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歯科器材のウッドウェッジとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!
歯科の隣接面修復で、マトリックスがわずかに浮き、歯頸部の段差やオーバーハングが出そうになる瞬間がある。リングとバンドを揃えても、最後に効いてくるのがウェッジである。選定と挿入が曖昧だと、術中の手直しが増え、結果としてチェアタイムと再研磨が伸びやすい。
ウッドウェッジは歯間分離とマトリックス圧接を担う小さな消耗材であるが、材質と形状の差が術式適合と作業時間に直結する。本稿は入力データに基づき、木材系と弾性材、透明材、保護プレート付き、ハンドル付きまで含めた20製品を横並びで比較し、自院の診療スタイルに合う選び方を整理する。仕様が公開情報として示されない項目は情報なしとして扱う。
比較サマリー表(早見表)
この節の目的は、目的と形状と運用負荷で候補を素早く絞ることである。単価は材料費の目安であり、実際の投資対効果は手直し回数とチェアタイムで決まる。表のタイム効率は設計上の傾向であり、症例と術者により変動する。
| 番号 | メーカー | 製品名 | 材質の記載 | 主な適応の想定 | 形状と機能の要点 | 入数 | 定価 | 単価目安 | タイム効率の傾向 | 在庫設計のしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | デンテック | ウッドウェッジ | オレンジ枝 | 歯間分離 | 一般的形状 | 50本 | 2300円 | 約46円 | 標準 | サイズ展開あり |
| 2 | デンテック | ウッドウェッジ アナトミカル | 白樺 | セクショナル | 解剖学的形状 | 50本 | 1900円 | 約38円 | 標準 | サイズ展開あり |
| 3 | デンテック | フュージョンウェッジ | 柔らか樹脂フィン | 歯肉保護を意図 | フィンで適合補助 | 50個 | 5600円 | 約112円 | 調整を減らしやすい | 色で選びやすい |
| 4 | モリタ ギャリソン | ウェッジワンド オペーク クリア | 樹脂製の記載 | セクショナル | ハンドル付き | 100本 | 10000円 | 約100円 | 挿入が速い設計 | 大容量 |
| 5 | モリタ ギャリソン | G ウェッジ ストラタG ウェッジ | 情報なし | セクショナル | 形態適合を補助 | 100本 | 8600円 | 約86円 | 標準 | 大容量 |
| 6 | モリタ ギャリソン | G ウェッジ アダプティブ | 柔軟フィンの記載 | 頸部適合 | 様々な隙間に対応の説明 | 50本 | 6900円 | 約138円 | 手直し低減の余地 | 中容量 |
| 7 | トクヤマデンタル | エラスティックウェッジ | ウレタン製の記載 | マトリックス固定 | 伸縮で緩みにくい説明 | 85個 | 7900円 | 約93円 | 再調整を減らしやすい | 中容量 |
| 8 | クロスフィールド | フェンダーウェッジ プロ | 情報なし | 形成時保護 | 隣接歯保護を意図 | 36個 | 6480円 | 約180円 | 形成の安心感 | 中容量 |
| 9 | クロスフィールド | フェンダーウェッジ プロ プレップ | 情報なし | 前歯形成 | 大きなプレートの説明 | 36個 | 6480円 | 約180円 | 前歯で効率化 | 中容量 |
| 10 | クロスフィールド | フェンダーメイト | 情報なし | 簡便マトリックス | 左右形状を選ぶ | 18個 | 5000円 | 約278円 | 置換が速い設計 | 少量 |
| 11 | クロスフィールド | フェンダーメイト プライム | 情報なし | 小児を想定 | 左右に曲げ可能の説明 | 18個 | 4500円 | 約250円 | 小児で段取り短縮 | 少量 |
| 12 | BSAサクライ | ワンダーウェッジ | 木製の記載 | 歯間分離 | 長さ選択肢の記載 | 100本 | 6480円 | 約65円 | 標準 | 大容量 |
| 13 | デンツプライシロナ | パロデントプラス ウェッジ | 情報なし | 隣接面形態 | 解剖学的デザインの説明 | 100個 | 7140円 | 約71円 | 標準 | 大容量 |
| 14 | デンツプライシロナ | パロデントプラス ウエッジガード | 情報なし | 形成時保護 | 隣接歯保護の説明 | 50個 | 7450円 | 約149円 | 形成の手戻り抑制 | 中容量 |
| 15 | モリムラ | メタルガード | メタルガードの記載 | 形成前保護 | ガード一体 | 24個 | 950円 | 約40円 | 準備が速い | 少量 |
| 16 | モリムラ | バイオクリアーダイヤモンドウェッジ | 情報なし | 密着と抜け防止 | 先端ダイヤ形状の説明 | 50本 | 8500円 | 約170円 | 位置決めが速い余地 | 中容量 |
| 17 | エンビスタ カー | ルーシーウェッジ | 透明プラスチック製の記載 | 光照射補助 | 光拡散の説明 | 100本 | 6800円 | 約68円 | 照射の段取り | 大容量 |
| 18 | エンビスタ カー | クラシックソフト インターデンタルウェッジ | プラタナス材の記載 | 歯間分離 | ひび割れしにくい材の説明 | 100本 | 2300円 | 約23円 | 標準 | 大容量 |
| 19 | BSAサクライ | メープル ウェッジ | メープル材の記載 | 歯間分離 | 滑りにくい説明 | 100本 | 600円 | 約6円 | 標準 | 大容量 |
| 20 | 内外歯材 ポリデント | トランスペアレントウエッジ | 透明材の説明 | 光透過補助 | プッシャートップ付き | 200個 | 6000円 | 約30円 | 照射回数を減らす説明 | 大容量 |
表では、まず目的が歯間分離か隣接歯保護か光照射補助かを決める。次に形状が単純かフィン付きかハンドル付きかで、挿入の再現性と教育負荷が変わる。最後に入数で在庫の切れにくさと死蔵リスクを調整する。
ウッドウェッジとは
この節の目的は、ウェッジが何を解決し、どこで失敗するかを短く把握することである。ウェッジは歯間に挿入してわずかに分離させ、マトリックスバンドを歯頸部へ圧接しやすくする器材である。結果として隣接面の形態付与と辺縁の仕上がりに影響する。
ウッドウェッジという名称でも、実際には木材だけでなく樹脂や弾性材、保護プレート一体型、透明材などが流通している。重要なのは名称より、目的に合う挙動を選ぶことである。再使用や再滅菌の可否は製品表示に従う必要がある。
【項目別】比較するための軸
この節の目的は、スペック差が臨床結果と医院収益にどう効くかを因果で整理し、購入後に迷わない基準を作ることである。ウェッジは小物であるが、辺縁適合の手直しと研磨時間に連動し、TCOとROIに影響する。
歯間分離とコンタクトの設計
歯間分離が不足すると、マトリックスが浮きやすく、コンタクトが弱い修復になりやすい。分離が過度だと、術後にコンタクトが強過ぎたり、乳頭部に負荷がかかりやすい。サイズと挿入角度の再現性が品質である。
歯頸部シールと乳頭保護
歯頸部のギャップは二次う蝕や歯肉炎の誘因になり得るため、バンドを窩壁へ押さえる力が重要である。硬い木材は圧接を作りやすい一方、挿入時の圧が強いと乳頭を傷つけることがある。柔軟フィンや弾性材は、痛みと出血のリスクを下げる方向に働くが、分離量が足りない症例では別の工夫が要る。
木材系が合う症例像
木材は削って微調整できることがあり、窩洞形態に合わせやすい。吸水によりわずかに馴染む性質を期待して選ばれることもある。保険の臼歯部2級を一定手順で回す医院では、サイズ展開と単価が効く。
樹脂系と弾性系が合う症例像
樹脂やウレタンは形態が一定で、挿入の再現性を作りやすい。フィン付きは歯頸部に追従しやすく、バンドの浮きを抑える意図がある。セクショナルマトリックスを多用し自費修復の形態を詰めたい医院では、手直し削減で回収しやすい。
マトリックスシステムとの互換性
セクショナルマトリックスでは、リングの力とウェッジの選択が一体である。解剖学的形状やフィン付きは、バンドの適合を補助する設計が多い。反対に、保護プレート一体型は形成の安全性が主目的であり、充填時は別システムを併用する運用になりやすい。
光照射と透明ウェッジ
透明ウェッジは、光を透過または拡散させる説明があり、隣接面歯頸部の重合手順を組み立てやすい。一方で透明であること自体が分離や圧接を保証するわけではない。光照射を補助する器具として位置付け、分離は別の要素で確保する発想が安全である。
操作性と教育負荷
ハンドル付きやプッシャートップ付きは、把持と挿入を単純化しやすい。新人が多い医院では、標準手順が作りやすい形状を選ぶとブレが減る。逆に多機能品は、使いどころが曖昧だと在庫と教育が増える。
コストとROI
単価は数十円から数百円まで幅があるが、判断は材料費より手直しの削減である。ウェッジの選択で研磨が1分短縮されるなら、月間症例数に応じて人件費換算で回収できる余地がある。反対に、使い分けが増えて迷いが生まれると、時間コストが増えて逆効果になり得る。
【製品別】製品ごとのレビュー
この節の目的は、各製品の設計思想を把握し、自院の術式に合う候補を具体化することである。記載のない仕様は情報なしとし、適合の良否は症例と手技に依存する前提で整理する。
ウッドウェッジ は木材の一般形状である
オレンジ枝の材質とサイズ展開が示される。単価目安は約46円で、量を回す保険修復でコスト管理しやすい。微調整を前提にする術者に合う。
ウッドウェッジ アナトミカル は解剖学的形状の木材である
白樺材で歯牙にフィットする形状の説明がある。単価目安は約38円で、セクショナル導入期でも試しやすい。頸部の圧接を安定させたい術者に向く。
フュージョンウェッジ は柔らか樹脂フィン付きである
歯肉へのダメージ軽減を意図したフィンの説明がある。単価目安は約112円で、出血や疼痛のリスクを抑えたい価値観と相性が良い。材質の詳細は情報なしである。
ウェッジワンド オペーク クリア はハンドル付きの樹脂ウェッジである
樹脂製で、折って挿入しねじる装着手順の説明がある。単価目安は約100円で、持ち替え時間を短縮しやすい。助手主導でセットする運用に向く。
G ウェッジ ストラタG ウェッジ はバンド適合補助の説明がある
歯間分離とマトリックスバンド適合補助の説明がある。単価目安は約86円で、セクショナルを標準化している医院で在庫設計がしやすい。材質の記載は情報なしである。
G ウェッジ アダプティブ は柔軟フィンで頸部適合を狙う
様々な歯間空隙に対応しやすいフィンの説明がある。単価目安は約138円で、頸部の浮きを減らす目的で投資しやすい。材質の詳細は情報なしである。
エラスティックウェッジ はウレタンの伸縮性が特徴である
伸縮性により緩みにくい説明で、高さ3種の展開が示される。単価目安は約93円で、挿入後のズレが気になる症例で検討しやすい。歯間が狭い症例ではサイズ選択が鍵である。
フェンダーウェッジ プロ は形成時の隣接歯保護を意図する
形成時に隣接歯を傷つけにくい設計の説明である。単価目安は約180円で、隣接歯保護を最優先する医院に向く。充填時のマトリックス運用は別設計が要る。
フェンダーウェッジ プロ プレップ は前歯の隣接歯保護を意図する
大きなプレートで前歯隣接歯を保護する説明である。単価目安は約180円で、審美領域の形成ストレスを下げたい場面に向く。プレートの干渉がある症例では適応を選ぶ。
フェンダーメイト は簡便なマトリックスの説明がある
マトリックスとして早くて簡単という説明で、左右形状を選ぶ仕様である。単価目安は約278円で、スピードを優先したいが形態は守りたい医院に向く。適応が合わない時の撤退基準を決めたい。
フェンダーメイト プライム は小児治療を想定した説明がある
小児治療で安全に隣接歯保護と修復を支援する説明がある。単価目安は約250円で、協力度が限られる場面で段取り短縮に寄与し得る。曲げ操作の標準化が必要である。
ワンダーウェッジ は木製で長さ選択肢が示される
木製でSからXLまで長さの選択肢が示される。単価目安は約65円で、在庫を厚く持てる。訪問や分院で共通規格にしたい医院に向く。
パロデントプラス ウェッジ は解剖学的デザインの説明がある
自然なフォルムを意図した説明がある。単価目安は約71円で、セクショナルを中心に運用する医院で使い分けがしやすい。材質の記載は情報なしである。
パロデントプラス ウエッジガード は形成時保護の説明がある
隣接歯の損傷保護を意図し形成を容易にする説明がある。単価目安は約149円で、形成時の事故を減らしたい医院に向く。ガードの位置決めで視野が変わる。
メタルガード はウェッジ付きメタルガードである
クラウンやインレー形成前に配置する一体型の説明である。単価目安は約40円で、前処置の段取りが速い。狭い歯間では適応を選ぶ。
バイオクリアーダイヤモンドウェッジ は先端形状の説明がある
挿入時に閉じ、挿入後に開放して密着し抜けを防ぐ説明である。単価目安は約170円で、位置決めのストレスを下げたい術者に向く。材質の記載は情報なしである。
ルーシーウェッジ は透明プラスチックで光拡散の説明がある
透明プラスチック製で光を拡散する説明がある。単価目安は約68円で、隣接面歯頸部の照射手順を組み立てたい医院に向く。フィンなしの記載があり、分離はサイズ選択で行う。
クラシックソフト インターデンタルウェッジ はプラタナス材の木製である
ひび割れしにくい材の説明があり、色展開が多い。単価目安は約23円で、コストを抑えつつ木製の挙動を使いたい医院に向く。色とサイズの対応を院内で固定したい。
メープル ウェッジ は低単価の木製である
メープル材で滑りにくい説明がある。単価目安は約6円で、消耗を気にせず量を回しやすい。硬さの好みは術者差があるため試用が現実的である。
トランスペアレントウエッジ は透明材とプッシャートップの説明がある
重合光を透過させ照射回数を減らせる旨が示される。単価目安は約30円で、ストリップ固定などの用途と相性が良い。硬化は材料の手順に従う必要がある。
運用設計とROIの考え方
この節の目的は、ウェッジを買って終わりにせず、院内標準として機能させることである。失敗の典型は、サイズが多過ぎて選択が遅れること、保護系と圧接系を混同して目的がぶれることである。まず主戦場の術式を一つ決め、そこで迷わない組み合わせを作ると回り始める。
ROIは材料費より時間で見るのが現実的である。例えば隣接面修復で手直しが30秒減れば、月100症例で50分である。ここにスタッフ賃金と予約枠の余白が乗るため、単価が高いウェッジでも回収し得る。逆に多品目化で迷いが増えると、単価が安くても損失が増える。
よくある質問(FAQ)
Q 木製と樹脂はどちらが正解であるか
A 正解は術式と症例で変わる。木製は調整しやすさを活かしやすく、樹脂や弾性材は再現性を作りやすい。自院の標準手順でブレが少ない方を基準にするのが合理的である。
Q セクショナルマトリックスではウェッジを何で選ぶべきか
A まずリングとバンドの体系に合わせ、頸部でバンドが浮くかどうかを基準にする。解剖学的形状やフィン付きは適合補助を意図するが、分離量が不足する症例ではサイズ選択が必要である。
Q 透明ウェッジは照射時間を短縮できるのか
A 製品説明に光透過や拡散の意図があるが、硬化は材料と光照射器の条件に依存する。透明は補助要素として扱い、硬化確認の手順を省略しない運用が安全である。
Q 隣接歯保護系はいつ使うべきか
A 形成で隣接歯損傷が起きやすい症例や、審美領域で修復のやり直しが許容しにくい場面で価値が出やすい。保護系は万能ではないため、充填工程のマトリックス運用と分けて設計する必要がある。
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