
歯科で使う止血剤「コラコート」とは?価格や使い方、添付文書について解説
日々の歯科診療で小出血のコントロールに苦慮した経験は少なくない。抜歯直後に患者に長時間ガーゼを咬ませたり、歯周手術後に出血が止まらず予定していた処置を先延ばしにしたりといった場面は、多くの歯科医師が直面する現実である。特に高齢患者や抗凝固薬服用中の患者では、通常の圧迫止血や縫合だけでは不十分なケースもあり、診療後に出血が再発しないか心配が残る。こうした止血の課題に対し、臨床現場では各種の局所止血剤が利用されてきた。
止血剤の中でも「コラコート」という製品は、口腔内で使用できる吸収性の止血材として注目されている。
本稿では、このコラコートについて臨床的価値と経営的価値の双方から詳しく解説する。豊富な臨床経験にもとづき、実際の使用感や適応症例、導入による医院経営への影響まで掘り下げることで、読者である歯科医師が自身の診療スタイルに照らして導入の是非を判断する一助としたい。
コラコートとは何か?歯科用吸収性止血材の概要
コラコート(CollaCote)は、口腔外科処置時の止血目的で用いられる吸収性の局所止血材である。正式名称は「吸収性局所止血材ヘリスタット」として医療機器承認を取得しており、一般的には製品名のコラコートで呼ばれる。20mm×40mmサイズの白色のスポンジ状シートで、柔軟なコラーゲン製マテリアルから作られている。口腔内の清潔な創傷(抜歯窩や歯肉切開部など)に直接貼付して使用し、出血の制御と創傷の保護を目的とする。創傷部に適用後、通常2〜5分以内に止血効果が得られ、そのまま患部に留置しても10〜14日で体内に吸収される特徴がある。
コラコートは米国Integra LifeSciences社が製造し、日本国内ではジンヴィ・ジャパン(ZimVie Japan)合同会社が製造販売元となっている。1990年代から外科・歯科領域で使用されており、長年にわたる臨床実績があることも信頼性につながっている。医療機器クラス分類上は高度管理医療機器(クラスIII)に該当し、取り扱いには適切な管理が求められるが、歯科医院で通常使用する歯科用インプラント等と同程度のリスク区分であり、特別な許可なく購入・使用できる。
コラコートの主要スペックと臨床的特徴
コラコートの主要な特性は「吸収性コラーゲンスポンジによる速やかな止血」と「生体適合性の高さ」に集約される。素材には精製されたウシ由来のコラーゲンが用いられており、これが血液と接触すると血小板を吸着し凝集させることで止血効果を発揮する。メーカーの資料によれば、創傷部位に直接貼付すると2〜5分程度で効果的に止血が達成される。この数分内という止血時間は、単にガーゼ圧迫で経過をみる場合に比べ出血制御までの時間を短縮できる可能性がある。結果として術後の処置に移るタイミングを早め、チェアタイムの短縮にも寄与しうる。
吸収性である点も重要なスペックである。コラコートは創傷治癒の過程で徐々に生体に吸収され、約10日から2週間で完全に消失する。そのため創部に異物を残す心配がなく、抜去のための追加処置も不要である。この特性は、処置後に患者が自宅で過ごす際にも材料が自然に体内に吸収されるため、後日わざわざ取り除く必要がないという利点につながる。例えば口蓋から遊離歯肉を採取した部位にコラコートを貼付しておけば、術後に剥がさずそのまま吸収させることで患者の違和感も軽減できる。
物理的な扱いやすさも見逃せない特徴である。コラコートは柔軟性が高く折り曲げやすいが、濡れてもボロボロと崩れにくい一体的なスポンジ構造を持つ。適度な厚み(約3mm程度)があり、出血部位に押し当てるとフィットしてずれにくい。水分を吸収した後も形状を保ち、創面に密着したまま留まるため、不意に脱落するリスクは小さい。これは術後の患部保護材としても有用であり、縫合が困難な箇所でも所定の位置に留まって止血・保護効果を発揮し続けるという臨床的メリットがある。
コラコートの使用方法と院内での運用・管理
コラコートの基本的な使用方法はシンプルである。滅菌済みの個包装から必要なシートを取り出し、創傷面の大きさに合わせてハサミやメスで適宜カットする。次に止血させたい創部に直接当てがい、数分間ほど軽く圧迫しながら保持する。比較的小さな薄いシート状材料であるため、例えば歯肉弁や口蓋粘膜など曲面にも追従させやすい。出血が止まった後は、コラコートをそのまま創部に留置しておくのが原則である。完全に吸収されるため、無理に取り除く必要はない。万一大きく余剰な部分が露出している場合は、止血確認後にハサミで露出部のみ切除して調整することも可能である。
院内での運用面では、特別な器械や他製品との接続といった概念は必要ないが、いくつか留意点がある。
第一に、本品は高度管理医療機器で滅菌製品であるため、開封後の使い回しはできない。一度使用して余った断片を別の患者に再利用することは厳禁であり、必要最小限のサイズにカットして使い、残りは廃棄する運用が求められる。
第二に、保管は室温で問題ないが、包装が破損したものは無菌状態が保たれないため使用しない。消毒液などへの浸漬も製品を劣化させる可能性があるので避ける。
第三に、スタッフへの教育としては、ガーゼ等と見た目が似ているため混同しないよう注意喚起が必要だ。コラコートを適用した部位にはその旨をカルテに記載し、後日の処置時に誤って剥がしてしまわないよう情報共有しておくと良い。
他の材料や処置との併用については、状況に応じた工夫が可能である。例えば抜歯窩に骨補填材を入れた上からコラコートで蓋をして縫合すれば、骨補填材の流出防止と止血を同時に図れる。また、広範囲の浅い創面にはコラテープ(より大きいサイズの同種製品)を使い、深い創孔にはコラプラグ(円柱状の栓タイプ)を使う、といった使い分けも有効である。これらコラシリーズはすべて同じコラーゲン素材で互換性があるため、処置部位の形状や大きさに応じて適切なフォームを選択すれば良い。院内に各種サイズを常備しておけば、小手術から抜歯まで幅広い場面で止血材を活用できる体制が整う。ただし、使用するのはあくまで補助的な止血手段であり、大出血時にはまず適切な圧迫や縫合、場合によっては電気メスによる焼灼など基本的な止血処置を優先する必要がある点は忘れてはならない。
コラコート導入による経営インパクト
コラコートの導入に際し、そのコストと医院経営への影響を評価することは重要である。価格面では、コラコートは1箱(10枚入り)でおよそ2万円前後で流通しており、1枚あたりに換算すると約2,000円となる(販売業者や仕入条件により変動あり)。保険診療の抜歯や小手術では、この材料費は歯科医院側の持ち出しとなり、直接的な収入増にはつながらない。そのため単純計算では「1症例に2,000円のコスト増」となり、一見デメリットにも映る。しかし、経営的視点ではコスト以上に得られるメリットにも目を向ける必要がある。
まずチェアタイム短縮による間接的な効率改善が挙げられる。例えば抜歯後の止血に通常10分要していた場面で、コラコートを併用することで5分に短縮できたとすれば、余剰の5分間を他の診療に充てたり、患者待ち時間の短縮による満足度向上につなげたりできる可能性がある。一人あたり数分でも、一日の診療人数が多ければ積み重なった時間はスタッフの残業削減にも寄与するだろう。
また、術後出血による緊急再来院が減れば、想定外の時間外対応に追われるリスクも下がる。これらは直接的な収入ではないが、医院全体のオペレーション効率やサービス品質の向上という形でROI(投資対効果)に貢献しうる。
さらに、自費診療においてはコラコートのコストは十分に吸収可能である。インプラント手術や歯周組織再生療法など高額な治療では、数千円程度の材料費追加は全体費用に与える影響が僅少であり、むしろ安全性・快適性の向上という付加価値として患者にも受け入れられやすい。
例えばインプラント埋入後の創部にコラコートを使用すれば、患者へ「出血管理に細心の注意を払っている」と説明でき、医院の先進性や安全志向をアピールする一助ともなる。結果的に患者の安心感や信頼性が増し、口コミやリピートによる増患効果につながることも期待できる。
一方で、単純な材料費としては代替手段との比較も考慮すべきである。
安価なガーゼや綿栓で代用可能な場面にまでルーチンに高価な止血材を使うことは、経営効率の観点では合理的ではない。
コラコート導入の経営インパクトを最大化するには、「ここぞ」という場面で効果的に使う戦略が重要となる。具体的には、出血傾向の高い症例(抗血栓療法中の患者など)や術後の合併症を確実に避けたい自費手術のケースに重点的に使用することで、コスト以上の価値を引き出せるであろう。また、製品の使用実績を積み重ね、スタッフが適材適所で使いこなせるようになれば、少ない量で効果的に止血する工夫も生まれ、結果としてコストパフォーマンスが向上する可能性もある。
コラコートを使いこなすためのポイント
コラコートの効果を十分に引き出すためには、いくつかの実践的ポイントを押さえておきたい。まず初めて使用する際は、ガーゼとの感覚の違いを理解することである。コラコートは血液を吸うとゼラチン状に柔らかくなるが、形が崩れて取り残しが発生することはほとんどない。しかし、慣れないうちは過剰に擦ったり動かしたりすると、創部からずれてしまう恐れがある。貼付したらあまり動かさず、必要な圧迫を数分間しっかり行うことがポイントだ。圧迫後にゆっくり離すと、コラコートが創面に付着したまま安定しているはずである。
患者への術後説明も欠かさず行いたい。コラコートを留置したまま帰宅させる場合は、創部に白いスポンジ状のものが見えても心配ないこと、自然に溶けて無くなることを伝えておくと良い。患者が誤って取り除こうとすると再出血を招く可能性があるため、「ガーゼではなく体に吸収される薬剤を入れてあるので触らないでください」と説明しておくことで不要な不安と介入を防げる。また、処方する鎮痛薬や含嗽剤の使用についても通常通りで問題ないが、激しいうがいやブラッシングは避けるよう指示しておくと材料が剥がれず安心である。
院内体制としては、スタッフ間で情報共有しコラコートを使った部位を把握しておくことが挙げられる。特に複数の術者や衛生士が関与する場合、創部に止血材が入ったままであることを知らずに処置をするとトラブルになりかねない。引継ぎやカルテ記載を徹底し、「○○部位に吸収性止血材留置中、次回来院時まで残置予定」等と明記しておくと親切である。また、使用後の反省点をチームで共有するのも良い。例えば「もう少し小さく切ればよかった」「縫合と併用した方が安定した」など現場の声を蓄積することで、次第に使いこなしの熟練度が上がっていく。
コラコートが適する症例・適さない症例
コラコートが真価を発揮するのは、小出血が懸念されるが術野確保や患者負担の観点から迅速な止血が望まれるケースである。具体的には、抜歯後の止血やインプラント埋入手術後の歯肉縫合部、歯周外科での歯肉切除部、遊離歯肉移植の供給部位(口蓋側)などが適応として挙げられる。これらはいずれも創面が比較的清潔に保たれる状況であり、コラコートを貼付しておけば2週間程度で自然吸収されるまで創部をカバーしてくれる。特に口蓋から組織を採取した部位は、出血が続くと患者の苦痛やリスクが高まるため、コラコートでしっかり保護・圧迫止血するメリットは大きい。
一方で、コラコートが万能というわけではなく、適さない場面も認識しておく必要がある。まず、動脈性の出血や大きな血管損傷が疑われる場合には、本材のみでの止血は困難である。そうしたケースでは直ちに血管結紮や電気的焼灼など、根本的な止血処置を施すことが優先される。また、感染を起こしている創部や膿瘍のドレナージ後の空隙など、清潔とは言えない環境には使用しない方がよい。吸収されるとはいえ異物を留置することになるため、感染部位ではかえって細菌の温床となるリスクがあるからだ。加えて、患者がコラーゲンに対する重篤なアレルギーを持つ場合も禁忌となる(稀ではあるが、食物アレルギーや過去の医療材料でアレルギーがあった患者では注意が必要)。総じて、「通常の止血法では少し不安だが、かといって大掛かりな止血手段をとるほどではない」という中間的な状況こそが、コラコートの適するシーンと言える。
なお、他の止血材との比較では、酸化セルロース系の止血ガーゼ(いわゆるサージセル)やキトサン系の止血シートも存在する。それぞれ特性が異なり、例えば酸化セルロース材は酸性環境で凝固を促進するが、骨露出部位では骨形成を阻害する可能性が指摘されている。一方コラコートのコラーゲンは生体由来成分で骨や軟組織との親和性が高く、骨欠損部でも使用しやすいという利点がある。ただし酸化セルロース材の方が大きな出血に効果的な場面もあるため、症例に応じて使い分けることが望ましい。
歯科医院のタイプ別にみるコラコート導入判断の指針
保険診療中心で効率重視の医院の場合
保険診療主体で日々多くの患者をさばく必要がある医院では、診療効率とコスト管理のバランスが重要である。このタイプの医院では、コラコート導入のメリットとデメリットを見極めて限定的に活用する戦略が適している。具体的には、通常はガーゼ圧迫と短時間の待機で止血可能なケースでは余計なコストをかけず、逆に高齢者や血が止まりにくい患者の場合にピンポイントで使用する、といった判断である。コラコート1枚のコストは保険点数換算では診療報酬を超えてしまう場合もあるため、無闇に使うと赤字になりかねない。しかし、「出血が止まらず何十分もチェアを占有した」「後日の止血不良で急患対応になった」といった事態を防げれば、その時間的・精神的コストは金額以上の価値がある。効率重視の医院こそ、必要なケースを見極めて投入することで、結果的に全体の診療回転率を上げる武器としてコラコートを活用できる。
高付加価値の自費診療を志向する医院の場合
自費診療メニューを積極的に展開し、患者満足度や治療品質を最優先に考える医院では、コラコートは「高品質な医療」を象徴するツールの一つとなり得る。例えば審美歯科処置や高度な歯周再生治療では、少しの出血でも術野の視界悪化や治癒への影響が懸念される。コラコートを使用することで迅速な止血と創傷保護が図れ、結果的に術後の痛みや腫脹を軽減できれば、患者の治療体験は向上する。材料コストは治療費に適切に上乗せできるため、経営的な負担も抑えられる。むしろ、「当院では術後の安全・快適のために吸収性止血材を使用している」と説明でき、そのこと自体が医院のアピールポイントとなり、他院との差別化につながる。高付加価値を提供する医院では、迷わず導入してフル活用し、患者への付与価値と収益向上の両立を図ると良いだろう。
口腔外科・インプラント中心の医院の場合
親知らずの抜歯やインプラント手術など外科処置が多い医院では、コラコートは日常的な必需品となる可能性が高い。外科処置では常に出血リスクが伴い、ときに予想以上の出血に見舞われることもある。経験豊富な術者ほど、「出血で手間取るより材料に頼れるなら頼った方が早い」と割り切っているものだ。実際、抜歯窩へコラプラグを入れておけばドライソケット(術後の治癒不全による疼痛)を予防できる可能性が報告されており、結果的に術後ケアにかかる時間とコストを削減できる。一症例あたり数千円のコストは発生するものの、大きなトラブル防止や患者の早期快復による評価向上を考えれば、有用な投資と言える。
また、インプラント専門のように高度な医療を提供する施設では、患者もそれ相応の対価を支払う覚悟で来院している。そのため、安全性や快適性に資する資材であれば積極的に用いることが当たり前という風土もある。むしろ使っていないと知れば患者に「ここでは簡易な処置しかしていないのか」と不安を与える恐れもある。外科中心の医院では、コラコートを含む止血材一式を常備し積極活用することで、術者のストレス軽減と患者サービス品質の向上を両立させ、結果的に医院の信用力・ブランド力を高めることにつながる。
よくある質問
Q. コラコートは保険で請求できるか?
A. コラコート自体には専用の保険算定項目がなく、保険診療で使用しても追加の点数を請求することはできない。そのため材料費は医院側の負担になる。ただし、抜歯後出血の処置などで来院が不要になれば、トータルでは診療報酬外のコスト削減につながる面もある。自費診療の場合は、必要に応じて治療費に材料費分を上乗せする形で患者に負担をお願いすることが可能である。
Q. 創部に残したままにして本当に安全でしょうか?
A. コラコートは生体吸収性のコラーゲンからできており、適切に使用すれば体内で分解吸収されるため基本的に安全である。20年以上にわたり外科領域で使用されてきた実績があり、異物残留による有害事象の報告はほとんどない。万が一、創部に残したコラコートが感染や排出物にまみれて機能しなくなった場合でも、自然に溶解・排出されるか、容易に洗浄除去できる。なお、極めて稀だがコラーゲンに対するアレルギー反応のリスクはゼロではないので、初回使用時には患者の既往歴に留意することが望ましい。
Q. コラコートとコラプラグ、コラテープはどう使い分けるのか?
A. これらは同じヘリスタット(吸収性止血用創傷被覆材)のシリーズ製品で、サイズや形状が異なる。コラコートは20×40mmの薄いシート状で、小さめの平坦な創傷に適している。コラプラグは10×20mm程度の円柱状ブロックで、抜歯窩のような深い穴状の創傷を塞ぐのに向く。コラテープは25×75mmと面積が大きく、広範囲の創面をカバーしたい場合に使いやすい。それぞれ材質は同一なので、創傷の形に応じて物理的にフィットしやすい形状のものを選ぶと良い。迷った場合は大きめのものをカットして使うこともできるが、基本的には製品ごとの想定適応に沿った使い分けが推奨される。
Q. コラコートの保存方法と有効期限は?
A. コラコートは室温で保存可能で、特別な保冷等は不要である。直射日光や高温多湿を避け、未開封のまま清潔な場所で保管するのが望ましい。製品には有効期限(使用期限)が設定されており、通常は製造から数年単位で期限が設けられている。購入時には外箱や個包装に記載の期限を確認し、期限切れの製品は使用しないこと。また、パッケージが破損した場合も滅菌状態が担保できないため廃棄する。適切な保管と在庫管理を行えば、必要なときに確実に効果を発揮できる状態でコラコートを利用できる。
Q. 使用しても出血が止まらない場合はどうすれば良いか?
A. コラコートは補助的な止血材であり、万能ではない。規定の使用法で数分経っても出血が続く場合は、無理に本品のみで対処しようとせず、基本に立ち返った止血処置を行うべきである。具体的には、ガーゼで強圧迫止血を再度試みたり、必要であれば追加の縫合を施したりする。また、出血源が明らかであれば電気メスでの焼灼や血管結紮を検討する。コラコート自体は創傷保護には役立つため、これら根本的止血処置を行った後に改めて創面に貼付し直すことで、最終的な止血・保護に利用するといった使い方もできる。重要なのは、本品の効果に固執せず柔軟に他の手段と併用する判断である。幸いコラコートは邪魔になれば容易に取り除けるため、状況に応じて一時撤去し直視下で止血し、その後再適用するといった対応も難しくない。