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歯科器材のコンタクトゲージとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ10選を徹底比較!
診療の終盤でクラウンやインレーを装着し、患者が帰った直後にスタッフから声がかかる。「フロスが通らない」と言われた、あるいは「食べ物が挟まるのが怖い」と不安が残っている。隣接接触の強さは小さな差に見えるが、患者体験と再来院リスクを左右し、結果として再調整のチェアタイムを増やす。
コンタクトゲージは、隣接接触を厚みで客観化し、調整の勘所をチームで共有するための器材である。フロスやシムストックでも評価はできるが、厚みが明示されたゲージは教育と記録に強い。導入の目的を臨床の再現性と経営の手戻り削減に置けば、小額投資でも投資回収の筋道が立つ。
本稿は、補綴と保存で使うμm帯のゲージと、矯正のIPR後に使うmm帯のゲージを分けて整理し、規格と値段の違いが何に効くのかを解説する。最後におすすめ10選として、入力データにある製品と包装違いを含めて比較する。
比較サマリー表(早見表)
この表の目的は、用途と厚みレンジを先に揃え、候補を一気に絞ることである。価格差の理由は、ホルダー構造と交換部材の考え方に集約されやすい。まず自院が補綴用か矯正用かを決め、次に滅菌回転と補充のしやすさを確認するとよい。
| 製品名 | 主用途 | 厚みレンジ | 操作性 | 材質と耐久 | 滅菌 | 定価目安 | 供給と補充 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| コンタクトゲージ(GC) | 補綴接触診査 | 50 μm 110 μm 150 μm | 把持部付き | 耐熱樹脂把持部表記 | 132℃表記あり | 9,140円 | 組合せと単品とエコパックの設定あり |
| コンタクトゲージ エコパック(GC) | 補綴接触診査 | 50 μm 110 μm 150 μm | 単一厚み補充 | 同上 | 132℃表記あり | 7,850円 | 単一厚みで在庫が単純になりやすい |
| コンタクト ゲージ ハンドル付(YDM) | 補綴接触診査 | 30 μm 50 μm 110 μm | ハンドル一体 | 情報なし | 135℃表記あり | 24,530円 | 厚み別に5個入 |
| S.D.コンタクト ゲージ(YDM) | 補綴接触診査 | 50 μm 100 μm 150 μm | ワンハンド想定 | 情報なし | オートクレーブ可表記 | 27,830円 | 単色5枚入 |
| ゲージ青(0.05 mm) 2枚(YDM) | 補綴接触診査 | 0.05 mm | 補充用 | 情報なし | 情報なし | 2,600円 | 本体側のホルダーが別途必要 |
| ゲージ黄(0.11 mm) 2枚(YDM) | 補綴接触診査 | 0.11 mm | 補充用 | 情報なし | 情報なし | 2,600円 | 本体側のホルダーが別途必要 |
| ゲージ赤(0.15 mm) 2枚(YDM) | 補綴接触診査 | 0.15 mm | 補充用 | 情報なし | 情報なし | 2,600円 | 本体側のホルダーが別途必要 |
| コンタクトゲージ(タスク) | 補綴接触診査 | 30 μm 50 μm 100 μm | 片手検査想定 | 情報なし | 情報なし | 25,000円 | ホルダーの確保が必須 |
| プルードコンタクトゲージ(日本歯科商社) | 矯正IPR計測 | 0.10 mm 0.20 mm 0.25 mm 0.30 mm 0.40 mm 0.50 mm | 計測セット | 情報なし | 情報なし | 情報なし | 6枚付と表記 |
| コンタックEZゲージ(モリムラ) | 矯正IPR計測 | 0.10 mm 0.20 mm 0.25 mm 0.30 mm 0.40 mm 0.50 mm | 計測専用 | ステンレス表記 | 132℃表記あり | 7,000円 | 1セット6種類 |
表で重要なのは、μm帯とmm帯を混ぜないことである。補綴の隣接接触は微小な厚みで評価し、矯正のIPRは切削後の空隙をmmで管理する。用途が違うのに同じ棚で保管すると、スタッフが迷い、教育コストとミスが増える。
コンタクトゲージの役割と規格の読み方
この章の目的は、ゲージが測っているものを言語化し、厚み表記の差を臨床判断に結びつけることである。隣接接触は口腔内の条件で揺れるため、ゲージは唯一の正解を示す道具ではない。だが客観的な基準を置くことで、調整の手戻りを減らしやすい。
隣接接触を定量化する意味
患者が訴える食片圧入や違和感は、接触の強さだけで決まらない。歯周組織、咬合、鼓形空隙、補綴形態が絡む。コンタクトゲージはその中の接触強さを切り分けるための道具であり、診断の議論を整理する。
μm帯とmm帯は別物である
補綴で使う50 μm前後のゲージは、接触のきつさを評価する。矯正で使う0.10 mm以上のゲージは、IPR後の歯間空隙を計測する。両者は目的が違うため、購入時点で運用棚を分けるのが安全である。
フロスやシムストックとの位置づけ
フロスは患者が自宅で体験する抵抗感に近く、説明に向く。一方で厚みが規格化されていない場合が多く、数値での共有には向きにくい。シムストックは咬合評価の文脈で使われることが多く、隣接接触の議論とは分けて扱う方が混乱が少ない。
【項目別】比較するための軸
この章の目的は、厚みの違いが臨床と経営にどう効くかを理解し、自院の症例構成に合わせて選ぶことである。コンタクトゲージは高額機器ではないが、運用が雑だと使われず終わる。選定は器具よりも運用設計が主役である。
厚みセット設計が診療の迷いを減らす
50 μmと110 μmと150 μmのように段階があると、どこまで入るかで判断が揃いやすい。30 μmや100 μmを含むセットは、医院がどの基準を採用するかを先に決める必要がある。基準が曖昧なまま厚みだけ増やすと、逆に迷いが増える。
補綴接触診査の目安づくり
ゲージは入るか入らないかだけでなく、抵抗感の記録が重要である。症例写真と合わせて記録すると、技工所とのフィードバックが具体になる。再製作や再調整の要因を、感想ではなく条件として共有できる。
IPR後のスペーシング確認
IPRは切削量が小さくても、累積すると歯列全体のスペース設計に影響する。0.10 mmから0.50 mmまでのゲージが揃うと、目標値に対して不足や過剰を把握しやすい。計測は術者だけでなく補助者が確認できる形にするとミスが起きにくい。
操作性は後方臼歯と清掃動線で差が出る
ハンドル一体型やワンハンド操作を想定した製品は、ミラー越しの後方臼歯で扱いやすい。反対に、ホルダー別売のタイプは自由度が高いが、部品が揃っていないと現場が止まる。滅菌回転を含めて器具一式が常に同じ場所にある設計が必要である。
滅菌と耐熱は感染対策とコストに直結する
オートクレーブ対応の表記がある製品は、回転運用に乗せやすい。表記がない場合は、清拭運用に寄せるか、購入前に耐熱条件を確認する必要がある。滅菌方法が曖昧なまま共有されると、使われない器具になりやすい。
交換部材と供給性がTCOを左右する
補充用ゲージが明確な製品は、消耗を前提に運用できる。エコパックのような単一厚みのまとめ包装は、特定厚みの使用頻度が高い医院で在庫管理が楽になる。逆にアソートしかない運用だと、使わない厚みが余り、実質コストが上がる。
教育負荷と標準化でROIが決まる
導入の失敗は、院長だけが使い、衛生士や補助者が触れない状態である。基準の言語化と記録のテンプレートがあれば、誰が装着しても同じ確認ができる。結果として再調整の回数が減り、チェアの空き時間が増える。
【製品別】おすすめ10選レビュー
この章の目的は、製品差を臨床の使いどころと経営の運用負荷に翻訳することである。ここでのおすすめは、効果の保証ではなく、仕様と運用条件の整合で選んでいる。最後は必ず自院の基準厚みと滅菌回転に当てはめて判断したい。
コンタクトゲージ(GC)は補綴の接触診査を標準化しやすい
金属冠の製作時や食片圧入の診断で隣接接触を客観的に評価できる設計である。厚みは50 μm 110 μm 150 μmの3種で、オートクレーブ滅菌132℃の表記がある。補綴中心で再調整と訴えの抑制を重視する医院に向く。
定価は9,140円で、包装形態が複数ある点が強みである。弱みは、院内基準を決めずに使うと測っただけで終わることである。装着前後で同じ手順を固定すると投資が生きる。
コンタクトゲージ エコパック(GC)は在庫を単純化したい医院に向く
同一厚みをまとめて回せるため、特定厚みの消耗が多い医院で運用が楽になる。入力データでは5入で7,850円の設定がある。供給を単純化できれば、探す時間と不足のストレスが減る。
弱みは、厚みの組合せがないと判断が単調になりやすい点である。エコパックはアソートと併用し、基準厚みを固定した上で補充に回す使い方が現実的である。
コンタクト ゲージ ハンドル付(YDM)は後方臼歯の挿入性を重視する設計である
ハンドル一体でゲージのたわみを張れるため、歯間部へ入れやすいという狙いがある。厚みは30 μm 50 μm 110 μmで色分けされ、オートクレーブ135℃の表記がある。定価は24,530円で、操作性への投資という位置づけになる。
弱みは、厚みセットがGC系と異なるため、院内基準の作り直しが必要な点である。少人数で院長がチェアサイド確認まで担う医院や、後方臼歯の調整ストレスを下げたい医院に合う。
S.D.コンタクト ゲージ(YDM)はワンハンド運用を志向する
理想的な隣接接触を客観的に診査でき、ワンハンドで操作できる設計とされる。厚みは50 μm 100 μm 150 μmで、単色5枚入の設定である。滅菌回転に乗せやすい一方、厚み統一の設計が要る。
定価は27,830円で、コストは高めである。弱みは、単色運用だと厚みを揃えるまで在庫が増える点である。基準厚みを決めて単色で統一する運用ができる医院に向く。
ゲージ青(0.05 mm) 2枚(YDM)は消耗管理を前提にした補充である
補充用ゲージで、厚み0.05 mmの2枚入が定価2,600円である。本体側のホルダーやハンドルが別途必要になる。日常診療で特定厚みだけが曲がる、折れるといった現場では合理的である。
弱みは、補充だけ先に買うと使えない点である。導入時は本体セットと補充の発注単位を揃え、在庫表記を統一する必要がある。
ゲージ黄(0.11 mm) 2枚(YDM)は中間厚みの補充に向く
補充用ゲージで、厚み0.11 mmの2枚入が定価2,600円である。50 μmと150 μmの間で判断したい運用で使われやすい。接触が緩いか厳しいかを段階化したい医院で活躍する。
弱みは、臨床基準を決めていないと、入った入らないの判断が人によって変わる点である。補充製品ほど、運用ルールが先に必要である。
ゲージ赤(0.15 mm) 2枚(YDM)は緩い接触の検知に寄与しやすい
補充用ゲージで、厚み0.15 mmの2枚入が定価2,600円である。開いた接触の疑いがある症例で、客観的な指標として使える。再調整の必要性をスタッフ間で共有する用途にも向く。
弱みは、厚みが大きい分、挿入できる場面が限られることである。使う場面が限定される厚みは、補充で管理する方が無駄が少ない。
コンタクトゲージ(タスク)はホルダー別売を前提にした片手検査型である
片手で隣接接触関係を客観的に検査できる設計で、ホルダーは専用品を別途用意する必要がある。厚みは30 μm 50 μm 100 μmで、各5枚の構成である。定価は25,000円で、器具一式としての投資になる。
弱みは、ホルダーが滅菌中に不足すると運用が止まる点である。複数チェアで同時に使う医院は、ホルダーの本数まで含めてTCOを見積もるべきである。
プルードコンタクトゲージ(日本歯科商社)はIPR計測用のセットである
入力データでは矯正歯科用のIPRゲージセットとして、0.10 mmから0.50 mmまで6種類が1枚ずつ付属する。切削量の目標管理や、隙間が確保できたかの確認に使える。価格は情報なしである。同名でμm帯の製品が流通する場合があるため、厚み単位の確認が必須である。
弱みは、滅菌条件と材質の公開情報が不足している点である。矯正治療でIPRを行う医院は、滅菌方法と携帯運用の可否を購入前に確認し、補綴用ゲージと混在させない運用が必要である。
コンタックEZゲージ(モリムラ)は6段階のmm厚みで空隙計測に使う
歯間隣接面間を測定するためのゲージで、0.10 mmから0.50 mmまで6種類が1セットにまとまる。ステンレス材質とオートクレーブ132℃の表記があり、回転運用に乗せやすい。定価は7,000円で、記録と説明に向く。
弱みは、補綴の隣接接触評価には厚みが大きすぎる点である。用途を限定し、IPR用のトレーに固定すると現場の混乱が減る。
導入後の運用設計とROI
この章の目的は、器具の性能差よりも運用差が成果を分ける点を押さえ、投資回収の見立てを作ることである。コンタクトゲージは小額でも、使われなければゼロである。逆に手順に組み込めば、再調整の減少として効いてくる。
手順の固定が最優先である
装着前確認、装着後確認、患者説明用の記録の3点をセットにする。誰がやっても同じ厚みを同じ順で当てるだけで、ばらつきが減る。院内で基準を共有し、技工所へのフィードバックも同じ表現に寄せる。
時間削減を人件費換算する
月間の補綴装着数をN、接触の再調整が必要になる割合をr、再調整1回の追加時間をt分、時給換算をW円とすると、月あたりの損失はN×r×t×W/60で見積もれる。ゲージ導入の評価は、このrとtが下がったかで見るのが実務的である。
失敗パターンを先に潰す
よくある失敗は、厚みが揃っていない、ホルダーが足りない、滅菌が回らないの3つである。次に多いのは、μm帯とmm帯が同じ引き出しに入っている状態である。購入の前に置き場と滅菌回転と補充の発注単位を決めると、使われる器具になる。
よくある質問(FAQ)
この章の目的は、購入前に迷いやすい点を短く整理し、院内の運用判断を助けることである。
Q コンタクトゲージはフロスがあれば不要か
A 不要ではない。フロスは患者の体感に近い一方、厚みが規格化されていない場合が多い。ゲージは厚みで共有できるため、教育と記録に向く。
Q μmのゲージとmmのゲージを同じ用途に使えるか
A 使えない。補綴の隣接接触は微小な厚みで評価し、矯正のIPRは空隙をmmで管理する。混用すると判断が崩れるため、運用棚から分けるべきである。
Q オートクレーブ表記がない製品は避けるべきか
A 一概には言えないが、滅菌方法が曖昧だと使用率が落ちやすい。回転運用に乗せるなら、耐熱条件の確認が必須である。確認できない場合は清拭前提の運用設計が必要である。
Q 高価なワンハンド型は費用に見合うか
A 見合う場合がある。後方臼歯での挿入ストレスが高い医院や、術者が一人で確認まで行う運用では、数十秒の積み重ねが効く。購入前に自院のボトルネックが挿入性なのか、基準の不統一なのかを切り分けるべきである。
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