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歯科器材のその他のポイント類とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ10選を徹底比較!

歯科器材のその他のポイント類とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ10選を徹底比較!

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研磨の仕上がりで患者の評価は変わる。充填直後に舌が引っかかると言われるたび再研磨が増え、チェアタイムはじわじわ延びる。その他のポイント類は小さな消耗材であるが、材料別に選び分けて標準化すれば、審美と効率の両方を底上げできる。

本稿はコンポジットレジン研磨用のラバーポイントと、ジルコニアやセラミック向けのダイヤ系ポイントを中心に、規格と値段の違いを整理する。提供データに基づき10の選定単位として比較し、導入後に迷いが増えない運用まで落とし込む。

比較サマリー表(早見表)

選定単位メーカー適応の目安仕上がり再現性の設計操作性の焦点審美への狙い定価目安1本単価目安タイム効率保守と保証供給性
ダイヤシャイン CA用ジーシーコンポジットレジン最終#6000相当の超微粒子ダイヤ配合とされる柔らかめシリコーンつや出しを狙う2,700円675から900円再研磨の減少を狙う対象外公開情報なし
プレシャイン CA用ジーシーコンポジットレジン中仕上げ#1000相当のホワイトアランダム配合とされるコシのある合成ゴム均一な下地を狙う2,400円400円次工程の時間を短縮対象外公開情報なし
ホワイトポイントHP松風支台歯とレジンや金属研磨材による仕上げストレートで到達辺縁の粗れを抑える1,550円約129円常備で迷いを減らす対象外公開情報なし
ホワイトポイントCA松風支台歯とレジンや金属研磨材による仕上げコントラで視野確保辺縁の粗れを抑える1,550円約129円常備で迷いを減らす対象外公開情報なし
ホワイトポイントFG松風微小部位の仕上げ研磨材による仕上げタービンで軽い当て方細部の修整を狙う1,550円約129円微調整の停滞を減らす対象外公開情報なし
シリコンポイントC CA用松風天然歯やレジンの研磨滑沢面を狙う設計とされる13S形態で扱いやすい光沢感を狙う1,750円約146円工程を単純化対象外公開情報なし
シリコンポイントC HP用松風天然歯やレジンの研磨滑沢面を狙う設計とされるストレートで押し当て光沢感を狙う1,750円約146円工程を単純化対象外公開情報なし
ダイヤグロス CA用モリタ エデンタコンポジットレジン2ステップ特殊カットダイヤ含有とされる色で工程を分けるペースト不要をうたう1,550円約517円工程短縮を狙う対象外公開情報なし
ダイヤポイントZr HP用日本歯科商社高強度ジルコニア調整ダイヤ砥粒を高密度配合とされる形態5種で部位対応表面調整を狙う5,000円5,000円技工返送を減らす対象外公開情報なし
セラプロ HP用モリタ エデンタセラミック用研磨天然ダイヤ粒子を高密度充填とされる粗中細で段階化研磨面の整えを狙う4,600円4,600円段取りでやり直し減対象外公開情報なし

表は適応材料とシャンク規格を先に見てから、単価と工程設計を重ねると判断が速い。単価が安い製品は常備して迷いを減らし、高単価なジルコニアやセラミック向けは症例頻度と技工連携で回収する設計が合う。再使用の可否や滅菌条件は公開情報が不足しやすいため、添付の指示に従う前提で運用を決める。

その他のポイント類とは

この節の目的は、ポイント類の分類と規格の読み方を整理し、買い間違いと院内混乱を避けることである。ポイント類は回転切削器具の一種で、研削よりも研磨と艶出しを担う製品群である。コンポジットレジンの充填では形態修正後の表面性状が患者体験を左右し、補綴の微調整では材料の硬さが器具選択を難しくする。

規格の地雷はシャンクである。FGはタービン、CAはコントラ、HPはストレートで使う前提の形状で、見た目が似ていても互換しない。チェアごとのハンドピース構成が違う医院ほど、規格を固定しないと取り違えが起きやすい。

もう一つは研磨材である。ホワイトアランダム系は下地を整える用途に合い、ダイヤ系は硬い材料や最終艶出しで強みを出しやすい。材料と粒度を工程として分けると、研磨時間が短くなり、表面のムラが減りやすい。

【項目別】比較するための軸

この節の目的は、スペック差が臨床アウトカムと経営指標にどう効くかを因果でつなぐことである。研磨は最後の工程に見えるが、やり直しが出ると時間損失が大きい。判断軸を先に固定すれば、安いポイントを買い足すだけの運用から抜け出せる。

適応材料と術式適合が最優先である

コンポジットレジンとジルコニアは硬さと熱の入り方が違うため、同じポイントで済ませるほどリスクが増える。レジンは艶ムラが患者の舌感に直結し、補綴は咬合面の微調整が再来院の確率に影響し得る。材料別にセットを分けることが臨床の安定に直結する。

シャンク規格が操作性と安全を決める

FGは高回転で軽いタッチになりやすく、CAとHPは低回転高トルク側で押し当て操作になりやすい。術者の手癖に合わない規格を無理に使うと発熱や振れが増え、表面に傷を残しやすい。院内では処置別に使うシャンクを統一し、介助者が迷わない状態を作るべきである。

粒度と研磨材が再現性を変える

粒度が細かいほど光沢に寄与しやすいが、下地が荒いと仕上げだけでは消えない。中仕上げと艶出しを分ける設計は、結果の再現性を上げやすい。ダイヤ系は硬い材料で効率が出やすい一方、当て方が雑だと線状の傷が残りやすい。

形態と本数がチェアタイムを変える

同じ製品でも形態が複数ある場合、部位に合う形を選べるほど研磨は短くなる。反面、形態を増やしすぎるとトレーが肥大化し、選択の迷いが増える。まず頻用部位に合う形態だけを揃え、足りない分を追加する運用が現実的である。

耐久と交換基準がTCOを左右する

ポイントは摩耗すると切れが落ち、押し当てが強くなりやすい。結果として発熱と時間損失が増え、患者の不快感につながる可能性がある。1症例あたりコストは単価よりも交換頻度で決まるため、摩耗サインを決めて交換する方が総コストは読みやすい。

感染対策は再使用前提を置かない

回転器具の再使用は清掃性と滅菌条件に左右されるが、公開情報が不足しやすい。院内では単回使用を基本に置き、再使用する場合は添付の指示と滅菌工程に適合するかを確認する。ここを曖昧にすると、感染対策の説明責任とコストの両面で不利になる。

【導入設計】研磨を標準手順に落とす

この節の目的は、製品選定を症例と動線に合わせ、ROIが出る形で標準化することである。研磨は術者が最後に自己流で行いがちで、結果として仕上がりのばらつきが増える。標準手順を作るだけで再研磨が減り、予約が詰まりにくくなる。

最初に決めるのは材料別の二段階である。コンポジットレジンは中仕上げと艶出し、補綴調整は形態調整と研磨という二段階にすると、説明と教育が簡単になる。次に、シャンクをチェアの標準ハンドピースに合わせ、例外運用を最小化する。

在庫は本数ではなく症例数で管理するのがよい。低単価のラバーポイントは余裕在庫を持ち、高単価のジルコニア用は必要時に確実に出せる一本を決めて紛失を防ぐ。交換タイミングを曖昧にしないことが、仕上げ品質とコストの両方に効く。

【製品別】製品ごとのレビュー

ダイヤシャイン CA用

ダイヤシャイン CA用 は柔らかめのシリコーンに#6000相当の超微粒子ダイヤモンドを配合したつや出し研磨用ポリッシャーとされる。形態は104、113S、128で、包装は形態により3本入または4本入である。仕上げ工程を言語化しやすい点が強みで、光沢を狙う症例の再研磨を減らす設計になりやすい。下地が荒いと時間がかかるため、中仕上げとセットで使う運用が合う。

プレシャイン CA用

プレシャイン CA用 はコシのある合成ゴムに#1000相当のホワイトアランダムを配合した中仕上げ用ラバーポイントとされる。形態は104、113S、128で、包装は各6本入である。中仕上げで面を整える思想は、最終艶出しのムラを減らしやすい。一方で工程を飛ばすと艶の出方が読みにくくなるため、院内の順番を固定したい。

ホワイトポイントHP

ホワイトポイントHP は支台歯やコンポジットレジン、硬質レジン、金合金、パラジウム合金の辺縁研磨仕上げを想定したポイントである。HPとCAの2タイプがあり、形態は各7種で包装は各12本入である。ストレートで直線的に当てやすく、辺縁の引っかかりを短時間で整えやすい。適応範囲が広い分、材料別に使い分けないと再現性が落ちる可能性がある。

ホワイトポイントCA

ホワイトポイントCA は支台歯やレジン、金属の辺縁研磨仕上げを想定し、コントラでの操作を前提にしたポイントである。形態は7種で包装は12本入で、日常の補綴調整に組み込みやすい。臼歯部での視野とアクセスを確保しやすい一方、FGと取り違えると装着できず時間ロスになる。トレーと収納を規格別に固定する運用が必須である。

ホワイトポイントFG

ホワイトポイントFG はFG用として支台歯の最終仕上げや細かい部分の修整仕上げを想定したポイントである。形態は7種で包装は12本入で、細部の当たりを作りやすい。高回転で熱が入りやすい局面があるため、軽いタッチと冷却のルールを院内で共有したい。審美修復の微調整をタービン主体で完結させたい院に向く。

シリコンポイント Cタイプ CA用

シリコンポイント Cタイプ CA用 は滑沢で光沢のある面を得ることを狙ったポイントとされる。CA用とHP用があり、形態は13Sの一種で包装は各12本入である。形態が固定のため新人教育が短くなりやすく、工程を単純化したい院に合う。反面、部位適合が合わない場面では時間が延びるため、補助的な形態を追加する余地を残したい。

シリコンポイント Cタイプ HP用

シリコンポイント Cタイプ HP用 はストレートでの操作を前提に、滑沢と光沢を狙うポイントとされる。形態は13Sで包装は12本入である。直線的に当てられるため面の当たりを作りやすい一方、押し当てが強いと発熱しやすい。回転数と圧の上限を院内基準として決めると再現性が上がる。

ダイヤグロス CA用

ダイヤグロス CA用 は特殊カットダイヤモンド粒子を含有し、2ステップで効率よく研磨する設計とされる。形態修正用のピンクと仕上げ研磨用のホワイトがあり、形態は各3種で包装は各3本入である。研磨ペースト不要をうたうため準備物を減らしやすいが、単価は上がるので使用症例を決めて回収する設計が必要である。自費修復で研磨工程の標準化を急ぐ院に合う。

ダイヤポイント Zr HP用

ダイヤポイント Zr HP用 は高強度ジルコニアの調整と研磨を効率化するためにダイヤモンド砥粒を高密度に配合したポイントとされる。形態は100C、115C、115SC、115F、115SFの5種で包装は各1本入である。単価が高いため紛失と摩耗管理がROIを左右し、保管場所を固定しないと利益が漏れる。ジルコニア補綴の調整が多く、技工へ戻す頻度を下げたい院に向く。

セラプロ HP用

セラプロ HP用 はセラミック用のダイヤモンドポリッシャーで、合成バインダーに天然ダイヤモンド粒子を高密度充填した設計とされる。種類はコース、ミディアム、ファインで、形態はBL、P、GRの各3形態が示され、包装は各1本入である。段階を決めて使えば研磨面の再現性を作りやすいが、在庫を増やすと固定費になる。症例頻度に合わせて必要段階から導入する判断が経営的に安全である。

よくある質問(FAQ)

Q CAとHPとFGは何が違うのか A 使うハンドピースが違う前提の規格であり、互換しないと理解するのが安全である。院内ではトレーと収納を規格別に固定すると取り違えが減る。

Q レジン研磨は何段階で組むのがよいのか A 中仕上げで下地を整え、最後に艶出しでまとめる二段階が標準化しやすい。下地が荒いまま艶出しだけに頼ると時間が伸びやすい。

Q ジルコニアの調整に汎用ポイントを使ってよいのか A 材料が硬く、摩耗と発熱の影響が出やすいので、ジルコニア向けとして設計されたポイントを別枠で持つ方が運用は安定しやすい。使用条件は製品指示に従うべきである。

Q ポイントは滅菌して繰り返し使えるのか A 可否と条件は製品ごとに異なり、公開情報だけでは判断できない場合がある。単回使用を基本に置き、再使用するなら添付の指示と院内滅菌工程に適合するかを確認する。

Q 研磨のやり直しが減らないときの見直し点は何か A 摩耗したポイントで押し当てが強くなっていないか、材料別の使い分けが崩れていないかを疑うべきである。交換基準と工程順をルール化すると改善しやすい。