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歯科器材の研磨用ストリップスとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ10選を徹底比較!
レジン修復の隣接面を仕上げる場面で、フロスが通らないほどタイトになった コンタクトを前に手が止まることがある。バーで触れば速いが、隣在 歯の損傷やコンタクトの開大が怖い。そこで最後の数十秒を任せられ る器材が研磨用ストリップスである。
研磨用ストリップスは単価の小さい消耗品に見えるが、仕上げ時間と 再調整の頻度を左右するため、診療の質と収益の両方に影響する。さ らに清掃や再使用の可否は感染対策の運用設計そのものである。本稿 では規格と値段の違いを整理し、導入の失敗を避ける比較軸を示す。
比較サマリー表(早見表)
| 製品名 | 規格の要点 | 厚みの目安 | 包装 | 定価 | 供給と運用 |
|---|---|---|---|---|---|
| ニューメタルストリップ | #200から#1000、幅3種、長さ133mm | 薄さ重視 | 各12枚 | 3,820円 | 少数包装、粒度の使い分けが前提 |
| エピテックス ポリストリップス | 粗粒から超微粒、カット式、ディスペンサー付 | 0.05mm | ストリップ4本ほか | 12,800円 | 切り出しと置き場設計が要点 |
| ダイヤモンドストリップス | 粗粒から微粒の3段階 | 0.13mmから0.10mm | 各90枚 | 1,500円 | 大包装で標準化向き |
| ソフレックス 仕上げストリップス | 粗粒から細粒の3段階 | 0.12mmから0.06mm | 各3枚 | 4,200円 | 小包装は欠品に注意 |
| プラスチックストリップス | #280から#1000、アソート | 0.15mmから0.10mm | 各150枚 | 6,800円 | 回転が早い医院で管理しやすい |
| グリップストリップ 3枚入 | コースからファイン、アソート | 情報なし | 各3枚 | 5,300円 | 繰り返し使用可能、感染対策が要点 |
| ポリッシング ストリップス | 1枚で2粒度、2枚で4工程 | 粒度75μから9μ | 単100枚ほか | 6,000円 | 工程が固定しやすい |
| マジックストリップ シングル(片面) | 片面、粒度4種、厚み4種 | 0.08mmから0.18mm | ストリップ5と付属品HD1 | 14,000円 | 器材管理の手間が増える |
| LMインスツルメンツ社/白水 ストリップス | ブランク付3種、ブランク無3種 | 情報なし | 情報なし | 5,400円 | ディスポ運用、周辺要件は情報なし |
表の見方は、厚みと粒度段階を先に押さえ、次に包装数量と運用の手 間を確認することである。価格は定価を目安とし、実勢は取引条件で 変動するため、導入時は購入単位も併せて確認したい。薄いほど挿入 しやすいが、操作は繊細になりやすい。大量包装は単価を下げる一方 で、粒度の置き場と発注ルールが曖昧だと欠品が起きる。
研磨用ストリップスとは
隣接面の形態修整と仕上げを担う器材である
この器材の役割は、修復物の隣接面を形態的に整え、最終的に清掃性 の高い表面に近づけることである。ディスクやポイントでは届きにく いコンタクト直下や歯肉縁下寄りを狙える点が価値である。
一方で、隣接面は接触点を守りながら面を滑沢にする必要がある。削 りすぎれば食片圧入につながり、削れなければフロスが通らない。ス トリップスはこの境界条件の中で、削る量と滑沢の両方をコントロー ルする道具である。
規格の差は厚みと粒度設計に集約される
研磨用ストリップスの規格は、厚み、幅、長さ、粒度段階、片面か両 面かで決まる。厚みは挿入性とコンタクト保持に直結し、粒度段階は 工程数と仕上がりの再現性に直結する。
臨床的には、粗い粒度で形態を整え、中間で条痕を消し、微粒で艶と 清掃性を仕上げる流れが基本である。経営的には、工程が揃うほどス タッフでも再現しやすく、やり直しのチェアタイムが減る構造になる。
【項目別】比較するための軸
厚みと挿入性がコンタクト事故を左右する
薄いストリップスはタイトなコンタクトにも入りやすいが、薄いほど たわみやすく、力の方向がぶれやすい。厚いストリップスは押し込み やすい反面、歯間離開が不十分だと入らず、無理をすると歯肉を傷つ けやすい。
タイトコンタクトで起きやすい失敗と回避
フロスが通らない状態で粗粒を強く当てると、接触点が面になり、局 所的に開大することがある。回避策は、最初に薄い粒度で通り道を作 り、接触点は温存しつつ条痕を消す順序を守ることである。
既製幅と作業域の関係
幅が広いほど面を均一に当てやすいが、歯肉側へ迷入しやすい。幅が 狭いとコントロールしやすいが、面の仕上げに時間がかかる。幅選択 がある製品は、前歯部と臼歯部で使い分けると事故が減りやすい。
粒度段階と工程数が再現性を決める
粒度が少ない製品は迷いが減るが、粗研磨から最終仕上げまでを無理 に1枚で済ませると条痕が残りやすい。段階が多い製品は仕上がりが 安定しやすいが、使う順番を誤ると時間が伸びる。
臨床の要点は、削る工程と磨く工程を混ぜないことである。経営の要 点は、工程を固定化し、誰がやっても同じ順番になるように導線を作 ることである。
材質と形状が操作性と患者体験に影響する
金属箔はコシがあり、形態修整の狙いがつけやすい。一方でエッジが 鋭くなりやすいので、歯肉保護と手指の角度管理が必要である。フィ ルムやプラスチック系は歯面に追従しやすいが、過度の圧で破断しや すい。
患者体験の観点では、短時間で終わることが最も重要である。器材選 定は仕上がりの艶だけでなく、挿入のしやすさと作業時間に直結する 形状を選ぶことが合理的である。
清掃滅菌と再使用の設計が感染対策の要となる
ディスポーザブル前提の製品は、患者ごとの交換が分かりやすく、教 育負荷が低い。一方で再使用可能をうたう製品は、洗浄と滅菌のルー ルが曖昧だと運用が破綻しやすい。
経営の観点では、再使用で単価が下がっても、洗浄の手間と管理コス トが増えると実質のTCOが上がる。再使用を採るなら、洗浄導線と保 管容器まで含めて設計する必要がある。
コストとチェアタイムでROIを読む
材料費は見えやすいが、実際の差はチェアタイムと再調整の頻度に出 る。例えば隣接面の条痕が残り、患者が違和感を訴えて再来すれば、 数百円の節約は簡単に相殺される。
単価の高いセットでも、工程が少なく確実に仕上がるなら、時間あた り生産性は上がりうる。逆に安価でも迷いが増える構成だと、実質の コストは上がる。ここを数値化する姿勢が投資の精度を上げる。
【製品別】製品ごとのレビュー
ニューメタルストリップ は薄さと幅選択で隣接面調整を詰める製品である
#200から#1000まで粒度が用意され、幅も2.6mmから4.0mmで選べる。 長さ133mmで取り回しがよく、歯間離開をほとんど必要としない設計 をうたう点が特徴である。
形態修整から仕上げまでを同一系列で完結したい保存修復中心の医院 に向く。一方で12枚包装のため、症例数が多いと補充頻度が上がり、 使い捨て運用では単価が重くなる点が弱みである。
エピテックス ポリストリップス は0.05mm級とカット運用で仕上げを標準化する製品である
厚さ0.05mmのストリップを必要長でカットして使う構成であり、粒 度は4段階で揃う。ディスペンサーとスタンドが付属するため、粒度 の順番と残量管理をルール化しやすい。
自費の審美修復で表面性状を揃えたい医院に適合しやすい。弱みは、 切り出しと保管の運用が雑だと無駄が増える点であり、スタッフ教育 と置き場設計がROIを左右する。
ダイヤモンドストリップス は90枚包装で日常症例を回す三段階ストリップである
粗粒約0.13mm、細粒約0.12mm、微粒約0.10mmの3段階で、各90枚包装 である。コンポジットレジン充填後の隣接面研磨を想定した設計で、 日常症例の標準工程に組み込みやすい。
安価で回転が早い反面、厚みは超薄型ではないため、タイトなコンタ クトでは挿入に工夫が要る。前歯部の審美よりも、保険中心で効率を 重視する医院と相性がよい。
ソフレックス 仕上げストリップス は薄さの段階で滑沢を取りにいく製品である
粗粒約0.12mm、中粒約0.08mm、細粒約0.06mmと薄さが細かく、仕上 げ研磨の仕上がりを作りやすい。小包装のため、まず試してから院内 標準にする導入がしやすい。
一方で少数枚運用では欠品が起きやすく、必要な粒度だけが切れると 工程が崩れる。自費と保険が混在し、症例ごとに使い分けたい医院で 活きる。
プラスチックストリップス は粒度番号で工程が分かりやすい製品である
荒研磨#280、中研磨#600、仕上げ#1000という番号表記で、厚みも 0.15mmから0.10mmで整理されている。アソートを含む150枚包装は、 衛生的に使い切るサイクルを作りやすい。
弱みは厚みが相対的に大きく、タイトなコンタクトでは歯間離開が必 要になりやすい点である。新人の教育を短くし、保険の回転を上げた い医院に向く。
グリップストリップ 3枚入 は再使用を前提に操作性を高めた製品である
2種類のダイヤ粒子がコーティングされ、操作性を売りにする。コー ス、ミディアム、ファインに加えアソートがあり、3枚入である。
強みは手指でのコントロール性で、形態修正を狙って当てやすい点で ある。弱みは再使用前提の管理が曖昧だと感染対策上のリスクになる ことであり、運用ルールがない医院には向きにくい。
ポリッシング ストリップス は1枚で2工程を進められる設計である
1枚のストリップに2種類の研磨粒子がコーティングされ、2枚で4ステ ップを組める。粒度がμm表記で、工程の設計意図が明確である。
症例ごとに工程を省略しがちな医院でも、順番を守れば仕上がりが揃 いやすい。弱みは粒度の面の当て方を誤ると意図した工程にならず、 教育を一度で終えにくい点である。
マジックストリップ シングル(片面) は粒度と厚みを選び分けるメタルストリップである
スーパーファイン15μからコース90μまで粒度があり、厚みも0.08mm から0.18mmで選べる。ストリップ5本に付属品HD1がつく構成である が、付属品の詳細は公開情報なしである。
細かなコンタクト調整を行う補綴や矯正寄りの医院で価値が出やすい。 一方でセット単価が高く、再使用や滅菌の方針が決まらないとコスト だけが増える点が注意である。
LMインスツルメンツ社/白水 ストリップス はブランクの有無で研削域を制御する製品である
ブランク付とブランク無が各3種で、隣接面の研磨に用いるディスポー ザブルである。手元の安定性は把持の工夫と運用の設計に左右される。
精密な補綴調整で隣在歯を守りたい医院に向く。一方で種類選択と使 い分けのルールがないと、現場で迷いが生じやすい。
導入と運用で失敗しないための実務ポイント
工程表を固定し置き場で迷いを消す
同じ粒度でもメーカーごとに色や表記が異なるため、置き場が混在す ると選択ミスが起きる。工程表を院内で固定し、粗研磨から仕上げま での順番が手元で視覚的に分かる配置にすることが重要である。
この設計はチェアサイドの時間短縮だけでなく、クレームや再来の抑 制にも効く。材料費を削る前に、ミスの発生源を潰す方がROIは高い ことが多い。
欠品と滞留を減らす発注単位の決め方
小包装は導入しやすいが、欠品すると代替が効かず工程が崩れる。大 包装は単価が下がるが、粒度ごとの使用偏りで滞留が起きる。医院の 月間症例数とスタッフ数に合わせて、補充の頻度が週単位になるよう に発注単位を決めるのが実務的である。
再使用型を採る場合は、洗浄滅菌の担当と保管場所が決まっていない と、結局使われなくなる。購買担当だけで決めず、実際に触るスタッ フの導線を先に作るべきである。
よくある質問(FAQ)
Q 研磨用ストリップスはディスクやポイントで代用できるか A 届く範囲が異なるため完全な代用にはなりにくい。隣接面のコンタクト直下や歯肉側はストリップスの方が当てやすく、隣在歯を守りながら調整しやすい。
Q 粒度はどこまで揃えるべきか A 形態修整と最終仕上げの少なくとも2段階は確保したい。粗い粒度だけで終えると条痕が残りやすく、微粒だけだと形態が整わない。工程を固定化できる粒度構成が望ましい。
Q ストリップスでコンタクトが開くのはなぜか A 粗粒を接触点に強く当て続けると、点が面になりやすいからである。薄い粒度で通り道を作り、接触点を避けて条痕を消す順番を守るとリスクは下がる。
Q 再使用できる製品と使い捨てのどちらが経営的に有利か A 単価だけでなく洗浄滅菌の手間と管理コストで決まる。再使用で安く見えても、運用が回らなければ欠品や使い残しが増え、結果としてTCOが上がる。
Q 初めて導入する場合の無難な組み合わせはあるか A 日常症例用に大包装の三段階と、タイトコンタクト用に薄いタイプを少量持つと事故が減りやすい。そこから自院の症例構成に合わせ、カット式や再使用型を追加するのが現実的である。
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