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副業が禁止されている歯科医院で副業をしていいのか、どうしたらバレる?副業の種類やする際の注意点や始め方などを解説!

最終更新日

副業は禁止でも法律上副業はどう扱われる?

法律上は副業は禁止されていない

労働基準法や歯科衛生士法には、副業を禁止する規定は存在しません。厚生労働省は2017年の働き方改革実行計画に基づき、副業・兼業を推進する環境整備を進めています。また、モデル就業規則でも2018年に「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という条項が削除され、副業・兼業に関する規定が整備されています。つまり法的には歯科衛生士にも副業の自由が保障されていると言えます。

憲法第22条の職業選択の自由により、副業の権利も基本的に保障されています。歯科衛生士法自体にも副業を制限する条項はなく、医療従事者としての守秘義務や倫理規定はありますが、副業禁止の法令は存在しません。これにより、法律上は歯科衛生士も自由に副業を選択できる立場にあります。

なお、厚生労働省は2018年以降も働き方改革の一環として副業を推奨しており、企業にも副業解禁を促す動きが続いています。たとえば、コロナ禍で健康医療分野の人材需要が増えたことから、医療従事者向けに副業推進を支援するガイドラインも検討されています。こうした社会的背景を踏まえると、法律面でも副業は個人の裁量に委ねられていると考えられます。

就業規則の副業禁止規定は制限される可能性がある

一方で、勤務先の就業規則で副業を禁止している場合は注意が必要です。労働契約法第13条により、合理的な理由のない一律的な副業禁止規定は無効となる可能性が指摘されています。

たとえば、副業による疲労が激増し本業の遂行が困難になる恐れや、患者情報の流出リスクが明確な場合には、副業禁止が合理的と認められる余地があります。実際、小規模の歯科医院では院長の判断で副業禁止にするケースも少なくありません。このような場合には副業禁止規定が合理的かどうかが焦点となりえます。

また、歯科医院では正社員衛生士の副業を許可された例も報告されています。実際に、院長とスタッフが合意して単発アルバイトを許可したケースや、院長家族が経営する別院を手伝うことを許可したケースなどがあります。ただし、こうした口頭の許可だけでは後日のトラブルに繋がる可能性が高いので、就業規則の改定や書面での承認を得る方が安全です。

まずは就業規則を確認し、必要なら相談を

副業を始める前には、勤務先の就業規則で副業に関する規定を必ず確認しましょう。規則に違反して副業を行えば信頼を失ったり、懲戒処分の対象になる可能性があります。

副業を始める前には、まず勤務先の就業規則や雇用形態を確認しましょう。歯科医院や病院によって、副業が認められる条件は異なります。正社員で勤務していると副業の制限が厳しくなる傾向があります。職場に副業禁止規定があるか、また副業の届出や許可が必要かをしっかり把握してください。

例えば、常勤衛生士でも院長と合意して副業できた例があります。実際に、一時的なアルバイトや実家医院の手伝いを口頭で許可したケースなどが報告されています。ただし、こうした口頭の許可だけでは後々のトラブルにつながる可能性が高いので、必ず文書で記録しておくのが望ましいでしょう。

副業が勤務先にバレる原因は?

住民税の徴収方法による発覚

副業を持つ場合、住民税の特別徴収によって本業に発覚するケースが一般的です。通常、給与所得に対する住民税は勤務先が給与から天引きしますが、副業先での所得も本業の住民税に上乗せされるため、会社側に収入増加が知られてしまいます。

なお、2026年度から地方自治体の運用が変更され、副業先の給与も主たる勤務先の特別徴収で一括して徴収される仕組みとなる予定です。このため、副業収入が本業の住民税額に影響を与える仕組みは今後ますます厳格化すると考えられます。

以前は、副業を会社に隠すために「住民税の普通徴収」を選ぶ手法が知られていました。しかし、2026年から主たる事業所での特別徴収が義務化されると、この手法は通用しなくなります。結果として、税制面で副業発覚のリスクは今後さらに高まるといえます。

一方で、住民税の観点も重要です。特別徴収される住民税額が急増すると、本業の人事担当者が副業を疑うケースがあります。副業収入で所得が増えた年は翌年の住民税通知で明らかになるため、普通徴収を選択している場合は税務署に控えを請求するか、自宅で確定申告書の控えを保管しておくと安心です。

SNSやネットでの情報から発覚

近年はSNSやブログ、オンライン掲示板などでの情報発信にも注意が必要です。副業先や仕事内容をうっかり投稿すると、職場の同僚や患者に目撃される可能性があります。実際に歯科衛生士向けの情報サイトでも「SNSで勤務先に知られることがある」と注意を呼びかけています。

特に個人名や勤務先を特定できる写真・経歴は公開しないなど、情報管理は徹底すべきです。また、副業情報は思わぬ形で拡散するリスクがあります。たとえば、同僚や友人が無意識にあなたの副業を話題にし、最終的に上司や院長の耳に入ることがあります。SNSで自分の勤務先を匂わせる投稿だけでなく、知人との会話にも気をつけるべきです。

例えば、副業先の顧客やスタッフが偶然本業の患者であった場合、意図せず関係性が露見することもあり得ます。投稿で直接明かさなくても、自分の顔写真や本名を掲載するのは避けましょう。

同業他院での掛け持ち

同じ歯科業界内で副業を行う場合は、近隣の歯科医院で掛け持ち勤務すると発覚しやすい点にも留意してください。

例えば、地方の歯科医師会や勉強会などで顔が知られていると、短時間の兼業であっても噂が広がる可能性があります。非競合エリアで働くか、事前に本業の院長に相談・許可を得るなどの配慮が必要でしょう。

同じ経営グループ内で複数の医院が連携している場合、グループ内で勤務状況が共有されていることがあります。グループ所属の他院で掛け持ちする際は特に注意し、グループ外のクリニックを選ぶなど発覚リスクを減らす工夫が必要です。

例えば、地元の小規模医院同士でスタッフの共有をしている地域もあり、その場合は他院に掛け持ちしている人の情報が広まりやすくなります。可能なら本業とは異なる職域(クリニック勤務と訪問診療、歯科関連以外など)で副業するほうが安全です。

副業が勤務先にバレないためには?

住民税を普通徴収にする

副業の所得を会社に知られたくない場合、住民税の「特別徴収」ではなく「普通徴収」を選択する方法があります。具体的には、副業先に「給与からの住民税徴収はせず、年末調整も要らない」と伝え、副業先から送られる住民税納付通知を自分で処理します。ただし、2026年度以降はすべての給与が主たる事業者で特別徴収される仕組みに統一される予定のため、この方法は実施できなくなる可能性が高まっています。

たとえ現行制度で普通徴収を利用できる場合でも、将来の税制変更によって状況は変わるかもしれません。特に確定申告では翌年の住民税額が決まるため、申告漏れや見落としのないよう十分注意する必要があります。

SNSや発信内容に注意する

副業をしていることを勤務先に知られないようSNS投稿には細心の注意が必要です。勤務先の名前やロゴが写り込む写真、自分の顔や実名などが副業先で公開されると、簡単に職場が特定されてしまいます。情報サイトでも「SNSで勤務先に知られる」リスクが指摘されており、情報管理は徹底が推奨されています。

普段から発信する内容を限定し、必要以上に副業の事情を公開しないことが重要です。また、SNS投稿の写真や動画にはジオタグ(位置情報)が付与される場合があります。副業先での写真を投稿する際には、スマートフォンの位置情報機能をオフにするなど、メタデータにも注意しましょう。

例えば、普段からのコメントやハッシュタグで職場を暗示する内容を避けるほか、副業先の顧客とSNS上でつながらないなど、個人情報の関連付けには注意します。特に副業先の顧客やスタッフが偶然本業の患者であった場合は、本人が知らせなくても副業が露見する可能性があります。

同業副業はエリア分けや許可制で

同じ歯科業界内での副業は、特に発覚リスクが高いため注意してください。勤務先と副業先の地域が近い場合、患者や同僚に気づかれて口のうわさになることがあります。

同業の兼業を検討する際は非競合エリアで働くか、あらかじめ院長に相談して許可をもらうなどの対策が必要です。また、副業先が歯科以外の職場であれば、本業との接点が少なく発覚リスクは下がります。飲食店や小売、介護施設でのアルバイトやボランティア活動など、まったく異なる分野で働けば安全です。

このように副業情報を漏らさない配慮と、ルールに沿った行動が肝心です。異業種での副業にすれば歯科医院との関連が薄くなり、発覚しにくくなります。

歯科衛生士に向く副業の種類は?

資格や経験を活かせる副業

歯科衛生士資格を活かせる副業には、医療機関や美容・教育などさまざまな分野があります。例えば、医療アートメイクの技術者や歯科衛生士向け講師・インストラクター、歯科医療ライターなどは専門性を活かした代表的な副業例です。これらの仕事では、歯科医療に関する知識や接遇力を本業と相乗的に使えるメリットがあります。

また、訪問歯科ケアスタッフや美容・健康のカウンセラーなど、口腔ケア・生活習慣指導に関わる仕事も増えています。資格を持っていることで就業先の信頼度が高まるため、経験をもとに幅広い形で支援業務に携わることができます。さらに、歯科材料メーカーの営業・教育担当や医薬品企業の専門スタッフなど、医療業界関連の企業でも専門知識を活かせる仕事が注目されています。

また、最近では歯科衛生士の知識を活かして企業で商品開発やサービス企画に携わるケースも見られます。高齢者向けの介護用品や健康アプリなど、口腔ケアの専門知識が求められる領域では、新規事業の企画メンバーとして副業の機会が広がっています。

資格が不要な副業例

資格以外のスキルを生かしてできる副業もあります。在宅ライターやオンラインコンテンツ作成、一般的な講演やセミナー講師などは歯科衛生士の経験を活かせる分野です。最近は健康関連の記事執筆や商品レビュー、動画配信など、パソコン1台で始められる仕事も増えています。例えば、ブログ運営やネットショップ開設など、自宅でできるビジネスも副業として注目されています。

さらに、eラーニングや動画教材の作成といったオンライン教育サービスを活用して自分の知識を提供する動きも進んでいます。例えば、歯科衛生指導の動画コンテンツを制作し、SNSや専門サイトで配信することで収益化するなど、新たな副業手法も増えています。

また、歯科衛生士としての英語力を活かせる副業も増えています。国際学会の通訳や海外向けの記事翻訳など、専門知識と語学力を生かせる仕事は高く評価されます。近年は外国人患者対応や海外市場への情報提供需要が増えており、語学を活かした副業の可能性が広がっています。

これらの副業では専門資格が不要でも、自分の専門知識や人脈を生かして仕事の幅を広げられる可能性があります。

副業を始める前に確認すべきことは?

就業規則と雇用形態を確認

副業を始める前には、まず勤務先の就業規則や雇用形態を確認しましょう。歯科医院や病院によって、副業が認められる条件は異なります。正社員で勤務していると副業の制限が厳しくなる傾向があります。職場に副業禁止規定があるか、また副業の届出や許可が必要かをしっかり把握してください。

例えば、常勤衛生士でも院長と合意して副業できた例があります。実際に、一時的なアルバイトや実家医院の手伝いを口頭で許可したケースなどが報告されています。ただし、こうした口頭の許可だけでは後々のトラブルにつながる可能性が高いので、必ず文書で記録しておくのが望ましいでしょう。

副業先の選び方と契約形態

副業先を探す際は、自分のスキルや時間と両立できる仕事を選びましょう。パート・アルバイトの場合は労働契約、ライターやインストラクターなどの場合は業務委託契約など、契約形態に応じて業務範囲や責任も異なります。

副業先を選ぶ際は、通勤時間や体力面も考慮しましょう。例えば、本業が日勤のみであれば夜間や週末に副業を入れる、または副業が在宅可能な業務であれば両立しやすくなります。事前に副業先の職場見学をしておくと、仕事内容を具体的にイメージできるため安心です。

求人情報を見るときは労働条件(労働時間・賃金・就業場所など)が明示されているか確認し、特に副業可否の記載をチェックしておくと安心です。

税金・社会保険の手続きを準備する

副業開始後は、所得が増える分、確定申告や住民税の手続きが必要になります。副業の所得が年間20万円を超える場合には確定申告が必要で、20万円以下でも住民税の申告義務が生じます。また、収入によっては健康保険や年金の負担額が変わる場合もあるため、税理士・社労士に相談して正確な手続きを行いましょう。

また、確定申告で必要経費をきちんと計上することで、課税所得を減らせる場合があります。副業に関連した交通費や機材費、書籍代などは経費として差し引くことができるので、領収書を漏れなく保管しておきましょう。

特に個人で副業する場合、健康保険は国民健康保険へ加入するケースがあります。また、年間所得が130万円以上になると配偶者の扶養から外れ、自分で保険料の負担が必要です。これらの条件は自治体や保険制度によって異なるため、副業前に市区町村や勤務先へ問い合わせておくと安心です。

以上が主な手続きです。いずれも漏れのないよう、必ず対応しておいてください。

副業をする上で注意すべきポイントは?

守秘義務と業務パフォーマンスの管理

副業中も本業の守秘義務は厳守する必要があります。副業で知り得た情報と本業の患者情報を混同しないよう注意し、副業が本業の業務に支障をきたさない範囲で行いましょう。本業への疲労やパフォーマンス低下が過度に激しい場合には、副業禁止を正当化する理由ともなり得ます。

情報漏洩や勤務態度の低下は信用失墜につながるため、常に節度を守ることが重要です。たとえ副業での行為でも、本業の患者情報や院内情報を無断で利用することは法律上・倫理上問われる行為です。自分が扱う情報の範囲と秘密保持義務は明確に意識し、個人情報は副業先と本業で厳格に分けて管理しましょう。

労働時間と健康管理の配慮

副業によって労働時間が長くなる場合は、健康管理にも気を配ってください。日本の労働基準法では、複数の勤務先に跨がる時間を通算する必要はありませんが、実際に過度の長時間労働は事故や疾病リスクを高めます。

本業・副業を含めた1日の労働時間は適度に抑え、必要に応じて定期的に健康診断を受けるなど体調管理を徹底しましょう。また、過労による心身の健康被害を防ぐため、体調が悪いと感じたら早めに休息を取り、本業・副業のどちらかを休むなどの調整も検討してください。副業による体調不良が続く場合は、無理せずスケジュールを見直し、必要に応じて副業を休止するなど柔軟に対応しましょう。また、副業による精神的ストレスにも注意してください。歯科衛生士の仕事は精神的負担が大きいため、オフの時間に趣味や運動でしっかりリフレッシュすることが欠かせません。オン・オフのメリハリをつけて、心身の休息を意識的に取るようにしましょう。食生活を整え、質の高い睡眠を確保することも健康維持につながります。例えば、毎日の就寝時間を一定にしておく、栄養バランスの良い食事を心がけるなど、生活習慣を見直す良い機会です。また、歯科衛生士は感染予防や衛生管理の専門家でもあるため、副業先でも安全衛生対策を徹底すべきです。副業中の労災やケガが本業に波及しないよう、勤務先が労災保険適用か安全衛生管理が整っているか事前に確認しておくと安心です。

副業が発覚したときどうなる?

副業発覚時の対応と懲戒処分

勤務先に副業が発覚した場合、多くの企業はまず口頭や書面で注意・指導を行います。いきなり解雇されることは基本的にありませんが、信頼問題として厳重に注意される可能性があります。副業が禁止条項違反に該当する場合は、同じ行為を繰り返したときに懲戒処分の検討対象となります。

ただし、労働契約法の立場からは、単に副業をしていたというだけで解雇や減給といった重い処分を行うことは原則として認められません。通常は本人への戒告・指導で済まされ、就業状態が維持されるケースがほとんどです。副業が有給休暇の不正利用やミス隠しなど他の不正行為と重ならない限りは、懲戒処分に至ることは少ないと考えられます。

とはいえ、医院が明確に副業を禁じているにもかかわらず悪質に違反を重ね、患者や院内に実害を与えるような事態になれば、信頼を取り戻すのは難しくなります。その場合は退職勧奨や解雇の対象となる可能性があります。副業について不安があるときは事前に院長へ相談・申請し、信頼を損なわない対応を心がけましょう。

相談窓口や第三者への相談

副業発覚への対応に不安がある場合、ハローワークや労働局などの公的相談窓口の利用ができます。

労働相談に詳しい専門家(社会保険労務士や弁護士)に助言を求めれば、就業規則や労働契約法の観点から適切な対処法が得られます。必要があれば第三者の意見を参考にし、自分だけで抱え込まないようにしましょう。

なお、転職を検討する場合は、求人票に「副業可否」の記載があるかを確認すると安心です。副業を認める職場では就業制度が柔軟で福利厚生が充実している場合が多く、自分に合った職場探しの参考になります。もし解雇など不本意な退職に至った場合でも、ハローワークで失業手当や再就職支援を受けられます。副業が直接のキャリア終結につながるわけではないため、公的支援を積極的に利用し、次のステップに備えましょう。

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