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歯科機器のエレベーターとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!

歯科機器のエレベーターとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!

最終更新日

根尖が細く残ったとき、挺子の一手で抜歯の難度は跳ね上がる。エレベーターは少額投資の手用器具であるが、先端幅や角度の選択を誤ると負担が増え、チェアタイムとチームストレスが伸びる。本稿は規格と値段の差を臨床と経営の両面で整理し、20選として比較する。

比較サマリー表(早見表)

製品メーカー規格例先端幅情報価格目安操作性の焦点滅菌運用供給と保守
エレベーター B型YDM#1から#54.0mmから2.0mm9800円直で基準を作る再生処理前提一般流通
エレベーター B型(NEW)YDM#1 #24.0mm 3.5mm9800円更新用の選択肢再生処理前提一般流通
エレベーター B型(アングル)YDM#20AL #21AL3.5mm9800円奥歯の到達性再生処理前提一般流通
エレベーター B型(智歯)YDM#1から#33.0mm9800円智歯周囲の曲再生処理前提販売終了
エレベーターB型(智歯用)NEWYDM#2 #33.0mm11000円作業長で到達性再生処理前提一般流通
エレベーター D型YDM#1から#54.0mmから2.0mm9800円直で汎用再生処理前提一般流通
エレベーターD型(NEW)YDMNM1 NM2 NM3情報なし9800円規格読み替え再生処理前提一般流通
エレベーター D型 智歯用YDMNM1 NM2 NM2A情報なし9800円逆曲で奥側再生処理前提一般流通
エレベーター SL型YDM#1から#5情報なし9800円左右で使い分け再生処理前提一般流通
エレベーター(シリコンハンドル)タスク#1Aから#5A4.0mmから2.0mm10000円滑りにくさ再生処理前提一般流通
エレベーター(ステンレスハンドル)タスク#1から#54.0mmから2.0mm10000円硬質把持再生処理前提一般流通
バランス エレベータータスク#3 #4 #5 #RC3.0mmから5.0mm11000円バランス重視再生処理前提一般流通
スーパーエレベーター(直)イシズカ#1から#54.0mmから2.0mm7800円低単価で回す再生処理前提一般流通
エレベーター チタンチップノーデント社/ヨシダ#3 #53.0mm 2.0mm8100円刃先保持再生処理前提一般流通
エレベータープレミアムプラスジャパン#1から#5情報なし8000円標準ハンドル再生処理前提一般流通
マーチン エレベーター日本歯科工業社/シオダ#30 #403.0mm 4.0mm8500円歯根面追従再生処理前提一般流通
エレベーター ハイドブリンクヒューフレディ社#1 #2 #40 #415.0mmから2.8mm19800円高剛性の定番再生処理前提一般流通
代表規格 B型 #5YDM#52.0mm9800円細部寄り再生処理前提一般流通
代表規格 バランス #RCタスク#RC4.0mm11000円曲で奥歯補助再生処理前提一般流通
代表規格 ハイドブリンク #40ヒューフレディ社#402.8mm19800円細部で安定再生処理前提一般流通

表は先端幅と形状を起点に読み、次に価格と運用負荷を重ねると判断が速い。手用器具は本体価格よりも、迷いと摩耗が生む時間損失が総コストを押し上げやすい。標準セットを固め、症例構成に応じて追加すればよい。

エレベーターとは

この節では、エレベーターが抜歯や歯根除去で担う役割を整理し、規格表記の読み方を押さえる。購入時に過不足が起きない状態を作ることが目的である。結果として、必要本数を絞りつつ臨床の再現性を上げやすくなる。

呼称の混乱を解いて院内オペを速くする

挺子、エレベーター、ヘーベルと呼び方は混在するが、実務では先端形状とシャンク角度が機能を決める。名称が曖昧だと介助者の器具出しが遅れ、術者が余計な力を使いやすい。院内では製品名よりも先端幅と直曲で呼ぶ運用が実利的である。

規格は先端幅と直曲と作業長で読む

#1や#3の番号は先端幅を含むことが多いが、シリーズ間で対応が一定とは限らない。購入判断は先端幅、直曲やアングル、作業長、左右の四点を同時に見る癖が必要である。先端幅が情報なしの製品は、現物比較できる販路を選ぶと失敗しにくい。

薬事情報とトレーサビリティを確認する

外科用手用器具は医療機器として販売名や一般的名称が設定されていることが多い。院内監査や事故対応では、包装や納品書でロットや品目を追える状態が重要である。購入先を一本化し、同一名称で記録できる状態を作ると運用が安定する。

【項目別】比較するための軸

この節では、カタログ上の差が臨床アウトカムと医院経営にどう波及するかを因果で示す。術者の好みだけでなくチーム運用まで含めた導入判断ができるようになる。結果として、チェアタイムと事故リスクの双方をコントロールしやすくなる。

先端幅と厚みが安全域を決める

先端が太いほど支持点を作りやすいが、挿入抵抗も増えやすい。細いほど侵襲は抑えやすい反面、過荷重が一点に集中すると欠けや滑りのリスクが増える。幅の違いは単なる好みではなく、術式の再現性と事故予防の設計である。

直と曲とアングルで視野と支点が変わる

臼歯部や智歯周囲では、直シャンクだと手指と頬粘膜が視野を遮る場面がある。曲やアングルは到達性を上げるが、支点が外側に逃げると隣接歯に力が乗りやすい。院内で標準角度を決め、例外だけ追加する運用が安定する。

ハンドル材質が教育負荷と疲労を左右する

シリコン系は滑りにくさに寄与しやすく、力加減の再現性を作りやすい。ステンレスは清掃性と剛性が読みやすい一方、濡れた環境で滑る癖が出ることがある。院内のグローブや手技に合わせ、標準ハンドルを統一すると教育が進む。

刃先保持と交換頻度がTCOを決める

刃先が鈍ると必要以上の力を招き、時間とリスクが増える。コーティングや材質設計でシャープさが持続しやすいタイプは、研磨や交換の手間を減らしうる。高単価でも点検と更新の仕組みがあれば、総コストは下がる場合がある。

再生処理の設計が供給性より強い差を生む

エレベーターは未滅菌供給が多く、初回使用前から洗浄と滅菌を前提にする必要がある。洗浄時に刃先同士が接触すると欠けやすく、腐食は性能劣化を早める。保管トレーと滅菌バッグの設計が合わないと、供給が安定していても寿命が縮む。

1症例コストは材料費ではなく時間で見る

本体価格が1万円前後でも、抜歯一件の延長が数分続けば人件費換算で差が出る。標準セットを固定し、同じ流れで器具出しできるだけで回転率が安定する。結果として保険中心でもROIが見えやすい。

本数を増やさず迷いを減らすことが効率化につながる

種類を増やすほど選択の迷いが生まれ、逆に時間が延びることがある。太め、汎用、細めの三本を標準化し、奥歯用の曲かアングルを一つ追加する流れが現実的である。例外症例は術者の判断で足すが、収納と名称は固定する。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節では、提示データに基づく規格と価格を起点に、強みと弱みを臨床と運用の言葉に翻訳する。自院の症例構成と教育体制に照らし、どれを標準セットに据えるかを決めることが目的である。情報が公開されていない項目は情報なしとして扱う。

エレベーター B型 は先端幅の選択肢が広い

YDMのB型で、#1から#5まで先端幅4.0mmから2.0mmの選択肢がある。標準セットの太めと汎用と細めを同一シリーズで揃えやすい点が経営的に強い。定価目安は各9800円で、まずシリーズ統一を狙う院に向く。

エレベーター B型 (NEW) は更新時の統一に使いやすい

YDMのB型で、#1が4.0mm、#2が3.5mmの構成である。旧版との違いは提示データ上は商品説明が空欄であり、使用感は現物比較が必要である。価格は各9800円で、消耗更新のタイミングで統一したい院に向く。

エレベーター B型 (アングル) は臼歯部の到達性を補う

YDMのアングル形状で、#20ALと#21ALはいずれも先端3.5mmである。視野が取りにくい奥歯で手指の干渉を減らしうる一方、支点がずれると力が隣接歯に向かいやすい。定価は各9800円で、奥歯症例が多い院の追加枠である。

エレベーター B型 (智歯) は販売終了のため更新計画が必要である

YDMの智歯向けで、浅曲、深曲、逆曲の3種類で先端はいずれも3.0mmであるが、販売終了の表記である。既に保有している院は代替候補を決め、破損時に慌てない運用が必要である。定価表記は各9800円で、今から新規導入の対象にはしにくい。

エレベーターB型 (智歯用) NEW は作業長を延ばして智歯に寄せる

YDMの智歯用で、作業長が従来より15mm長い設計の記載がある。規格は#2深曲と#3逆曲で、先端はいずれも3.0mmである。定価は各11000円で、智歯抜歯を院内で一定数行う院に向く。

エレベーター D型 は直タイプを幅広く揃えられる

YDMのD型で、#1から#5まで先端幅4.0mmから2.0mmの構成である。B型との差は握りとシャンクの好みに依存しやすく、術者が複数いる院では試用して統一する価値がある。定価は各9800円で、標準器具を一社で揃えたい院に向く。

エレベーターD型 (NEW) はNM規格で運用する

YDMのD型で、NM1、NM2日大型、NM3の構成である。先端幅は提示データでは情報なしであり、現行セットとの互換を確認してから導入したい。定価は各9800円で、NM系を使い慣れた院の更新枠である。

エレベーター D型 智歯用 は逆曲と残根用を含む

YDMの智歯用で、NM2A逆曲、NM2智歯用、NM2A智歯用逆曲、NM1残根用の構成である。先端幅は情報なしであり、角度と用途で選ぶ設計になる。定価は各9800円で、智歯と残根が混在する院に向く。

エレベーター SL型 は左右差のある部位で使い分ける

YDMのSL型で、#1から#5の構成である。先端幅は提示データでは情報なしであるため、現物のサイズ感で選定する必要がある。定価は各9800円で、左右でアプローチが変わる症例を標準化したい院に向く。

エレベーター(シリコンハンドル) は把持の再現性を作りやすい

タスクのシリコンハンドルで、#1Aから#5Aまで先端幅4.0mmから2.0mmを揃える。濡れた環境での滑りにくさは力加減の標準化に寄与しうる。定価は各10000円で、教育負荷を下げたい院に合う。

エレベーター(ステンレスハンドル) は清掃性と剛性が読みやすい

タスクのステンレスハンドルで、#1から#5まで先端幅4.0mmから2.0mmの構成である。硬質把持は好みが分かれるため、術者の手技に合わせて統一する判断が必要である。定価は各10000円で、金属ハンドルに揃えたい院に向く。

バランス エレベーター は太さと直曲の組み合わせを持つ

タスクのバランス設計で、#3直3曲が先端3.0mm、#4直4曲が先端4.0mm、#5直5曲が先端5.0mm、#RCが先端4.0mmの構成である。直曲を同系列で持てるため、奥歯での到達性を追加しやすい。定価は各11000円で、臼歯部の効率化を狙う院に向く。

スーパーエレベーター(直) は低単価でローテーションしやすい

イシズカの直タイプで、#1から#5まで先端幅4.0mmから2.0mmの構成である。定価は各7800円で、複数本を回しながら刃先状態で更新しやすい。低単価でも保管設計が甘いと欠けやすい点は注意が必要である。

エレベーター チタンチップ は刃先保持を重視する

ノーデント社/ヨシダの製品で、#3が3.0mm、#5が2.0mmである。チップ部のチタンコーティングを特徴とし、シャープさの維持を狙う設計である。定価は各8100円で、研磨や交換の工数を抑えたい院に向く。

エレベーター は標準形状で導入障壁が低い

プレミアムプラスジャパンのエレベーターで、#1から#5の構成で長さ143mmの記載がある。先端幅は提示データでは情報なしであり、既存器具とのサイズ比較が必要である。定価は各8000円で、標準的なハンドル形状を求める院に向く。

マーチン エレベーター は刃裏面の形状に特徴がある

日本歯科工業社/シオダの製品で、#30直と#30曲が先端3.0mm、#40直と#10曲が先端4.0mmの構成である。刃先が歯根面に向かうよう刃裏面に膨らみを付与した記載がある。定価は各8500円で、歯根面追従を重視する術者に向く。

エレベーター ハイドブリンク は高単価ゆえ運用で回収する

ヒューフレディ社の製品で、#1が4.3mm、#2が5.0mm、#40が2.8mm、#41が3.8mmの構成である。定価は各19800円と高めで、点検と更新の仕組みがないと投資が散りやすい。外科比率が高い院で、狙いを絞って導入すると納得感が出る。

代表規格 B型 #5 は2.0mmで細部寄りの一本である

B型の#5は先端2.0mmで、残根寄りや狭い部位での操作を担う。細い分だけ刃先に荷重が集中しやすく、欠けや曲がりの点検が重要である。標準セットに入れるなら、過荷重にならない手技の統一と保管設計が前提である。

代表規格 バランス #RC は4.0mm曲で奥歯補助になりうる

バランスの#RCは先端4.0mmで曲型である。直タイプで視野が取りにくい臼歯部の補助になりうるが、支点が外側に逃げると力の方向がぶれる。導入時は術者の手首角度と介助導線まで含めて評価したい。

代表規格 ハイドブリンク #40 は2.8mmで細部の安定を狙う

ハイドブリンクの#40は先端2.8mmで、細部寄りのサイズである。高単価である以上、紛失と破損の管理がROIを左右する。限定症例に割り当て、保管場所と点検者を固定すると回収しやすい。

導入と運用の落とし穴

この節では、器具そのものよりも失敗を生む運用側の落とし穴を整理する。導入後に起きがちな迷い、破損、滅菌トラブルを先回りで潰すことが目的である。結果として、購入本数を増やさずに安全域と効率を上げやすくなる。

標準セットは三本固定で始める

最初から種類を増やすと、術者ごとに好みが分裂し器具出しが遅くなる。標準帯の太め、汎用、細めの三本を決め、そこから曲かアングルを一つ足すと運用が崩れにくい。名称と保管位置を固定するだけで、チェアタイムは短くなりやすい。

点検と更新のルールがないと高単価が無駄になる

刃先の欠け、変形、ハンドルの緩みは術中の事故につながりうる。購入単価よりも点検の有無が安全域を決めるので、使用後点検を再生処理工程に組み込むべきである。高単価品ほど個人所有にせず、共有資産として管理すると回収しやすい。

再生処理は刃先保護が優先度が高い

洗浄時に他器具と接触すると、刃先の欠けやすさが増える。滅菌バッグやトレーで先端が暴れない構造にすると、寿命が伸びやすい。腐食が疑われる場合は洗浄剤と乾燥手順を見直し、メーカー指示に合わせるのが安全である。

よくある質問(FAQ)

Q 先端幅はどの順で揃えるべきか A まず3.0mm前後を基準にし、次に4.0mm前後と2.0mm前後を追加する設計が無難である。症例が奥歯と智歯に寄るなら、曲やアングルを早めに一つ入れると迷いが減る。

Q シリコンハンドルは本当に必要か A 把持が安定すると力加減の再現性が上がりやすく、教育負荷が下がる可能性がある。滅菌での劣化は運用条件に依存するため、取扱説明書の範囲で試用し院内基準を作るのが現実的である。

Q コーティング付きはコストに見合うか A 研磨や交換の手間を減らせるなら、総コストで回収しやすい。一方で高単価品ほど紛失と破損の損失が大きいので、保管と点検の仕組みが先である。

Q エレベーターの交換目安はどう決めるか A 使用回数よりも刃先の欠け、変形、把持の緩みを基準にするのが安全である。術者が違和感を覚える前に介助者が気づけるよう、再生処理時の点検項目を院内で統一するとよい。

Q 智歯用は買うべきか A 智歯抜歯の頻度が高く、標準器具で無理をしているなら専用品の導入で安全域を広げやすい。頻度が低い院では、標準セットの曲かアングルで代替し、必要時に追加する方が在庫が増えにくい。