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歯科機器のモデルトリーマーとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!

歯科機器のモデルトリーマーとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ20選を徹底比較!

最終更新日

リテーナーや咬合床、矯正用の模型、義歯の作業模型など、石膏模型がまだ現場から消えない領域は多い。
そこで地味に効いてくるのがモデルトリーマーである。
模型の底面が整うと技工の再現性が上がり、作業のやり直しやチェアサイドでの微調整を減らしやすい一方、
導入後に排水や粉塵対策でつまずく医院も少なくない。

本稿は、モデルトリーマー本体と交換ディスクを同じ土俵で整理し、
規格と値段の違いが臨床アウトカムと経営指標にどうつながるかを言語化する。
自院の症例構成と人員体制に合う一台と、継続コストを左右する消耗品の組み合わせを選び切ることがゴールである。

比較サマリー表(早見表)

No区分メーカー製品名規格の要点対応や方式定価の目安タイム効率の示唆保守と供給の論点
1本体(株)吉田製作所モデルトリーマー Y-230W275×D390×H340mm情報なし¥113,300作業口が大きい設計とされる保守情報なし、排水清掃が鍵
2本体(株)吉田製作所モデルトリーマー Y-230DW275×D390×H340mmダイヤモンドジスク標準¥150,700切削効率の安定化を狙うディスク供給と単価がTCOを左右
3本体(株)吉田製作所モデルトリマーMT10W281×D372×H331mm注水で目詰まりと粉塵を抑えやすい設計¥162,700連続作業の詰まりを抑えやすい湿式前提でスラッジ管理が必須
4本体(株)モリタ東京製作所ダイヤトリマーMT10DW281×D372×H331mmダイヤ砥粒¥210,400削合のムラを減らす方向消耗品単価と作業量の整合が要点
5本体(株)日本歯科商社/レンフェルト社モデルトリマ MT3W305×D410×H330mmクリテフィックスディスク付¥200,000操作を簡素化しやすい同名で構成差の可能性がある
6本体(株)日本歯科商社/レンフェルト社モデルトリマ MT3W305×D410×H330mmテーブル角度90°と98°¥375,000規格化で作業ばらつきを抑えるセット内容と保守条件の確認が要点
7本体東京歯科産業(株)アロー モデルトリーマー カスタム700W275×D404×H300mm作業窓が大きい¥115,000大きい模型の取り回しに寄与設置動線と清掃頻度で差が出る
8本体名南歯科貿易(株)/レイフォスター社モデルトリマー 10インチW365×D420×H365mm湿式¥160,000または¥320,000(記載差あり)ディスク径で作業性を取りに行く設置面積と配管が導入可否を決める
9本体名南歯科貿易(株)/レイフォスター社モデルトリマー 12インチW420×D400×H430mm湿式¥390,000作業量が多い現場で回収を狙う大型ゆえ設置と排水が前提
10交換ディスク(株)吉田製作所モデルトリーマーディスク外径φ235mm 内径φ14mm 粒度#80マジックテープ式¥8,140交換が早ければ停止時間を減らす在庫で止めない運用が必要
11交換ディスク(株)吉田製作所モデルトリーマーディスク(D用)規格情報なしDディスク用¥42,000切削感の維持を狙う適合確認ができないと損失が大きい
12交換ディスク(株)日本歯科商社/レンフェルト社クリテフィックスディスク 8080メッシュ 5枚入ウエットのみ¥16,000日常運用でコストを読みやすい供給の安定性と発注点管理が要点
13交換ディスク(株)日本歯科商社/レンフェルト社クリテフィックスディスク 120120メッシュ 5枚入ウエットのみ¥16,000仕上げ工程の手戻りを減らす方向粗削り用途だと消耗が読みにくい
14交換ディスク(株)日本歯科商社/レンフェルト社マラソンディスク1枚入ウエットとドライ対応¥175,000押し付け力を下げやすい高単価ゆえ稼働率が低いと不利
15交換ディスク(株)日本歯科商社/レンフェルト社インフィニティディスク1枚入ウエットとドライ対応¥280,000作業時間の短縮余地を取る交換基準がないとコストが膨らむ
16交換ディスクサンデンタル(株)レイフォスタートリーマー用 ディスク各1枚8インチはディスクのみ¥90,000適合さえ取れれば運用は単純機種とサイズの整合が前提
17交換ディスクサンデンタル(株)レイフォスタートリーマー用ダイヤモンドディスク直径255mmダイヤモンド¥18,000切削性と単価の均衡固定方式の相性で作業性が変わる
18交換ディスクサンデンタル(株)ウェイマ-2連トリーマー用ディスク直径310mm天然ダイヤモンド焼付¥34,000大型径で処理量を稼ぐ2連機の保守とセットで考える
19交換ディスクデンタルエイド(株)モデルトリミングディスク(MTD)スターターセット適応メーカー複数¥13,500既存機の停止を減らす選択肢型式管理が弱いと誤発注が起きる
20交換ディスクデンタルエイド(株)MTDダイヤ トリーマー替刃替刃のみ3枚各サイズ¥42,000交換が速ければ工程を止めにくい在庫切れが直ちに機会損失になる

表は、本体の初期費用と設置条件、交換ディスクの継続費と互換性を同時に見える化したものである。
定価が近くても、ディスク単価と交換サイクル、注水と排水の手間で総保有コストは逆転しうる。
タイム効率の示唆は、模型作業の詰まりや手戻りを減らす方向性を示したものであり、
実際の回収は作業量と教育体制に依存する。

モデルトリーマーの役割と今の位置づけ

この節の目的は、モデルトリーマーが必要な医院と不要な医院を分けることである。
導入判断が曖昧だと、置き場と排水で悩み、結局使われない機器になりやすい。

モデルトリーマーは石膏模型の台座部を削合し、外形を整える技工用機器である。
模型の底面が平坦になると、咬合器付着やトレー固定など後工程のズレが減り、技工所との指示も揃いやすい。
一方で口腔内スキャナ普及により模型数が減っている医院では、外注や共用で足りるケースもあるため、
月間の模型作業量を先に数えるべきである。

【項目別】比較するための軸

この節の目的は、カタログの言葉を臨床と経営の判断軸に翻訳することである。
どの軸を優先するかで最適解は変わり、価格だけで選ぶと運用コストで損をしやすい。

精度と再現性を左右する要素

模型底面の平行性は、トレー上での位置決めと咬合採得の再現に影響しやすい。
テーブル角度の設定幅やガイドの有無は、担当者が変わっても同じ形に寄せられるかを左右する。
矯正や補綴で模型の規格化を強めたい医院ほど、角度切替や視認性の要素を重く見るべきである。

粉塵と感染対策を運用に落とす

石膏削合は粉塵と飛沫が発生しうるため、作業者保護と周囲汚染の低減が前提である。
湿式は粉塵を抑えやすい一方、スラッジが排水に溜まりやすく、清掃をサボると詰まりや溢れの原因になる。
乾式は給排水工事の制約を減らせる反面、集塵の設計が弱いと粉塵曝露が増えるため、
院内の設備制約で分岐する。

注水と排水の境界条件

湿式を選ぶなら、水道接続の可否、排水ホース径、石膏トラップの設置が論点になる。
診療室内に置く場合は騒音と飛沫の動線も確認したい。
技工室がなく流し台が遠い医院では、置き場より配管のほうがボトルネックになりやすい。

ディスク材質と粒度が生む差

一般にシリコンカーバイド系は入手性と単価の面で運用しやすいが、
摩耗により面が荒れやすく交換が早まる可能性がある。
ダイヤモンド系は高単価でも寿命と切削感で回収できる余地があるが、
初期在庫に資金が固定される。

粒度やメッシュは仕上げ面と作業時間に影響しうるため、
荒削りと仕上げの役割分担を決めてから選ぶと迷いにくい。

経営効率を数字で捉える

投資対効果は、本体価格だけでなく、ディスク費と清掃時間を含む総保有コストで見る必要がある。
模型1件あたりのトリミング時間が短縮できれば、技工担当の人件費換算で回収が進むが、清掃が増えると相殺される。
ディスクの発注点管理と交換手順の標準化は、停止リスクを減らし、結果として稼働率を底上げする。

保守と供給性で止まらない体制を作る

モデルトリーマーは壊れたときより、止まったときに損失が出る機器である。
保守情報が公開されていない場合でも、消耗品の入手経路、納期のぶれ、代替品の可否を確認しておくと、
工程停止を避けやすい。
医院規模が小さいほど、故障時の代替ルートを先に用意しておく価値が高い。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節の目的は、各製品の強みと弱みを短時間で把握し、自院の診療スタイルに合う候補を絞ることである。
ここでは断定的な優劣ではなく、適合条件と運用上の注意に焦点を当てる。

モデルトリーマー Y-230((株)吉田製作所)

モデルトリーマー Y-230 は樹脂ボディと大きな作業口を特徴とする機種である。
初期費用を抑えつつ、日常の模型整形を院内で回したい保険中心の医院に合う。
湿式運用の可否と排水清掃をルール化できない場合は負担になりうる。

モデルトリーマー Y-230D((株)吉田製作所)

モデルトリーマー Y-230D はダイヤモンドジスクを標準装備する構成である。
切削効率とディスク寿命に期待して、模型数が一定以上ある医院で検討しやすい。
ディスク単価が上がる分、交換頻度の見積もりがROIの分岐点になる。

モデルトリマーMT10((株)吉田製作所)

モデルトリマーMT10 は砥石面とテーブル下へ注水する設計である。
目詰まりと粉塵の蓄積を抑えながら作業の安定化を狙う運用に向く。
注水はメリットと同時にスラッジ管理を増やすため、担当者固定か手順書整備が必要である。

ダイヤトリマーMT10D((株)モリタ東京製作所)

ダイヤトリマーMT10D はダイヤ砥粒を備えたタイプである。
硬めの石膏や作業量が多い環境で、切削性と耐久性を優先したい場合の候補になる。
初期費用が上がるため、院内技工の稼働率が低い医院では回収が遅れやすい。

モデルトリマ MT3((株)日本歯科商社/レンフェルト社 記載1)

モデルトリマ MT3 は電源と注水が連動し操作を簡素化した構成とされる。
ウエット専用の運用で粉塵を抑えたい医院に合う。
同名で付属ディスク構成が異なる情報があるため、購入時はセット内容の確認が必須である。

モデルトリマ MT3((株)日本歯科商社/レンフェルト社 記載2)

モデルトリマ MT3 はテーブル角度を90°と98°で切り替えられる構成である。
矯正や補綴で模型の規格化を重視し、再現性のばらつきを減らしたい医院に向く。
価格差があるため、角度切替を使い切れるかが投資判断になる。

アロー モデルトリーマー カスタム700(東京歯科産業(株))

アロー モデルトリーマー カスタム700 は作業窓が大きい点を特徴とする機種である。
義歯など大きい模型を扱う頻度が高い医院で、手元の取り回しを優先したい場合に合う。
設置スペースが限られる医院では動線設計が先である。

モデルトリマー 10インチ(名南歯科貿易(株)/レイフォスター社)

モデルトリマー 10インチは湿式で鋳造アルミボディに樹脂コートを施した構成とされる。
作業窓とディスク径を確保し、模型作業を院内で回す中規模以上の体制で検討しやすい。
見積もり時点で仕様と価格の突合が必要である。

モデルトリマー 12インチ(名南歯科貿易(株)/レイフォスター社)

モデルトリマー 12インチは大径ディスクで作業量をさばく発想の機種である。
義歯や矯正で大型の模型を扱う比率が高い場合に適合しやすい。
設置面積と排水条件が厳しければ、機器性能より運用が先に詰まる。

モデルトリーマーディスク((株)吉田製作所 #80)

モデルトリーマーディスク は外径φ235mm 内径φ14mm 粒度#80の交換ディスクである。
単価が低く在庫しやすいため、交換頻度を前提にコストを読みやすい。
交換作業が滞ると停止時間が増えるため、発注点管理が必要である。

モデルトリーマーディスク((株)吉田製作所 D用)

モデルトリーマーディスク(D用)はDディスク向けとされる交換ディスクである。
規格の詳細情報がないため、本体型式と適合確認が前提になる。
高単価のため、誤発注はそのまま損失になりやすい。

クリテフィックスディスク 80((株)日本歯科商社/レンフェルト社)

クリテフィックスディスク 80 はシリコンカーバイド系でウエット専用とされる。
日常の石膏削合を安定して回し、消耗品コストを見える化したい医院に合う。
仕上げ面の粗さが気になる運用では粒度違いと使い分ける発想が必要である。

クリテフィックスディスク 120((株)日本歯科商社/レンフェルト社)

クリテフィックスディスク 120 はウエット専用で、より細かいメッシュの選択肢である。
咬合床や矯正模型など、面の整いを重視する工程で検討しやすい。
荒削りに使うと消耗が早まりやすいため、役割分担が重要である。

マラソンディスク((株)日本歯科商社/レンフェルト社)

マラソンディスク は部分ダイヤモンドタイプでウエットとドライ対応とされる。
ディスク寿命と切削感を優先し、作業者のストレスを下げたい現場で選択肢になる。
高単価ゆえ、月間作業量が少ない医院では回収が難しい。

インフィニティディスク((株)日本歯科商社/レンフェルト社)

インフィニティディスク はフルダイヤモンドタイプでウエットとドライ対応とされる。
切削性能を優先し、硬い石膏や作業量が多い体制で投資が成立しやすい。
交換タイミングの基準を作らないとコストが読めなくなる。

レイフォスタートリーマー用 ディスク(サンデンタル(株))

レイフォスタートリーマー用 ディスク は機種とインチサイズの整合が要点である。
8インチはディスクのみという記載があるため、付属品の有無を確認して購入したい。
互換が取れないと在庫が死蔵しやすい。

レイフォスタートリーマー用ダイヤモンドディスク(サンデンタル(株))

レイフォスタートリーマー用ダイヤモンドディスク は直径255mmの交換ディスクである。
ダイヤモンドで切削性を狙いつつ、価格を抑えたい場合に検討しやすい。
対応本体と固定方式の確認ができないと運用が止まりうる。

ウェイマ-2連トリーマー用ディスク(サンデンタル(株))

ウェイマ-2連トリーマー用ディスク は直径310mmで天然ダイヤモンド焼付とされる。
作業量が多い環境で、切削の速さを優先したい場合に候補になる。
2連機の保守と同時に考えないと、改善が限定的になりうる。

モデルトリミングディスク(MTD)(デンタルエイド(株))

モデルトリミングディスク(MTD)は替刃と取付具のスターターセットである。
適応メーカーが複数記載されており、既存機の延命で導入しやすい。
適応サイズの取り違えが起きやすいため、院内で型式管理が必要である。

MTDダイヤ トリーマー替刃(デンタルエイド(株))

MTDダイヤ トリーマー替刃 は替刃のみ3枚のセットである。
交換作業を標準化できる体制なら、作業停止時間を短くできる。
替刃在庫を切らすと工程が止まるため、発注点管理が経営上の要である。

導入後の運用設計と失敗回避

この節の目的は、購入後に発生しやすい詰まりと汚染、教育負荷を先に潰すことである。
機器性能より運用設計の差が、実務の満足度とROIを決める。

湿式では石膏スラッジが排水に堆積しやすいため、石膏トラップと定期清掃を前提にする必要がある。
作業者保護として保護眼鏡と防塵マスクをルール化し、飛沫が広がる動線なら作業場所の隔離も検討したい。
交換ディスクは互換が生命線であり、本体型式とディスク規格を台帳化して誤発注を減らすと、
在庫ロスと停止ロスを同時に下げられる。

よくある質問(FAQ)

Q 湿式と乾式はどちらがよいか
A 模型数が多く粉塵を抑えたいなら湿式が扱いやすい一方、給排水と清掃が弱いと詰まりで止まる。配管制約が強いなら乾式も選択肢だが、集塵の設計が甘いと粉塵曝露が増えるため、設備条件で決めるのが合理的である。

Q 交換ディスクは高いほど得か
A 高単価ディスクが常に得とは限らない。寿命と作業時間短縮で回収できる作業量があるか、在庫資金が固定されても運転資金に影響しないかで判断すべきである。

Q 排水が詰まるのを避けるコツは何か
A 石膏を流さない設計が基本であり、石膏トラップと定期清掃が要点である。作業後に排水部へ石膏が残る運用だと、溢れや悪臭の原因になりやすい。

まとめ

モデルトリーマーは臨床の質そのものを保証する機器ではないが、
模型工程の再現性を支え、やり直しと時間ロスを減らしうる。
選定は本体の作業性だけでなく、注水と排水の境界条件、交換ディスクの規格と供給をセットで考えるべきである。
自院の模型作業量と人員体制を数字で捉え、総保有コストと停止リスクを最小化する組み合わせを選ぶことが、
ROI最大化への近道である。