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歯科器材の歯周組織再生誘導材とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ15選を徹底比較!

歯科器材の歯周組織再生誘導材とは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ15選を徹底比較!

最終更新日

義歯や補綴ほど派手ではないが、歯周外科の成否は材料選びと術野管理に静かに左右されるのである。 同じ術式でもメンブレンの賦形性や固定手段の差で、術中の迷いと術後対応の手間が変わる感覚を持つ臨床家は多い。 本稿は歯周組織再生誘導材を、臨床の再現性と医院経営のROIの両面から整理し、購買判断を短時間で下せる状態を作る。

歯周組織再生誘導材は、メンブレンなどのバリア材料、歯根面へ塗布する生物由来材料、固定具など複数カテゴリが混在しやすい。 適応や使用方法は製品ごとに定められているため、最終判断は添付文書等の公的な情報に基づくべきである。 本稿は提示された規格と定価を軸に、利点と注意点を断定し過ぎずに比較する。

比較サマリー表(早見表)

選定枠製品名メーカー主用途の目安構造と材質の公開情報規格と包装定価目安タイム効率の傾向運用上の注意
吸収性膜サイトランス エラシールド メンブレン 15mm×25mm(株)ジーシーGBR膜2層構造 ソリッド層とポーラス層1枚¥14,000賦形が早い想定湿潤管理で折れ癖に注意
吸収性膜サイトランス エラシールド メンブレン 25mm×25mm(株)ジーシーGBR膜2層構造 ソリッド層とポーラス層1枚¥14,000欠損が広いと効率的切り代が増えやすい
吸収性膜サイトランス エラシールド メンブレン 30mm×40mm(株)ジーシーGBR膜2層構造 ソリッド層とポーラス層1枚¥14,000交換回数を減らす余剰在庫のロスに注意
吸収性膜テルダーミス 真皮欠損用グラフト(吸収性メンブレン)(株)ジーシーGTR膜乳酸グリコール酸共重合体2種 各1枚入¥17,000二次手術を避けたい吸収設計は公開情報なし
軟組織テルダーミス 真皮欠損用グラフト(コラーゲン使用人工皮膚)(株)ジーシー欠損被覆コラーゲン使用人工皮膚9種 個数は種別で異なる¥27,000適応が合えば管理を単純化歯周再生の膜とは用途が異なる
非吸収性膜Tiハニカムメンブレン フレームあり(株)モリタ/林精器製造骨欠損のスペース保持純チタン 20μm孔 50μm間隔S1 M1 L1 各1入¥12,800形態保持で手戻りを減らす撤去処置が必要となる可能性
非吸収性膜Tiハニカムメンブレン フレームなし(株)モリタ/林精器製造骨欠損の被覆純チタン 20μm孔 50μm間隔M0 L0 各1入¥12,800薄く賦形しやすい固定不足で動揺し得る
生物材料エムドゲインゲル(株)ヨシダ/ストローマンジャパン歯根面塗布幼若ブタ歯胚由来タンパク分画にPGA0.3mL 0.7mL ほか¥21,500膜より工程が短い場合動物由来の説明が必要
生物材料エムドゲインゲルジンヴィ・ジャパン(合)/旧白鳳歯根面塗布幼若ブタ歯胚由来タンパク分画にPGA0.3mL 0.7mL ほか¥27,500調達条件で原価が動く供給条件の確認が重要
吸収性膜コラーゲンメンブレン(定価表記A)ジンヴィ・ジャパン(合)/旧白鳳GTR膜GTR用吸収性メンブレン15×20 20×30 30×40 各1枚入¥11,000手順が単純になりやすい厚み等は公開情報なし
吸収性膜コラーゲンメンブレン(定価表記B)ジンヴィ・ジャパン(合)/旧白鳳GTR膜GTR用吸収性メンブレン15×20 20×30 30×40 各1枚入¥19,200在庫回転で単価を下げる同名で定価表記が複数
吸収性膜コラーゲンメンブレン(定価表記C)ジンヴィ・ジャパン(合)/旧白鳳GTR膜GTR用吸収性メンブレン15×20 20×30 30×40 各1枚入¥27,600採用継続なら手技が安定見積確認を前提にする
固定具GRタックピン帝人メディカルテクノロジー(株)/モモセ膜固定PLGA 着色あり1個入 2個入 4個入 付属器械あり¥5,000固定で再縫合を減らすドリル把持具の習熟
器械GRタックピン標準器械セット(定価表記A)帝人メディカルテクノロジー(株)/モモセ固定器械ドリル把持具パンチ滅菌ケース標準器械セット¥8,500段取りを短縮構成差は公開情報なし
器械GRタックピン標準器械セット(定価表記B)帝人メディカルテクノロジー(株)/モモセ固定器械ドリル把持具パンチ滅菌ケース標準器械セット¥15,000器械回転を確保価格差の要因は公開情報なし

表は材料の種類を揃え、規格と定価で運用負荷を読むための早見表である。 単品価格ではなく、膜と固定具を含む一症例の総コストで見るとROIがぶれにくい。 同名で定価表記が複数ある製品は、採用前に見積条件を揃えるのが安全である。

歯周組織再生誘導材とは何か

この節の目的は、材料の役割を整理し、投資がどこに効くかを言語化することである。 歯周領域では再生という言葉が先行しやすいが、材料は創傷環境を整える道具である。 役割を分けて考えると、不要な在庫と説明コストを抑えやすくなる。

術式の中で材料が担う仕事

メンブレンは軟組織の侵入を抑え、再生スペースを確保することを狙う材料である。 生物由来のゲルは歯根面へ塗布し、局所環境を整える目的で用いられる。 固定具は膜や移植材の動揺を減らし、創部安定の再現性を上げる役割を担う。

リスクを先に織り込むことが経営の防波堤になる

膜の露出は感染リスクや再介入の確率を上げ、説明と再診のコストとして返ってくる。 非吸収性膜は形態保持に利点がある一方で、撤去処置が必要となる可能性があり、外科枠を圧迫し得る。 材料の選定は難易度だけでなく、術後管理体制と予約枠の余裕に合わせるべきである。

【項目別】比較するための軸

この節の目的は、製品差が臨床指標と経営指標にどう連鎖するかを理解することである。 同じ価格帯でも、賦形性と固定方法の違いでチェアタイムと再介入リスクが変わり得る。 院内で手順を標準化できるかという観点が、導入後の成否を分ける。

適応と術式適合

欠損形態によって必要なスペース保持は変わるのである。 吸収性膜は二次処置を避けたい場面で検討しやすいが、形態保持が不足するとスペースが潰れ得る。 非吸収性膜は形態保持を狙える一方で、露出対応と撤去の段取りを先に決める必要がある。

バリア機能とスペースメイキング

膜の価値はバリア性だけでなく、スペースを維持できるかで決まりやすいのである。 2層構造やチタン構造は設計思想が異なるため、欠損の大きさと軟組織条件で使い分けたい。 臨床面では大欠損ほど固定戦略が結果に効き、経営面では手戻り削減が利益に効く。

吸収性メンブレンの吸収設計が意味するもの

吸収速度は治癒のタイムラインに関わり得るため、症例により好みが分かれるのである。 吸収設計の詳細が不明な場合は、経過を記録し適応を絞っていくのが安全である。

チタン膜の形態保持と二次処置の含意

チタン膜は形態保持を狙えるが、二次処置が発生し得る前提で枠組みを作る必要がある。 外科枠が逼迫している医院では、材料費より再診設計がTCOを左右しやすい。

操作性とチェアタイム

膜は濡れた術野で扱うため、しなやかさと切りやすさが術中ストレスに直結するのである。 大きい規格は貼り替えを減らせる一方で、余剰が出ると材料ロスになるため症例分布と合わせたい。 ゲル系材料は工程が短い場合があるが、汚染回避の熟練が前提である。

固定方法と創部安定

膜の固定が甘いと動揺が生じ、創閉鎖に影響し得るのである。 タックピンは固定を単純化し得るが、ドリリングと把持の教育負荷を見積もる必要がある。 固定を器具に寄せるか縫合に寄せるかを決めると、品質管理が楽になる。

供給性と在庫管理

再生材料は単価が高いものが多く、期限切れや保管逸脱がそのまま損失になるのである。 同名製品で定価表記が複数ある場合は、発注窓口の一本化が混乱を減らす。 採用製品は数を絞り、規格は欠損の多いサイズに寄せると回転が改善する。

TCOとROIを一症例で見積もる

材料費に加えて、手技時間、人件費換算、再診回数を同じ尺度で並べる必要がある。 自院のボトルネックが時間なのか症例数なのかを先に定義すると、適正な投資額が見えてくる。

導入判断とROI設計

この節の目的は、診療スタイル別に導入の勝ち筋を作り、材料が棚で眠る状況を避けることである。 選定と運用を同時に設計すると、材料費の増加を売上と品質へ変換しやすくなる。 症例を絞って回し、経過を記録して適応を更新する流れが最短である。

自費中心で再生メニューを育てたい医院

自費では説明と予後管理が重要であり、材料特性を患者へ過不足なく伝える負荷が発生するのである。 膜と固定具をセットで標準化すると、手戻りが減りチェアタイム短縮が利益に直結しやすい。

保険中心で外科枠が限られる医院

枠が限られる医院では、二次処置が増える設計は全体の稼働率を下げ得るのである。 吸収性膜を軸に手順を短く保ち、材料を絞って在庫回転を上げると赤字化を防ぎやすい。

外科を強みとして紹介連携を取りたい医院

紹介症例は難易度が上がりやすく、スペース保持と固定の確実性が求められやすいのである。 非吸収性膜を使うなら、撤去を含む再診設計を患者へ早期に説明し、術後プロトコルを統一すべきである。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節の目的は、各製品がどの症例観と経営観に合うかを具体化し、購買の迷いを減らすことである。 強みだけでなく、不得意条件と運用の落とし穴を同時に確認することが重要である。 名称が似た製品は規格と付属条件を揃えて比較すべきである。

サイトランス エラシールド メンブレン 15mm×25mm は2層構造の吸収性GBRメンブレンである

2層構造で包装は1枚、定価は¥14,000である。 臨床面では小範囲欠損で賦形と設置を速く行いたい場面に向く。 経営面ではロスが出にくく、導入初期の標準化に合う。

サイトランス エラシールド メンブレン 25mm×25mm は切り代を確保しやすい規格である

2層構造で包装は1枚、定価は¥14,000である。 臨床面では中等度欠損で使いやすいが、余剰が増えると材料ロスになりやすい。 欠損のばらつきが多い医院では、この規格中心が安定しやすい。

サイトランス エラシールド メンブレン 30mm×40mm は広い欠損を一枚で覆う規格である

2層構造で包装は1枚、定価は¥14,000である。 臨床面では継ぎ足しを減らせるが、創部が大きいほど露出リスク管理が重要になる。 経営面では症例頻度と期限管理をセットで設計すべきである。

テルダーミス 真皮欠損用グラフト(吸収性メンブレン) は共重合体の吸収性メンブレンである

乳酸グリコール酸共重合体でサイズは2種、各1枚入、定価は¥17,000である。 臨床面では二次処置の負担を避けたい運用で検討しやすいが、吸収設計の詳細は公開情報なしである。 外科枠が限られる医院で、手順を短く保ちたい場合に合う。

テルダーミス 真皮欠損用グラフト(コラーゲン使用人工皮膚) は粘膜欠損などの修復を目的とする材料である

用途は重度の皮膚粘膜欠損の修復とされ、種類は9種、定価は¥27,000である。 臨床面では歯周再生のバリア膜と用途が異なる可能性があり、適応確認が前提である。 外科中心医院で適応を限定して使うと、導入価値が出やすい。

Tiハニカムメンブレン フレームあり は純チタン製の微細孔メンブレンである

純チタン製で微細孔を持ち、フレームありはS1 M1 L1で各1入、定価は¥12,800である。 臨床面では形態保持を狙いやすいが、撤去処置が必要となる可能性を織り込むべきである。 難症例を扱い、手戻り削減を重視する医院に合う。

Tiハニカムメンブレン フレームなし は薄さと適合性を優先したい構成である

純チタン製で微細孔を持ち、フレームなしはM0 L0で各1入、定価は¥12,800である。 臨床面では賦形しやすい反面、固定不足で動揺し得るため固定戦略が要となる。 固定具まで含めてプロトコル化できる医院ほどROIが読みやすい。

エムドゲインゲル は歯根面へ塗布する生物由来ゲルである

幼若ブタ歯胚由来タンパク分画にPGAを加えたとされ、規格は0.3mLと0.7mLほか、定価は¥21,500である。 臨床面では工程が短い場合があるが、汚染回避と適応判断が成否を左右する。 自費単価と説明導線を設計できる医院で回収しやすい。

エムドゲインゲル は調達条件で原価が動き得る同系統材料である

幼若ブタ歯胚由来タンパク分画にPGAを加えたとされ、規格は0.3mLと0.7mLほか、定価は¥27,500である。 臨床面では内容説明は近いが、付属条件の差が運用に影響する可能性があるため確認が重要である。 経営面では見積条件を固定してからメニュー価格を決めるべきである。

コラーゲンメンブレン(定価表記A) はGTR用吸収性メンブレンとして示される

GTR用吸収性メンブレンで、規格は3サイズ、各1枚入、定価表記は¥11,000である。 臨床面では一般的な吸収性膜として運用しやすいが、厚み等の詳細は公開情報なしである。 導入費を抑えて症例を回し、適応を絞りたい医院に合う。

コラーゲンメンブレン(定価表記B) は同名で定価表記が異なるため購買条件の統一が要となる

規格と包装は同様に示され、定価表記は¥19,200である。 臨床面では表示管理が乱れると取り違えが起き得るため、院内ラベル運用が重要である。 経営面では発注窓口を一本化し、原価率のブレを抑えるべきである。

コラーゲンメンブレン(定価表記C) は高めの定価表記があるため見積確認を前提にすべきである

規格と包装は同様に示され、定価表記は¥27,600である。 臨床面では優劣の断定ではなく、供給条件の差を疑って確認する姿勢が安全である。 採用継続なら規格を絞り、在庫回転でTCOを下げたい。

GRタックピン は膜固定を目的とした吸収性素材のタックピンである

PLGA素材で着色があり、包装は1個入から4個入が示され、定価は¥5,000である。 臨床面では固定の再現性を上げ得るが、ドリル操作の教育が必要である。 外科症例が増えてきた医院で、固定の標準化に役立ちやすい。

GRタックピン標準器械セット(定価表記A) は固定具運用を始めるための器械セットである

ドリル先や把持具、パンチ、滅菌ケースが含まれるとされ、定価表記は¥8,500である。 臨床面では段取りが整うが、構成差の詳細は公開情報なしである。 まず一式で回し、必要なら回転用の追加を検討するとよい。

GRタックピン標準器械セット(定価表記B) は同名で価格差があるため発注前確認が必須である

内容は標準器械セットとして示され、定価表記は¥15,000である。 臨床面では複数セットで器械回転は良くなるが、価格差の要因は公開情報なしである。 経営面では回転による時短が見込める場合に回収しやすい。

よくある質問(FAQ)

Q 吸収性膜と非吸収性膜はどう使い分けるべきであるか
A 吸収性膜は二次処置を避けたい運用で検討しやすいのである。
A 非吸収性膜は形態保持を狙える反面、露出対応と撤去を含む再診設計が前提となる。

Q エムドゲインとメンブレンは競合する材料であるか
A 目的が異なるため、症例により単独使用と併用の検討が分かれるのである。
A いずれも適応判断と創部の汚染回避が成否を左右する。

Q タックピンは必ず必要であるか
A 必須ではなく、縫合や形態により固定を達成できる場合もあるのである。
A 固定の再現性を器具に寄せたい医院では、教育と器械回転を含めて検討価値がある。

Q 同名で定価表記が複数ある製品はどう扱うべきであるか
A 見積条件を統一して比較し、院内の発注窓口を一本化するのが安全である。
A ラベル表示を揃えると取り違えが減る。