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歯科機器のパイプクリーナーとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ25選を徹底比較!

歯科機器のパイプクリーナーとは?特徴やメーカー、規格/値段の違いなど、おすすめ25選を徹底比較!

最終更新日

診療の終盤にスピットンの戻り臭が気になり、吸引が鈍くなると、患者対応と片付けの両方が崩れる。管路の汚れは見えないが、感染対策の安心感とチェア稼働の安定に直結する。

歯科機器のパイプクリーナーは、吸引排水、スピットン、給水管路、滅菌器水回路の衛生維持と詰まり予防を目的とするメンテナンス用品である。本稿は入力データに基づき、容量違いも含めた25の調達単位を比較し、臨床価値と経営価値の両面で選定の迷いを減らす。本稿は製品選定のための情報整理であり、特定の効果効能を保証しない。

比較サマリー表(早見表)

ここでは代表的な製品を横並びにし、用途、運用負荷、価格感を一度に把握できるようにする。候補を絞った後に製品別レビューで境界条件を確認する流れが、導入失敗を減らす。

製品メーカー適応操作性とタイム効率再現性患者体験耐久価格目安保守保証供給性
オロトルプラスデュールデンタルジャパン(株)吸引排水と分離器無泡希釈あり手順固定で安定脱臭記載あり塩素非含有記載あり2500mL 13,400情報なし容量1種
バイオクリーンデュールデンタルジャパン(株)吸引排水と分離器無泡希釈あり手順固定で安定脱臭記載あり塩素非含有記載あり1,000mL 9,900情報なし容量1種
MD555 フロークリーナーデュールデンタルジャパン(株)吸引排水と分離器情報なし希釈あり手順固定で安定記載情報なし記載情報なし2500mL 8,500情報なし容量1種
ラクリーナ(株)アクロス/モリタ吸引排水発泡分包で計量不要分包で安定記載情報なし記載情報なし150g 5,500情報なし容量1種
マザック リキッド(株)ジェイエムエンジニアリング/モリタバキュームと排水管路情報なし一晩 放置希釈で運用差記載情報なし記載情報なし600mL 2,200 4,000mL 13,400情報なし容量2種
サクションリンス(株)東京技研セントラルサクション無泡毎日運用希釈で運用差記載情報なし記載情報なし1,000mL×12 28,800情報なしケース供給
薬剤成分を中和(株)東京技研セントラルサクション無泡毎日運用希釈で運用差香り記載あり記載情報なし1,000mL×12 28,800情報なしケース供給
タイフレッシュ太平化学産業(株)パイプとバキュームとスピットン低泡希釈あり希釈で運用差香り記載あり防錆記載あり2,000mL 3,700 4,000mL 6,800情報なし容量2種
シトリザイムサンデンタル(株)バキューム無泡分包で計量不要分包で安定香り記載あり記載情報なし4,200mg×50 8,800情報なし容量1種
パイプ輝麗ナープラス内外歯材(株)パイプ系全般低泡希釈あり希釈で運用差香り記載あり塩素非含有記載あり4,000mL 6,500情報なし容量1種
ステリスルー(株)ビーエスエーサクライパイプ系全般情報なし希釈あり希釈で運用差記載情報なし記載情報なし4,000mL 5,200 18,000mL 21,000情報なし容量2種
オドウオッシュ(株)キクタニスピットン排水情報なし原液投入手順が単純戻り臭対策記載あり記載情報なし400mL 2,800情報なし容量1種
SD オートクリーンサンデンタル(株)オートクレーブ水回路情報なし水の置換手順固定で安定間接寄与防錆記載あり5,000mL 3,900情報なし容量1種
ぴか流内外歯材(株)オートクレーブ水回路情報なし毎回運用手順固定で安定間接寄与防錆記載あり2,000mL 1,800情報なし容量1種
SSC-12SKメディカル電子(株)オートクレーブ配管情報なし分包分包で安定間接寄与記載情報なし6g×12 4,800情報なし容量1種

表は用途の一致を最優先に読み、次に泡の傾向と希釈の手間で現場負荷を見積もるとよい。材料費差より、臭い対応や詰まり対応で失う停止時間の方が大きいことが多い。

歯科機器のパイプクリーナーの基礎

自院に必要な製品を特定するために、まず洗う対象の管路を分けて考える必要がある。吸引排水とスピットンは汚れの性質が近い一方、給水管路と滅菌器水回路は機器指定の影響が強い。ここでは用途の取り違えを防ぐための最低限を押さえる。

管路別の汚れと起点

吸引排水は血液や唾液に加え、研磨粉や印象材片が沈殿しやすい。スピットンは水垢や色素汚れが目立ち、戻り臭が患者体験を下げる。給水管路は停滞でバイオフィルムが課題になり、滅菌器は水質でスケールや金属焼けが蓄積しやすい。

家庭用薬剤を流用しない理由

家庭向けは刺激性が強い設計も多く、機器材質や分離器への影響を想定しない場合がある。歯科用は無泡や低泡、防錆など運用事故を避ける思想が前提である。混用や自己流濃度を避け、機器説明書と薬剤ラベルの指示を優先すべきである。

【項目別】比較するための軸

製品選びを短縮するには、成分名より運用条件を先に揃えることが重要である。ここでは臨床アウトカムと医院収益の両方に効く軸だけを残し、判断の迷いを減らす。読み終えた時点で、自院に必要なタイプが言語化できる状態を目指す。

泡の傾向は吸引トラブルの予防線である

泡は逆流や詰まりの引き金になり、チェア停止や再洗浄に波及する。無泡や低泡の記載は、運用事故を避けたい医院ほど重視すべき軸である。発泡溶解型は計量不要の利点があるため、許容条件の確認が境界条件になる。

無泡性を優先する医院像

分離器を備えるユニットや多台数運用では、泡の影響が増幅しやすい。患者が多い時間帯にトラブルが出ると、待ち時間とクレーム対応の損失が大きい。無泡の日常薬剤と定期強洗浄を分ける設計が安全側である。

希釈と放置時間は人件費に直結する

希釈倍率が高いほど経済的に見えても、計量とミス修正で時間が溶けることがある。分包や専用容器は教育負荷を下げ、濃度再現性を上げる。作業が一晩の設計は診療外に寄せやすいが、翌朝の確認を忘れない仕組みが必要である。

防錆と材質適合はTCOを左右する

短期では効き目の差が見えにくいが、腐食や劣化は部品交換と停止時間のコストとして現れる。防錆をうたう製品は、長期の安定稼働に寄与し得る。滅菌器系は指定条件が強いため、利便性より適合確認が優先である。

ROIは材料費差より停止時間差で決まる

このカテゴリは売上を増やす投資ではなく、停止時間を減らす投資である。臭い対応や詰まり対応でスタッフが追加10分を使うだけで、材料費差は簡単に逆転する。月当たりの総コストは材料費と人件費と停止時間で評価すべきである。

迷った時の簡易モデル

候補を二つに絞り、月の使用量と作業時間と詰まり対応回数を同じ表に置く。材料費が高くても作業が安定しトラブルが減るなら総コストは下がり得る。逆に単価が安くても手順が不安定なら、見えない損失が増える。

【製品別】製品ごとのレビュー

この節の目的は、自院の設備と診療スタイルに合う候補を残すことである。各製品は入力データの用途と規格と定価を整理し、向く医院像と注意点を短く添える。情報が不足する項目は公開情報なしとして扱う。

オロトルプラス は日常メンテ向け無泡性洗浄除菌剤である

吸引システムやスピットン排水管などの洗浄除菌と脱臭を同時に行う設計で、アルデヒドやフェノールや塩素は非含有とされる。2500mLで定価13,400であり、日常作業の標準化を重視し、患者体験も守りたい医院に向く。

バイオクリーン は日常運用の無泡性洗浄除菌剤である

吸引排水管と分離器の除菌と脱臭と洗浄を同時に行う設計で、アルデヒドやフェノールや塩素は非含有とされる。1,000mLで定価9,900であり、まず一本で運用を固めたい開業初期に相性がよい。

MD555 フロークリーナー は吸引系の定期強洗浄を想定する

吸引システムと排水管と分離器の内部を徹底洗浄する用途で、日常薬剤と役割分担する設計である。2500mLで定価8,500であり、沈殿や固着汚れが気になる、研磨や技工調整が多い医院で候補になる。

オロカップ は周辺品として情報が限定される

入力データでは価格情報が中心で、用途や規格の詳細は公開情報なしである。管路洗浄は希釈と吸引の再現性が要であるため、ホース径と吸引口に合う周辺品の確認が重要である。

MD550 スピットンクリーナー は希釈液容器として記載される

入力データ上は希釈液を作り吸引させるための容器で、2Lまでとアダプター径の記載がある。定価2,400であり、手順の再現性を上げたい医院に向くが、商品名と説明の照合が必要である。

ラクリーナ は計量不要の分包で運用を軽くする

水に入れるだけで発泡溶解し、洗浄と除菌と除臭を狙う設計である。150gで定価5,500であり、教育負荷を下げたい医院で候補になる。

マザック リキッド 600mL は試しやすい小容量である

次亜塩素酸塩配合の液タイプで、作業時間は一晩、希釈100倍の記載がある。600mLで定価2,200であり、適合確認から始めたい医院に向く。

マザック リキッド 4,000mL は発注回数を減らしやすい

仕様は600mLと同系統で、4,000mLで定価13,400である。複数台運用で消費が早い医院では欠品リスクを下げやすいが、計量と保管の仕組みが要る。

サクションクリーナー は給水管路洗浄液として記載される

希釈した過酸化水素水でチェア給水管路内を洗浄する用途で、30倍希釈の記載がある。450mL×3本で定価4,200であり、給水の清潔維持を重視する医院で候補になる。

サクションリンス はセントラルサクションの毎日運用を想定する

配管内のジョイント部や分離器の汚れを洗い流す用途で、泡は出ないと記載される。10倍希釈で1日1回、1,000mL×12本で定価28,800である。

クリーナー後の薬剤成分を中和 はリンス用途である

クリーナー後の薬剤成分を中和し、泡は出ないとされ、ローズの香りの記載がある。10倍希釈で1日1回、1,000mL×12本で定価28,800である。

タイフレッシュ 2,000mL は小規模在庫に向く清浄液である

低泡性と防錆効果、香り強化をうたうパイプとバキュームとスピットン清浄液である。2,000mLで定価3,700であり、まず小さく回して評価したい、保険中心でコスト感度が高い医院に向く。

タイフレッシュ 4,000mL は単位コストを下げやすい容量である

設計は2,000mLと同系統で、4,000mLで定価6,800である。消費が安定している医院では発注頻度を下げ、欠品による代替運用を避けやすい。

シトリザイム は酵素と界面活性剤の分包洗浄剤である

2種類の酵素と界面活性剤で汚れを落とす設計で、泡立たず毒性がないとされる。4,200mg×50袋で定価8,800であり、日々の分解洗浄を重視する医院に向く。

パイプ輝麗ナープラス は低気泡性で剥離をうたう

DP-300と防菌防カビ剤配合とされ、活性剤で可溶化しグリコールエーテルで剥離する設計である。塩素系成分は含まないとされ、4,000mLで定価6,500である。

オロクリーン プラス は無発泡性で洗浄除菌消臭を同時に狙う

吸引システムとスピットンなどの洗浄と除菌と消臭を同時に行う用途で、無発泡性の記載がある。50倍希釈の記載があり、2,000mLで定価9,500である。

ステリスルー 4,000mL はコスト重視で日常運用を組みやすい

配管内の汚れを浮かせ、DP-300配合で除菌をうたう設計である。4,000mLで定価5,200であり、材料費の圧縮を重視する、保険中心でランニングコストを抑えたい医院で候補になる。

ステリスルー 18,000mL は多台数医院の補給効率が高い

設計は4,000mLと同系統で、18,000mLで定価21,000である。欠品と買い忘れを避けたい医院で有利だが、注ぎ替えとラベル管理の教育が要る。

オドウオッシュ はスピットンの戻り臭抑制を重視する

戻り臭の抑制と菌の繁殖抑制を目的とし、銅イオンで微生物の繁殖を抑える設計である。400mLで定価2,800であり、患者体感の臭い対策を優先し、自費の第一印象も守りたい医院に向く。

オートクレーブ 専用クリーナー(SSC-12) は水垢と付着物の清掃補助である

チャンバー内の水垢や付着物などを清掃しやすくし、配管内の汚れも洗い流すと記載される。6g×12袋で定価4,800であり、定期メンテの引き金として使いたい医院で候補になる。

SD オートクリーン は循環液として日常の水質管理を狙う

水道水の代替として使用し、サビ抑制と汚れや臭いの蓄積抑制をうたう。5,000mLで定価3,900であり、滅菌器の水回路を手軽に標準化したい医院に向く。

SD オートクリーン 新規導入セット は初回洗浄を含む立ち上げ用である

導入時にディスポで汚れを落とし、その後に循環液として使う流れが記載される。オートクリーン5Lとディスポ500mLで定価5,900であり、立ち上げの不安を減らしたい医院に向く。

ぴかっとクリーン は金属焼け除去を目的とする洗浄液である

チャンバー内の酸化被膜や金属焼けを落としやすくすると記載される。500mLまたは1200mLで定価2,000または3,900であり、見た目の汚れが気になる医院で候補になる。

ぴか流 は滅菌のたびに洗浄する循環水である

滅菌するたびにオートクレーブ内を洗浄し、メンテナンス負荷を下げる設計とされる。洗浄と防臭と防錆と防汚の記載があり、2,000mLで定価1,800である。

メタコート AR-H は滅菌器水槽に入れる防錆剤である

水槽タンクに注入して滅菌すると錆を抑えると記載される。1,000mLで定価5,200であり、器具の錆が再購入につながる、外科処置が多い医院で候補になる。

運用設計と失敗回避

最終的な差は製品より運用で出る。ここでは用途の取り違え、希釈ミス、欠品による代替運用という三つの失敗を避ける要点をまとめる。狙いは材料費より停止時間の削減である。

用途の取り違えを防ぐ設計

スピットン向けの使い方を吸引系に流し込み、泡や粘性で事故を招く例がある。まず管路を四つに分け、日常用と定期用を分けて考えると失敗しにくい。判断が難しい場合は機器メーカー指定を優先すべきである。

ルーティン化は濃度再現性と在庫設計で決まる

希釈がある製品は、誰がやっても同じ濃度にする仕掛けが要である。分包や専用容器で教育負荷を下げつつ、大容量は欠品を減らすが管理ミスが増える。台数と消費速度に合わせ、切らさない発注周期を先に決めるべきである。

よくある質問(FAQ)

現場で繰り返し出る疑問を、境界条件として整理する。ここでの回答は一般論であり、最終判断は機器説明書と薬剤ラベルに従う必要がある。

Q 無泡と低泡はどちらを優先すべきか
A 多台数運用や分離器を備えるユニットでは無泡の記載を優先しやすい。低泡でも運用できる場合はあるが、事故時の影響が大きいほど安全側に寄せるべきである。

Q 酵素系と酸化系はどう使い分けるべきか
A 酵素系は日々のタンパク汚れを分解しやすく、継続運用に向く。酸化系は臭いの元やバイオフィルム対策を意識する場面で候補になり得るが、材質適合と残留管理が鍵になる。

Q 強洗浄だけで日常運用を兼ねてもよいか
A 強洗浄は有用でも日常化すると過剰になりやすい。日常用と定期用を分け、頻度で管理する方が総コストが安定しやすい。

Q 価格差をどう評価すべきか
A 材料費差より、停止時間と再洗浄に伴う人件費差が大きくなりやすい。容量と希釈の手間と欠品リスクまで含め、月当たり総コストで比べるべきである。

まとめ

用途の一致、泡の制御、希釈と放置時間の導線、防錆と材質適合という軸で整理すれば、パイプクリーナー選定は迷いにくい。最後は製品の優劣ではなく、自院が継続できるルーティンに落とし込めるかである。停止時間を減らす投資として、過不足ない運用を設計することがROI最大化につながる。