
リライエックス ファイバーポストデンタータス社/東京歯科産業支台築造用ファイバーポスト微細孔表面と特定セメント併用を提示#0 1.1mmから#3 1.9mm各5本入5,000円前処理工程を減らしたい医院向き情報なし情報なし
パラポストウエルデント社/茂久田支台築造用ファイバーポストヘッド形状で維持を意識#3から#6セットまたは単品各5本入49,000円高価格帯のため症例数と運用設計が前提情報なし情報なし
ファイバーカッター タイプ2(株)YDM関連器具穴サイズ拡大で対応範囲を広げる穴は6種類1丁16,000円切断手順の標準化で作業時間を揃えやすい情報なし情報なし
スクリューポストRSTデンタータス社/東京歯科産業メタルポスト20サイズのキット構成20サイズ120本とキー類38,000円サイズ網羅で迷いは減るが器具管理が要る情報なし情報なし
チタニウム スクリューポスト TSTデンタータス社/東京歯科産業メタルポストチタン採用と強度生体親和性を謳う20サイズ120本とキー類15,000円キット単価は低いが術式適合の確認が前提情報なし情報なし

表はまず分類で読むと速い。ファイバーポストは接着を前提に術式再現性を作りやすく、メタルポストはサイズ網羅と機械的維持の管理が焦点になる。セット品は教育を短縮しやすいが、消耗材が増えると在庫管理が難しくなる。

ポスト&ピンとは

この節では、支台築造で扱うポスト系器材の役割と分類を整理し、何を比較すべきかを明確にする。読者の目的は、症例の難易度と医院の運用に合う標準セットを作ることである。提供データは支台築造用ポストが中心であり、ピン単体の情報は情報なしである。

ポストは主にコアの維持と支持のために使われ、材質や表面設計、サイズ体系が術式の再現性に影響する。ファイバーポストは光透過性やX線造影性の記載、表面構造などで差が生じる。メタルポストはサイズ体系と付属キーなど器具運用が中心である。

【項目別】比較するための軸

この節では、仕様差が臨床アウトカムと医院収益へどうつながるかを因果で整理する。導入時はポスト単体ではなく、形成から接着、築造までの一連の流れで評価する。結論は単一ではなく、自院の症例構成とスタッフ技能を前提に選ぶ必要がある。

適応と術式適合

細い根管では細径ポストが必要になる一方、過度な形成は残存歯質を減らしやすい。番号表記とミリ表記が混在すると確認工程が増えやすく、教育とラベリングで補う必要がある。

光透過性と深部重合

光透過性を掲げる設計は、根管深部まで光を届け重合を助ける思想である。深部重合を狙うほど防湿と手順の再現性が重要になる。

光を通す設計は術式が揃って初めてタイムメリットになる

光が届くことと接着が成立することは別であり、手順が揺れるとやり直しが増えTCOが悪化する。照射時間と築造手順を院内で統一して初めて効率が出やすい。

X線造影性と経過観察

X線造影性の記載があるポストは、術後の位置確認や経過観察で情報量が増える。説明のしやすさにも影響するため、経過観察重視の医院では評価軸に入る。

表面構造と維持の考え方

微細孔表面やヘッド形状は、接着や機械的維持を得やすくする狙いである。接着系は材料と手技、金属系は器具操作と形成手順が鍵になり、標準化の難易度が収益性に直結する。

維持の考え方が違うと失敗パターンも再現される

機械的維持の手順を接着系に流用すると成績が揺れやすい。前処理の有無と使用セメントを含め、セットで教育する必要がある。

再根管治療と撤去性

再治療の可能性がある症例では、撤去の難易度が経営リスクになる。ワイヤー入りのように再治療のガイドを意識した設計は、撤去動線を想定したい医院で価値が出る。

コストと包装、教育負荷

包装本数が多いほど症例単価を下げやすいが、使用頻度が低いと在庫滞留がTCOを悪化させる。スターターセットは教育を短縮しやすい一方、標準サイズを早期に決めないと無駄在庫が増えやすい。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節では、各選択肢を客観情報で整理し、どの価値観の歯科医師に適合するかを示す。強みと弱みは仕様と運用要件からの整理であり、成績の保証ではない。供給や保証は情報なしのため、導入時は販売条件の確認が必要である。

ファイバーポスト 10本包装

ファイバーポスト 10本包装 は高密度配置と弾性バランスを狙う支台築造用ポストである。標準径を固定して術式を揃えたい医院に向くが、包装別価格は情報なしである。

ファイバーポスト 20本包装

ファイバーポスト 20本包装 は同一設計を在庫面でまとめたい医院向けの支台築造用ポストである。複数チェアで同一規格を回す体制では購買と補充の手間が減りやすい。

ファイバーポストN

ファイバーポストN は細い根管への適用幅を広げる細径ポストである。形成量を抑えたい症例に向くが、細径ほど防湿と接着の再現性が重要である。

MIコア ファイバーポスト

MIコア ファイバーポスト は健保適用の記載と大容量包装が示されるポストである。築造件数が多い保険中心の医院ではTCOを下げやすいが、価格対応は情報なしである。

ビューティコア ファイバーポスト

ビューティコア ファイバーポスト は光透過性とX線造影性の記載を持つポストである。経過観察や説明のしやすさを重視し、審美症例も扱う医院に向く。

クリアフィルADファイバーポスト Ⅱ 10本包装

クリアフィルADファイバーポスト Ⅱ 10本包装 は光透過性とX線造影性の記載を持つポストである。標準包装で導入しやすく、開業初期に症例を見ながら規格を絞りたい運用に向く。

クリアフィルADファイバーポスト Ⅱ 30本包装

クリアフィルADファイバーポスト Ⅱ 30本包装 は同一仕様を在庫回転前提で回したい医院向けの選択肢である。使用頻度が低い医院では在庫滞留がTCOを悪化させやすい。

トクヤマFRポスト 10本包装

トクヤマFRポスト 10本包装 は無機フィラー配合を特徴とするグラスファイバーポストである。サイズ呼称が番号系であり、院内の表記統一が必要になる。

トクヤマFRポスト 30本包装

トクヤマFRポスト 30本包装 は上記と同一仕様をまとめ運用したい医院向けの選択肢である。欠品リスクを下げやすいが、価格対応は情報なしである。

i-TFC ルミナスⅡ スターターセット

i-TFC ルミナスⅡ スターターセット は導光性とレジン含浸一体化を掲げるスターターである。規格を一気に揃え教育を速めたい医院に向くが、使わないサイズが残るとTCOが上がる。

i-TFCルミナスファイバーⅡ

i-TFCルミナスファイバーⅡ はポストと補助材とレジン類を組み込んだ支台築造システムである。術式を一本化して再現性を上げたい医院に向くが、構成品の詳細条件は情報なしである。

光ファイバーポスト

光ファイバーポスト は根管深部へ光を通す設計を掲げるポストである。深部重合を重視する症例に向くが、包装が少なく単価が上がりやすい。

ポスト(ワイヤー入り)

ポスト(ワイヤー入り) は再根管治療時のガイド付与を意識したポストである。再治療リスクを織り込んで設計したい医院に向くが、切断と築造の手順統一が必要である。

アクセサリーファイバー

アクセサリーファイバー は補強用の極細ファイバーである。適用範囲がぶれやすいため、使用場面をプロトコル化すると教育負荷が下がる。

ホワイトポスト(ファイバーポスト)

ホワイトポスト(ファイバーポスト) は光透過性と造影性の記載を持ち太径まで含むポストである。太径が必要な症例を扱う医院に向くが、包装の詳細は情報なしである。

リライエックス ファイバーポスト

リライエックス ファイバーポスト は微細孔表面と特定セメント併用で前処理なしを提示するポストである。前処理工程を減らしたい医院に向くが、併用材料の標準化が前提である。

パラポスト

パラポスト はヘッド形状で維持を意識したファイバーポストである。価格が高く、難症例比率が高い医院でないと投資回収が遅れやすい。

ファイバーカッター タイプ2

ファイバーカッター タイプ2 は対応穴が増え切断対象の幅を広げる器具である。切断手順を標準化して作業時間を揃えたい医院に向く。

スクリューポストRST

スクリューポストRST は20サイズとキー類を含むメタルポストキットである。サイズ網羅で迷いを減らしやすいが、器具管理と形成手順の統一が要になる。

チタニウム スクリューポスト TST

チタニウム スクリューポスト TST はチタン採用を特徴とするメタルポストキットである。キット価格は低いが、適応と術式を揃えられない医院では逆に混乱が増えやすい。

導入運用とROIの考え方

この節では、購入後に成果が出ない典型を避けるために、運用視点で投資回収を整理する。ポストは単価よりもやり直しの回数がROIを支配する。防湿、前処理、築造手順のどれかが担当者で揺れると、再診と説明コストが増える。

規格は増やし過ぎないことが重要である。細径と標準径と太径の三系統を中心にし、例外症例は例外として扱うと教育が安定する。スターター導入後は半年から一年で使用実績を見て規格を絞るとTCOが下がる。

よくある質問(FAQ)

Q ファイバーポストとメタルポストの使い分けはどう考えるべきか
A ファイバーポストは接着を前提に術式再現性を作りやすく、審美と造影性の選択肢も多い。メタルポストはサイズ網羅と器具運用が中心になり、術式の統一が収益性に直結する。自院の症例分布とスタッフ技能で分岐させるのが現実的である。

Q 光透過性を掲げるポストは何が違うのか
A 根管深部へ光を届け、レジン硬化を助ける設計思想である。ただし光が届くことと接着が成立することは別であり、防湿と手順の統一が前提になる。深部重合を狙うほど教育と手順書の整備が重要である。

Q 前処理なしを提示するポストは本当に時短になるのか
A 前処理工程を減らす設計思想は時短に寄与し得るが、併用材料と手順が標準化されないと効果が出にくい。材料がチェアごとに違うと逆に迷いが増える。院内で使用セメントを固定し、症例を選んで適用するのが安全である。

Q 包装本数が多い製品を選ぶときの注意点は何か
A 症例単価は下がりやすいが、使用頻度が低いと在庫滞留がTCOを悪化させる。購入前に年間の築造件数とサイズ分布を把握し、使い切れる本数に合わせる必要がある。スターター導入後に規格を絞る設計が有効である。