ストローマンの歯科医師向けサポート窓口/営業所情報について、問い合わせ内容別にまとめてみた
歯科医院では突然の機器トラブルやシステム不具合が診療の妨げとなることが多い。例えば、歯科ユニット(診療台)の故障や滅菌器のエラー、CAD/CAMシステムの不具合、デジタルレントゲンなど画像機器のトラブル、レセコン(レセプトコンピューター)の障害といった技術的問題への対応や、開業・承継に関する相談など、日々様々な課題が生じる。本記事では、ストローマン・ジャパンに関するこれら問い合わせニーズに対し、最短で適切な窓口にアクセスする方法をガイドする。用途別の専用電話やフォームの案内から、全国の営業所一覧、大学内拠点、ショールーム情報、さらに開業・承継支援の相談先まで、必要な連絡導線を網羅した。
ストローマン・ジャパン株式会社(以下、ストローマン)はスイスを本拠地とする歯科インプラントメーカーの日本法人であり、インプラント関連製品やデジタル歯科機器の販売・サポートを全国展開している。本社は東京(三田)に構え、大阪にも拠点を置く。全国8エリア(北海道・東北・関東・中部・関西・中国・四国・九州)をカバーしており、各地の歯科医院・技工所に製品やサービスを提供している。本記事を活用し、トラブルの種類ごとに最適な問い合わせ先を把握しよう。
問い合わせ内容別ガイド
ここでは想定される問い合わせ内容を大きくカテゴリー分けし、それぞれに適した窓口を案内する。問い合わせ前に準備・確認しておくべき要点を挙げたうえで、該当するストローマンの電話窓口やフォーム情報を表形式でまとめる。自院の状況に照らし、最も適切な連絡先を選択してほしい。
ユニット・滅菌器で問い合わせ前に確認すべき要点
・ ユニットの主電源や配管の状態を再確認し、簡単なリセット操作で復旧しないか試す。滅菌器の場合は扉のロックや水槽の水量など基本事項のチェックを行う。
・ エラーメッセージや警告ランプの内容をメモしておく。異音・異臭など異常の兆候があれば詳細を記録する。
・ 機器のメーカー・型番・製造番号および購入時期を把握しておく。保証期間や保守契約の有無も確認し、必要であれば契約書類を手元に用意する。
・ 日常点検の履歴や直近のメンテナンス実施状況を振り返り、過負荷な使用や消耗品の交換忘れが原因でないか確認する。
ユニット(歯科用診療台)やオートクレーブ等の滅菌器に関して、ストローマンでは自社製品としての取り扱いがなく、これらの機器専用の問い合わせ窓口も設置されていない。そのため、該当機器が他社製の場合は各メーカーのサポートセンターへ直接問い合わせる必要がある。ストローマン製品と間接的に関連する機器トラブル(例:インプラント手術用モーター等)であれば、ストローマンの製品サポート窓口に相談できる可能性がある。
| 用途・カテゴリ | 窓口名 | 電話番号 | 受付時間・補足 | 参照元URL |
|---|---|---|---|---|
| ユニット/滅菌器の不具合 | 該当窓口なし(機器メーカーへ直接) | ― | ストローマン製品として該当なし | 公式サイト |
CAD/CAMで問い合わせ前に確認すべき要点
・ 使用中のソフトウェアやファームウェアが最新バージョンか確認する。不具合発生後にPCやソフトの再起動を試み、症状が改善するか確かめる。
・ エラーメッセージやエラーコードが表示されている場合、その内容をスクリーンショットに収めるか書き留めておく。
・ スキャナー等ハードウェアの接続状態(USBケーブルや電源ケーブルの抜け・緩みがないか)を点検する。別のUSBポートに接続し直したり、予備のケーブルがあれば交換して問題が解消するか検証する。
・ トラブルが特定のケースでのみ起きているのか、システム全体で再現するのかを把握する。他のPCで同ソフトを試す、他のデータで試すなど、原因の切り分けを行う。
ストローマンのデジタルソリューション製品(ガイデッドサージェリー用ソフトウェアやCAD/CAMシステム等)に関する問い合わせは、現在電話では受け付けておらず、専用フォームからの連絡対応のみとなっている。そのため、CAD/CAM関連のエラー報告や技術相談は以下の問い合わせフォームより送信しよう。フォーム送信後、担当者から折り返し連絡が来る形となる(回答までに時間を要する場合ありとの断り書きがある)。電話で直接相談したい場合、明確な担当窓口はないものの、ストローマン製品サポートの総合窓口が対応をアドバイスしてくれる可能性もある。
| 用途・カテゴリ | 窓口名 | 電話番号 | 受付時間・補足 | 参照元URL |
|---|---|---|---|---|
| CAD/CAMシステムのエラー | デジタル製品サポート(問い合わせフォーム) | ― | 現在、電話ではなくフォーム対応のみ | 公式サイト |
画像機器で問い合わせ前に確認すべき要点
・ デジタルレントゲン装置やCTスキャン装置の場合、主電源スイッチのオンオフやブレーカー落ちの有無を確認する。撮影用センサーやディスプレイなど周辺機器との接続状態も点検する。
・ エラー表示やランプ点滅パターンなど、異常を示す状況を記録する。画像が保存されない・表示されない場合は、PCやネットワークの不調も疑われるため、院内LANや保存先サーバの状態も確認する。
・ 機器の型番・シリーズ名と導入時期を把握し、保証や保守契約状況を確認する。他社製の画像機器であれば、そのメーカーのサポート連絡先(保守契約書類等に記載)を調べておく。
・ 定期メンテナンス項目(キャリブレーションや清掃)の実施状況を振り返り、長期間未実施の項目があれば不具合との関連を考慮する。
ストローマン・ジャパンは主にインプラント関連製品を扱っており、デジタルX線撮影装置や口腔内スキャナー以外の大型画像機器(CT装置等)は自社ラインナップに含まれない。そのため、画像機器そのものの故障については基本的に該当メーカーのサービス窓口への連絡が必要となる。ただし、ストローマンブランドの口腔内スキャナー(かつて提携していたDental Wings社製など)や関連ソフトに関する問い合わせは、前述のデジタル製品サポート(フォーム対応)を利用するとよいだろう。ストローマン側で直接対応できない機器トラブルでも、困った場合は総合窓口に問い合わせれば案内を受けられる可能性がある。
| 用途・カテゴリ | 窓口名 | 電話番号 | 受付時間・補足 | 参照元URL |
|---|---|---|---|---|
| 画像機器のトラブル | 該当窓口なし(製品メーカーへ) | ― | ストローマン取扱製品外の機器については直接メーカーに連絡 | 公式サイト |
レセコンで問い合わせ前に確認すべき要点
・ レセプトコンピューター(電子カルテ・レセコン)の場合、アプリケーションを一度終了し、PC自体も再起動してみる。ネットワークを介して複数端末で使用しているなら、サーバ機の再起動も検討する。
・ エラーメッセージ内容や発生タイミング(どの操作で不具合が発生するか)を詳細に記録する。他のPC端末では正常に動作するか確認し、問題の範囲を特定する。
・ 使用中のレセコンソフト名とバージョン、ならびにPCのOS種別やハードウェア構成を把握しておく。最近ソフトのアップデートやPCの増設・変更を行った場合はその情報も共有できるよう準備する。
・ データのバックアップ状況を確認する。万一システムダウンが長引いた場合に備え、直近のバックアップデータの有無と取得日時を押さえておく。契約している保守サポートがあれば契約番号も確認する。
ストローマンはインプラント関連分野が主業であり、レセコン(医療事務ソフト)製品は提供していない。したがって、レセコン固有の障害や操作に関する問い合わせはご利用中のソフト開発会社や販売代理店のサポート窓口に直接相談する必要がある。ストローマンのサポート窓口に問い合わせてもレセコンに関する専門的な回答は難しいため、本カテゴリーに関する専用の電話番号も用意されていない。そのため下表ではストローマン公式サイトの該当案内がない旨を示している。
| 用途・カテゴリ | 窓口名 | 電話番号 | 受付時間・補足 | 参照元URL |
|---|---|---|---|---|
| レセコン・PCソフトの障害 | 該当窓口なし(自院導入先へ) | ― | ストローマンではレセコン製品を扱っていない | 公式サイト |
ショールームで問い合わせ前に確認すべき要点
・ ストローマンの製品を実際に見たり体験したい場合、まず担当営業に相談し、展示予定のイベントや説明会が近く開催されないか情報収集する。
・ 東京本社や大阪オフィスへの訪問を希望する場合は、事前予約が必要か担当者に確認する。特に実機のデモが必要な場合、日程や機材の準備を調整するため余裕をもって連絡する。
・ ショールーム的な常設展示スペースはないため、学会やデンタルショーなど外部イベントでストローマンがブース出展する機会を活用することも検討する。
・ 製品カタログや資料請求はオンラインでも可能である。eShopや公式サイトから入手できる情報は事前に確認し、疑問点を整理しておく。
ストローマン・ジャパンは一般向けの常設ショールームを設置していない。東京本社および大阪オフィス内にはトレーニングルームがあり、新製品発表会やハンズオンセミナーが開催されることがあるが、自由見学できる展示場とは異なる。そのため、製品の実機を見たい場合は担当営業への問い合わせが近道である。担当営業がクリニックを訪問してデモを行ったり、必要に応じて本社・オフィスでの個別デモを調整してくれるケースもある。またストローマンでは年間を通して各種コースやセミナーを主催しており、そうした機会に最新機器を体験できる場合もある。問い合わせ先としては研修会事務局(コース担当窓口)が用意されており、セミナー情報やデモ希望の相談が可能である。
| 用途・カテゴリ | 窓口名 | 電話番号 | 受付時間・補足 | 参照元URL |
|---|---|---|---|---|
| セミナー・製品デモに関する問い合わせ | 研修会事務局(コース担当) | 0120-418-253 | 平日9:30-17:00 | 公式サイト |
開業・承継で問い合わせ前に確認すべき要点
・ 開業を検討中の場合、物件候補の地域や必要なユニット台数、想定予算など基本プランを整理する。事業計画の概要が固まっていると専門家への相談も具体的になる。
・ 承継(継承)を検討中の場合、譲渡希望のクリニック情報や、自院が引き継ぎを検討する地域・規模・診療科目の条件などをまとめておく。
・ 開業・承継支援に関する公的制度(自治体の補助や事業承継マッチング支援機関など)も存在するため、そうした情報も収集した上で民間の相談先と併用すると良い。
・ インプラント主体の歯科医院を新規開業する場合、ストローマンを含む各インプラントメーカーの開業支援策(割引プランやトレーニング制度)が利用できないか確認する。
・ 承継案件の場合、譲渡側クリニックと購入側とのマッチング支援サービス(専門の仲介業者)を活用するのが一般的である。信頼できる仲介者の選定も重要なポイントとなる。
ストローマン・ジャパンとして、開業や医院承継に特化した公式相談窓口は公開されていない。 開業支援や承継サポートは主に専門のコンサル会社や金融機関が担う領域であり、ストローマンでは直接的な仲介サービス等は提供していないと考えられる。そのため、ストローマンへ相談する場合は担当営業やカスタマーサービスを通じて非公式にアドバイスをもらう形になる。例えば、新規開業でストローマン製品の導入を検討している旨を総合窓口に問い合わせれば、営業担当につないでもらえるだろう。また承継に関しては、ストローマンが運営する歯科医院検索サイト等(ストローマンパートナーズ)に情報掲載がある場合もあるが、具体的なマッチング相談は別途専門機関への依頼が必要となる。
| 用途・カテゴリ | 窓口名 | 電話番号 | 受付時間・補足 | 参照元URL |
|---|---|---|---|---|
| 開業・承継に関する相談 | 専用窓口なし(担当営業経由) | ― | 公開された直通電話はなし。本社問い合わせフォーム等で相談 | 公式サイト |
症状や用件別のかけ先一覧
├─ レセコンやPC周辺 → 総合窓口(0120-689-930)
├─ 画像機器 → 総合窓口(0120-689-930)
├─ CAD/CAM → デジタル製品フォーム対応
├─ ユニットや滅菌器 → 総合窓口(0120-689-930)
├─ 消耗品や地域対応 → 最寄り営業所
├─ 開業や承継の相談 → 開業・承継支援の案内
└─ どこにかけるか迷う → 総合窓口(0120-689-930)
上記のツリーは、クリニックで発生した問題や目的に応じてどこに電話すべきかを即座に判断するための早見表である。ストローマン製品以外の問い合わせについては一旦「総合窓口」である製品サポートへ連絡し、案内を受けるとよい。総合窓口はフリーダイヤルのため全国どこからでも無料で利用できる(携帯電話からも通話可能)。CAD/CAM関連は電話窓口がないためフォーム対応となる点に注意しよう。「消耗品や地域対応」はインプラントの補綴パーツ発注やメンテナンス依頼、地域特有の相談(納期や配送など)を想定しており、その場合は各地域の営業拠点(以下参照)に連絡するとスムーズだ。
全国営業所の電話帳
ストローマン・ジャパンの営業拠点は、公式サイト上では東京本社と大阪オフィスのみ明示されている。しかし営業エリアとしては日本全国が対象となっており、各地域ごとに担当の営業スタッフが配置されている(在宅勤務や直行直帰スタイルで拠点を置かない地域もある)。以下に地域ブロックごとの拠点情報をまとめる。電話番号の記載がないエリアについては常設の営業所が存在しないことを意味し、その場合は最寄りの本社・オフィス経由でサポートを受ける形となる。
| エリア | 拠点名 | 電話番号 | 参照元URL |
|---|---|---|---|
| 本社(関東) | 東京本社(ストローマン・ジャパン) | ― | 公式サイト |
| 東京周辺 | ― | ― | 公式サイト |
| 北海道・東北 | (担当拠点なし・東京本社が対応) | ― | 公式サイト |
| 北関東 | (担当拠点なし・東京本社が対応) | ― | 公式サイト |
| 中部 | (担当拠点なし・遠隔対応) | ― | 公式サイト |
| 近畿・北陸 | 大阪オフィス | ― | 公式サイト |
| 中国・四国 | (担当拠点なし・大阪オフィスが対応) | ― | 公式サイト |
| 九州・沖縄 | 福岡営業所(現地担当あり) | ― | 公式サイト |
※上記のとおり、地域によっては常設の営業所が置かれていない。例えば北海道・東北・北関東・中部・中国・四国エリアは専任の駐在拠点がなく、問い合わせ時は東京本社または大阪オフィスの担当者が対応する。九州については福岡市内に営業担当拠点があり、同地域のサポートを担っているとみられる(電話番号は公式未掲載)。公式サイトには地域別の直通電話こそ記載されていないが、フリーダイヤルを利用すれば必要に応じて担当者につないでもらえるだろう。
大学内営業所
ストローマン・ジャパンは歯科大学構内の常設営業所を設けていないようである。国産の歯科メーカーでは大学病院内に専用カウンターを置く例も見られるが、ストローマンの場合はそうした常駐拠点の情報が公式には確認できない。必要な際は地域担当の営業に出向いてもらう形で対応しているものと考えられる。
ショールームや体験施設の連絡導線
ストローマンの製品を直接手に取って見学できるショールームは存在しないため、実機を見たい場合は担当営業への調整依頼が基本となる。東京本社や大阪オフィスには会議室・研修室があり、要望次第では製品デモの場として使用されるケースもある。例えば新規にストローマンインプラントの導入を検討している場合、担当営業と日程を調整し、本社でインプラント体験模型やデジタル機器を紹介してもらうことが可能である。なお公式セミナーへの参加も有効で、ストローマン主催のコース会場では製品展示やハンズオン機会が設けられることが多い。セミナー情報は公式サイトで随時更新されるため、興味があれば研修会事務局(前述の電話番号)へ問い合わせてみるとよい。
現状、来場予約制のショールームはないため、特定の電話番号は設定されていない。ショールーム的な役割は各営業所・営業担当者が兼ねている形である。そのため新規導入や機器購入を検討している場合は、営業担当者が直接クリニックに訪問して製品説明を行う仕組みとなっている。問い合わせ窓口としては、平日日中であれば本社カスタマーサービス(製品サポート:0120-689-930)に電話し、デモ希望の旨を伝えれば担当部署に取り次いでもらえるだろう。
開業・承継の相談導線
開業支援や医院承継に関する専門窓口はストローマンには設けられていない。 他の大手歯科ディーラーでは開業セミナーや承継マッチングのサービスを提供するところもあるが、ストローマンはインプラント製品の提供が主であり、開業・承継分野のサービスは行っていない。したがって、ストローマンに相談したい場合は直接の電話窓口ではなく公式サイトの問い合わせフォームや担当営業への連絡を通じて非公式に相談する形となる。例えば「インプラント中心のクリニックを開業予定で、製品選定についてアドバイスが欲しい」といった内容であれば、本社問い合わせフォームから送信することで適宜担当者から回答が得られる可能性がある。
承継(医院譲渡)については、ストローマンでは特に情報提供していないものの、歯科業界全体では専門サイトや地方公共団体の支援もある。開業・承継に関する具体的な相談は、リクルート等の開業支援サービスや日本歯科医師会の承継支援窓口など公的・民間の専門機関を頼るのが確実である。ストローマンはあくまで機器・材料供給の立場であることを念頭に置こう。
なお、ストローマンと継続的に取引を行っている歯科医院(ストローマンパートナー医院)であれば、同社営業から開業ノウハウのアドバイスや他院紹介などのサポートを受けられる場合もある。日頃から担当営業との情報交換を密にし、必要なときに気軽に相談できる関係を築いておくことが望ましい。
注意事項と更新ガイド
本記事で紹介した問い合わせ先情報(電話番号や受付時間など)は、今後変更される可能性がある。特にメーカー側の組織変更やサービス体制の見直しに伴い、新しい窓口の開設や受付時間の変更、フリーダイヤル番号の改廃などが起こり得る。実際、ストローマンではデジタル製品サポートを電話受付からフォーム専用対応に切り替えた経緯がある。クリニックでは、本記事の内容を院内マニュアル等にまとめて共有しておくと便利だが、年1〜2回程度は公式サイトを確認し最新情報にアップデートすることを推奨する。また電話連絡する際は診療の合間に焦ってかけるのではなく、事前に上記「確認すべき要点」を参考に準備を整えてから落ち着いて問い合わせるようにしよう。ストローマン・ジャパンのサポート体制を上手に活用し、日々の診療を円滑に進めていただきたい。