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歯科器材の漂白剤とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ15選を徹底比較!

歯科器材の漂白剤とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ15選を徹底比較!

最終更新日

イベント前に歯を明るくしたいという相談は、今や自費カウンセリングの定番である。ところが実務では、薬剤選定よりも運用設計で失敗しやすい。知覚過敏が強く出た、期待値が高過ぎた、補綴物の色が変わらず不満が残ったという小さな齟齬が、再来院枠とスタッフ対応を消費するからである。

歯科でいう漂白剤は、変色歯漂白剤を中心としたホワイトニング材料である。院内で行うオフィスブリーチング剤、患者が指導下で用いるホームブリーチング剤が軸となり、補助的にトレーやコーティング材などの周辺器材が加わる。適応と禁忌、手技の再現性、材料原価とチェアタイムを同時に評価すると投資対効果が読みやすくなる。

本稿では入力データに含まれる15製品を同一の判断軸で比較する。製品説明は参考情報として扱い、効果の断定や保証は行わない。患者向けの掲示やWebでは誇大表現や比較優良の印象を避け、リスクと限界も併記する運用が必要である。公開情報が不足する項目は情報なしとして整理し、導入前に確認すべき論点を明確化する。

比較サマリー表(早見表)

この節の目的は、製品の位置付けを短時間で把握し、候補を絞り込むことである。定価の大小はキット内容と容量で意味が変わるため、区分と操作特性を先に見てから価格を見ると判断がぶれにくい。

区分製品名メーカー主成分と濃度の記載操作性と特徴の要点規格と包装定価タイム効率の見立て供給性
オフィスハイライト松風情報なし光反応と化学反応の併用とされ、終点を色変化で示すとされる規格仕様なし¥30,000照射併用で処置時間短縮を狙う設計と読める情報なし
オフィスティオン オフィスジーシー過酸化水素約23%と記載光触媒応用とされる規格仕様なし¥5,800濃度を抑えつつ効率化を狙う設計と読める情報なし
オフィスピレーネモリタ ニッシン低濃度過酸化水素と二酸化チタンと記載漂白効果と安全性の両立をうたうノーマルキット トライアルキット¥31,500低濃度系を活かすなら照射手順の標準化が鍵情報なし
ホームハイライト ホーム松風過酸化尿素10%と記載1日2時間装着を前提とするセット ジェル1.2mL×4本¥6,800チェアタイムは短いが指導負荷が残る情報なし
ホームNITEホワイト エクセル リフィルデンツプライシロナ過酸化水素ジェルとpH調整ジェルの記載 濃度情報なし混合チップで混和しやすいとされる5本入¥3,000準備時間を短くしやすい設計と読める情報なし
関連ビヨンドMAXJBA薬剤ではない口もと用シートで乾燥や不快感軽減をうたう10枚入¥31,500処置中の快適性を補助する位置付け情報なし
ホームNITEホワイト エクセル セットデンツプライシロナ情報なし臨床実績をうたうジェル3g×10本ほか¥15,600リフィル継続で収益の平準化を狙える情報なし
ホームティオン ホーム プラチナジーシー過酸化水素6%と記載高濃度でスピードとされるスターター リフィル¥6,900短期満足を狙うが感受性対応が要る情報なし
ホームティオン ホーム ウィズジーシー過酸化尿素10%と記載低濃度でマイルドとされるスターター リフィル¥3,360継続運用に向き指導が品質を左右する情報なし
ホームアンジェラス ホーム16%アンジェラスジャパン ヨシダ過酸化尿素16%と記載増粘で流れにくいとされる装着1.5時間 スタートほか¥8,300装着短縮で継続率を上げやすい情報なし
ホームアンジェラス ホーム10%アンジェラスジャパン ヨシダ過酸化尿素10%と記載増粘で流れにくいとされる装着2時間 スタートほか¥7,300標準濃度で運用設計がしやすい情報なし
関連アンジェラス マウストレーアンジェラスジャパン ヨシダ薬剤ではないトレー材料5枚入¥2,200トレー設計次第で手戻りが減る情報なし
関連ハニックコート829ハニックホワイトラボ 日本歯科工業薬剤ではないコーティングで付着抑制をうたう10mL¥8,000術後ケアとセットで満足度を支える情報なし
関連Shimacコーティングケア睦化学工業薬剤ではない徐放的抗菌作用をうたう大人用 こども用 各3.5mL¥2,980予防提案の入口になり得る情報なし
関連ベルブランカジーシー薬剤ではない仕上げ用途を想定した審美材料ホワイト パール 各1.8mLほか¥1,600導入ハードルが低く説明と提案が鍵情報なし

表の読み方は二段である。第一にオフィスとホーム、周辺器材の役割を分け、必要なメニューが揃うか確認する。第二にホーム材は装着時間と粘性、付随する指導負荷が継続率に直結するため、薬剤単価より運用のしやすさを優先するとROIが安定しやすい。

歯科器材の漂白剤とは

この節の目的は、漂白剤の守備範囲を整理し、適応と説明の前提を揃えることである。材料選びの前に、どの変色が対象になり、何が変わらないかを決めておくとクレームが減る。

オフィスとホームの役割分担で迷いを減らす

オフィスブリーチングは院内で短期の変化を狙いやすい一方、チェアタイムと術者負荷が高い。ホームブリーチングは患者の継続に依存するが、チェアタイムが短く、追加薬剤で収益を平準化しやすい。両者を対立で捉えず、初回の到達点と維持の設計として組み合わせると満足度が上がりやすい。

漂白が効きにくい変色と事前診査

生活歯でも変色の原因は多様であり、補綴物やレジンの色は原則として漂白で変わらない。う蝕や亀裂、露出象牙質、重度知覚過敏がある場合は適応判断が難しくなる。診査でリスクを拾い、色調ゴールを言語化して合意形成することが材料選定以上に重要である。

自費診療としての説明責任と再製作リスク

ホワイトニングは自費での提供が多く、説明の質がそのまま医院評価に影響する。色調改善後に補綴物の色が合わなくなれば再製作が必要になり得る。ここを事前に説明できないと、材料の良否に関係なく不満が残るため、説明資料と同意の手順を先に整備すべきである。

【項目別】比較するための軸

この節の目的は、スペック差が臨床アウトカムと経営指標にどう効くかを因果で理解することである。漂白剤は成分だけでなく、手順と指導が結果のばらつきを作る。

薬剤設計と濃度表記を臨床アウトカムに接続する

オフィス材は過酸化水素などを用いる設計が多く、短時間で変化を狙いやすいが、軟組織保護と知覚過敏対応が重要になる。ホーム材は過酸化尿素や低濃度過酸化水素などの設計があり、装着時間と継続日数で効果の出方が変わる。濃度だけで優劣を決めず、症例像と説明負荷に合う設計を選ぶべきである。薬事区分や承認情報の表記は院内での説明範囲を左右するため、導入時は必ず表示を確認する。

操作性がチェアタイムとスタッフ教育に与える影響

混和が必要な材は混和誤差と準備時間がリスクになる一方、専用チップなどで工程を減らせる場合もある。ペースト状で垂れにくい設計や終点の目安表示は、経験差のあるチームで再現性を上げやすい。結果としてクレーム対応時間が減り、見えない利益が出やすい。

知覚過敏と軟組織保護のリスクマネジメント

知覚過敏は完全には避けられず、発現したときの説明と介入が重要である。オフィスは歯肉保護と塗布範囲の管理が要となり、ホームはトレー適合と装着時間の遵守が要となる。材料選定と同時に、しみたときの休薬基準と再開基準を院内で統一すると炎上を防ぎやすい。

1回あたり原価の荒い試算を先に置く

定価はキット内容で意味が変わるため、1回の施術や1週間のホーム運用に必要な量を仮置きし、材料原価の幅を見積もるとよい。そこにチェアタイムと指導時間を足し合わせ、粗利の見込みを先に置くと価格設定が安定する。

価格の見方は追加購入動線と継続率で決まる

ホーム材は追加リフィルの設計があるため、初回収益だけでなく継続購入の設計が重要になる。装着時間が短い設計や流れにくい設計は継続率に影響し得る。継続率が上がれば紹介とリピートが増え、広告費を抑えられるため、価格差以上に経営効果が出ることがある。

クレーム対応コストをTCOに入れる

ホワイトニングの不満は返金や再施術だけでなく、説明に費やす時間として積み上がる。材料が扱いやすく標準化できれば、同意の質と一貫性が上がり、トータルコストが下がりやすい。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節の目的は、各製品の特徴と弱点を短く整理し、自院のメニュー設計に合う候補を絞ることである。記載は入力データの範囲に基づく。

ハイライト は終点の目安表示を重視したオフィス材である

光反応と化学反応の併用、終点を色変化で示すという設計思想が読み取れる。操作の目安があることは教育負荷を下げやすい。規格と薬剤濃度などの詳細は情報なしであり、導入前にキット内容と必要機器を確認すべきである。

ティオン オフィス は過酸化水素約23%を掲げるオフィス材である

比較的低濃度とされる設計で、光触媒応用を特徴としている。刺激感を抑えたい価値観の医院で検討しやすい。照射条件や付属品、1回あたり使用量は情報なしであり、試用で手順の再現性を検証したい。

ピレーネ は低濃度過酸化水素と二酸化チタンを特徴とするオフィス材である

漂白効果と安全性の両立をうたう低濃度系である。高濃度法が苦手な患者層を拾いたい医院に向く。光照射や手順の条件は情報なしであるため、照射器と防護手順の適合を事前に詰める必要がある。

ハイライト ホーム は過酸化尿素10%と2時間装着を前提とするホーム材である

装着時間が明確で、在宅指導の標準化がしやすい。使用期限が長い設計とされ、在庫ロスを抑えやすい可能性がある。トレー設計と指導が結果のばらつきを作るため、説明資料の整備が必須である。

NITEホワイト エクセル リフィル は混和工程の単純化を狙うホーム材である

専用の混合チップで混和できるとされ、準備時間と混和誤差の低減を狙う設計である。追加販売の単位が明確で、継続購入モデルを組みやすい。薬剤濃度と装着時間の情報はなしであり、プロトコルは購入前に確認すべきである。

ビヨンドMAX は漂白薬剤ではなく快適性を補助するシートである

口唇と口腔の乾燥対策を意図した周辺材であり、バーニングリスク軽減をうたう。施術中の不快感が強い患者が多い医院で、離脱率低下を狙う位置付けになり得る。材料単価が高く、採用はメニュー単価とセット設計が前提である。

NITEホワイト エクセル セット はセット構成で導入しやすいホーム材である

長期実績をうたう製品で、セット構成のため初回導入の形が作りやすい。リフィル運用に移行できれば収益が平準化する。濃度や推奨装着時間などの公開情報はなしであり、院内の指導書は独自に整備する必要がある。

ティオン ホーム プラチナ は過酸化水素6%を掲げるホーム材である

高濃度でスピードをうたう設計で、短期満足を狙う提案に向く。知覚過敏の訴えが出た場合の休薬設計が重要になる。スターターとリフィルのどちらが定価対象かは情報なしであり、原価試算は見積で確定させたい。

ティオン ホーム ウィズ は過酸化尿素10%のマイルド設計をうたうホーム材である

低濃度でじっくりという位置付けで、知覚過敏が心配な患者に提案しやすい。装着時間と継続日数の指導が結果を左右する。スターターとリフィルの価格対応は情報なしであり、販売単位を統一して在庫管理したい。

アンジェラス ホーム16% は過酸化尿素16%と増粘を特徴とするホーム材である

装着1.5時間とされ、患者の継続負担を下げやすい。増粘により流れにくいとされ、トレー装着時の不快感を減らす狙いがある。スタート以外の包装が複数あるため、院内で標準パッケージを決めると運用が安定する。

アンジェラス ホーム10% は過酸化尿素10%と増粘を特徴とするホーム材である

標準的な濃度帯で、装着2時間の運用を組みやすい。16%よりマイルド寄りの提案として使い分けしやすい。包装バリエーションが多く、販売単位が増えるほど在庫が散るため、導入初期は絞り込みが無難である。

アンジェラス マウストレー は漂白薬剤ではなくトレー材料である

ホーム材の成否はトレー適合に左右されるため、トレーは薬剤以上に重要になることがある。本製品はトレーとしての包装が示されるが、材質や成形条件は情報なしである。院内で使い慣れた成形法に合うかを確認して採用すべきである。

ハニックコート829 はコーティングで付着抑制を狙う周辺材である

歯面に塗布して被膜を形成し、ステインやバイオフィルム付着抑制をうたう。ホワイトニング後の色調維持を説明する文脈で提案しやすい。薬事区分と使用手順の詳細は情報なしであり、表示に沿った説明範囲を徹底したい。

Shimacコーティングケア は徐放的抗菌作用をうたうコーティング材である

大人用とこども用があり、予防提案の導線に組み込みやすい。ホワイトニングとは別枠の予防メニューとして、患者教育の入口になり得る。抗菌などの表現は院内掲示で誤解が生じやすいため、説明文言の管理が重要である。

ベルブランカ は仕上げ用途を想定した審美材料である

色調や輝きの選択肢があり、仕上げの提案に使いやすい位置付けである。単価が低めで導入しやすいが、ホワイトニング薬剤ではないため、患者説明で役割を明確にする必要がある。使用対象と適用手順の詳細は情報なしである。

導入設計と運用の落とし穴

この節の目的は、材料の導入がそのまま収益につながらない理由を整理し、失敗を回避することである。ホワイトニングは材料より説明とフォローが価値を生む。

メニュー設計は単発より継続導線で収益が安定する

オフィス単発は満足が出やすい一方、維持の提案がなければ再来院につながりにくい。ホーム材の追加販売や術後ケア材の提案を組み合わせると、売上が平準化しやすい。導入初期はメニュー数を増やし過ぎず、標準コースを一つ決めて運用を固めるべきである。

知覚過敏対応と施術間隔が口コミを左右する

しみたときに誰がどの説明をし、どのタイミングで休薬し、いつ再開するかが統一されていないと不満が増える。術後の連絡窓口と再評価の導線を決めておくと、クレームは減りやすい。患者の期待値管理は材料選定より優先度が高い。

在庫と保管条件の見落としがロスを生む

ホーム材は追加販売の単位で在庫が増えやすい。包装バリエーションが多い製品は、棚卸しと期限管理の負荷が上がる。院内で標準の濃度帯と販売単位を決め、例外を作らないことがロス削減の近道である。

オフィス単独か併用かの分岐

初回の見た目変化を重視する患者にはオフィスが選ばれやすいが、維持まで含めるとホーム併用が合理的な場面が多い。逆に継続が難しい患者にはオフィス中心で設計し、無理にホームを勧めない方が満足が高いこともある。患者の生活背景まで聞き取って分岐させるべきである。

よくある質問(FAQ)

Q オフィスとホームはどちらを先に導入すべきか A チェア枠に余裕があり短期満足を強みにしたいならオフィスが導入しやすい。チェア枠が逼迫し継続収益を重視するならホームが噛み合いやすい。実際は併用で満足と収益の両立がしやすいため、標準コースを一つ作り徐々に拡張する設計が安全である。

Q 補綴物やレジンの色はホワイトニングで変わるか A 原則として変わらないため、色調改善後に色差が目立つことがある。補綴物の再製作が必要になり得ることを事前に説明し、ゴールを共有することが重要である。

Q しみる訴えが出たときに材料を変えるべきか A 材料変更だけで解決するとは限らない。装着時間の調整、休薬、トレー適合の見直し、塗布範囲の管理が先に必要になる。再発する症例が多いなら、濃度帯や運用プロトコルの再設計を検討する。

Q 周辺のコーティング材や仕上げ材は採用価値があるか A ホワイトニング薬剤そのものではないが、術後の色調維持や患者教育の提案として価値が出ることがある。役割を混同すると誤解とトラブルの原因になるため、説明文言と適用範囲を明確にして運用すべきである。