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歯科衛生士の履歴書の書き方 資格欄と自己PRのまとめ方

最終更新日

この記事で分かること

この記事の要点

歯科衛生士の履歴書は、項目ごとの書き方が分かれば迷いが減る。歯科衛生士履歴書という言い方で探す人もいるが、基本は同じで免許欄と自己PRが要になる。

厚生労働省の履歴書様式例やハローワークの応募書類の案内では、様式の考え方や記入の基本が示されている。求人票の指定と合わせて確認すれば、必要なことだけを過不足なく書きやすい。確認日 2026年2月18日。

表1では、歯科衛生士の履歴書でよく聞かれる項目を、要点と注意点にまとめた。上から順に埋めていくと、空欄や書きすぎを防ぎやすい。根拠の種類は、判断のよりどころの目安として見るとよい。

項目要点根拠の種類注意点今からできること
様式の選び方指定がなければ一般的な様式か厚生労働省の様式例を基準にする公的資料 実務古い様式で家族情報などが多い場合は避ける選択肢もある求人票に指定があるかだけ先に確認する
資格欄歯科衛生士免許は正式名称で取得年月を添える公的資料 実務取得見込みと取得済みを混ぜない免許証か合格証書の情報を手元に置く
志望動機その医院を選んだ理由と入職後の貢献を一つずつ書く実務待遇だけを理由にしない医院の特徴を三つメモする
自己PR強み 具体例 現場での再現をセットにする実務抽象語だけで終わらせない強みを一言で書き、根拠の出来事を思い出す
本人希望記入欄どうしても必要な条件だけ短く書く公的資料 実務給与や休日の細かい要求を並べない譲れない条件を一つに絞る
封筒の手渡し面接官か受付かで渡し方を変える一般知識 実務その場で封筒をゴソゴソしないクリアファイルと封筒を用意する

表の上から順に作業すると、書き直しが減る。特に資格欄と本人希望記入欄は、先に型を決めると悩む時間が短くなる。

まずは求人票の指定を確認し、表の今からできることの列だけを今日中に埋めてしまうと進めやすい。

履歴書で迷いがちな場所の優先順位

最初に決めるのは、履歴書で何を伝えるかの優先順位だ。歯科衛生士の場合は、免許と経験、患者対応の姿勢が軸になりやすい。

こう考えやすいのは、医院側が入職後の立ち上がりを想像したいからだ。公的な様式例でも免許や志望動機を目立つ位置に置くことが多い。

実務では、免許と資格、職歴の要点、志望動機、自己PR、最後に本人希望記入欄の順で下書きをすると整いやすい。先に軸が固まると、学歴や趣味欄の迷いも減る。

ただし新卒やブランク復職では、職歴が薄いぶん実習や学び方の書き方が重要になる。経験の量ではなく、行動の具体性で勝負するのがよい。

まずは免許と経験で一番伝えたいことを一文にし、そこから志望動機と自己PRに展開すると書きやすい。

歯科衛生士の履歴書の基本と誤解しやすい点

厚生労働省の履歴書様式例を知っておく

様式に迷ったら、公的な様式例を基準に考えると安心だ。厚生労働省は公正な採用選考の観点から履歴書の様式例を示している。

この様式例では性別欄が任意になっているなど、古い様式と違う点がある。家族情報や通勤時間など、採用に直結しない項目を減らす考え方が背景にある。

実務では、応募先が様式を指定していないなら、様式例に近い市販の履歴書を選ぶと整えやすい。A3見開きで全体をまとめたい人は大きめ、A4で複数枚にしたい人は小さめを選ぶとよい。

ただし医院独自の応募用紙がある場合はそちらが優先だ。指定用紙に合わせて、ここで紹介する考え方を当てはめると迷いにくい。

まずは求人票に指定用紙があるかを確認し、なければ様式例に近い形を選ぶところから始める。

用語と前提をそろえる

歯科衛生士の履歴書は、用語のズレで損をしやすい。言葉の意味をそろえるだけで、伝わり方が安定する。

ハローワークの応募書類の資料でも、学校名や資格名は正式名称で書くことが勧められている。省略や同上のような書き方を避けるのは、読み手の誤解を減らすためだ。

表2では、履歴書で出てくる用語をかんたんに整理した。誤解しやすい点と困る例を見て、自分の履歴書で起きそうなズレを先につぶすとよい。確認ポイントの列だけ先に埋めると作業が早い。

用語かんたんな意味よくある誤解困る例確認ポイント
歯科衛生士免許国家資格の免許証である民間資格と同じ感覚で書く正式名称があいまいになる免許証の表記どおりに書く
取得見込みまだ取得していないが取得予定である取得済みと同じ扱いにする採用側が確認に手間取る取得予定時期を自分で言えるようにする
提出日履歴書を提出する日である書いた日を書く郵送と持参で日付がずれる投函日か持参日を決めておく
本人希望記入欄条件がある場合に書く欄である交渉欄だと思う要望が多く見えてしまう絶対に必要な条件だけに絞る
志望動機なぜその医院かを書くどこでも通用する文章でよい使い回しに見える医院の特徴と自分の目標を結ぶ
自己PR強みの再現性を示すほめ言葉を並べればよい根拠がなく薄く見える強みを裏づける出来事を書く

この表は、久しぶりに歯科衛生士履歴書を作る人や、初めて転職する人に向く。正式名称と日付のルールをそろえるだけで見た目が整うが、応募先が用語や書式を指定している場合はそちらを優先すると安全だ。

まずは免許証と求人票を見ながら、確認ポイントの列を自分の言葉で書き換えておくと迷いにくい。

提出日と写真の基本をそろえる

提出日と写真は、履歴書の第一印象を左右する。ルールを先に決めて、あとから迷わないようにするのがよい。

東京新卒応援ハローワークなどの資料では、日付は提出日として扱い、郵送なら投函日、持参なら持参日とする考え方が示されている。写真も第一印象に関わるため、丁寧に整えることが勧められている。

実務では、写真は目安として3か月以内に撮影したものを用意すると安心だ。裏に氏名を書き、のりでしっかり貼ると、はがれたときの事故を防げる。

ただし応募先が写真不要の様式を採用している場合もある。写真欄があるか、提出物に写真指定があるかを先に見るとよい。

まずは提出方法を決め、提出日に合わせて履歴書の日付と写真の準備をそろえる。

歯科衛生士の履歴書で先に確認したほうがいい条件

応募先の指定を最初に確認する

書き始める前に、応募先が何を求めているかを確認する。これだけで書き直しが大きく減る。

医院によって指定用紙や提出方法が違うためだ。ハローワークの資料でも、様式は学校指定や市販を使うことが一般的だが、指定があればそれに従う前提で話が進む。

実務で見るべき点は三つだ。指定の履歴書様式があるか、職務経歴書が必要か、郵送か持参かである。持参なら封筒の準備、郵送なら送付状の準備が必要になりやすい。

ただし求人票に書かれていないこともある。分からない点は応募先に問い合わせるか、面接の案内メールを見直すとよい。

まずは求人票と応募要項を読み、提出物と提出方法を紙に一行で書いて机に貼っておく。

ブランクや転職回数が多いときの整え方

ブランクや転職回数があっても、書き方で不利を増やさない工夫はできる。大事なのは、一貫性と説明の短さだ。

採用側が知りたいのは、入職後に安定して働けるか、必要な業務ができるかである。職歴が多い場合でも、理由が納得できれば問題になりにくい。

実務では、職歴は事実を淡々と書き、退職理由は面接で説明する前提にすると整う。履歴書に書く退職理由は「一身上の都合により退職」のように一般的な表現でまとめ、自己PRで仕事の再現性を示すとよい。

ただし空白期間が長い場合は、何をしていたかを一言添えると親切なことがある。家族の介護や学び直しなど、話せる範囲で短く書くとよい。

まずは職歴を年表にして並べ、言いにくい部分は一文で説明できる形に整える。

個人情報と性別欄に不安があるとき

個人情報の書き方は、様式と応募先の方針で変わる。迷ったら、公的な様式例に寄せると整理しやすい。

厚生労働省の履歴書様式例では性別欄が任意とされ、未記載とする選択も示されている。採用選考で不要な情報は書かない方向の考え方が背景にある。

実務では、応募先が性別欄や家族情報の記入を求めていないなら、無理に書かない選択もある。逆に指定の用紙で必須になっている場合は、指示に従い、気になる点は面接で確認するほうが安全だ。

ただし連絡先は必ず正確に書く必要がある。住所の省略や連絡がつかない連絡先は、選考以前のトラブルになりやすい。

まずは様式の必須欄と任意欄を分け、任意欄は応募先の指示があるときだけ埋める方針にする。

歯科衛生士の履歴書を進める手順とコツ

資格欄で歯科衛生士免許を正確に書く

資格欄は、歯科衛生士の履歴書で重要な場所の一つだ。歯科衛生士免許を履歴書に書くときは、正式名称と取得年月をセットにする。

公的な履歴書様式例でも免許と資格の欄があり、正式名称で書く前提になっている。ハローワークの資料でも、資格名は省略しないことが基本だ。

実務での書き方はシンプルだ。たとえば「令和7年4月 歯科衛生士免許 取得」のように書く。新卒などで免許証が手元にない場合は「歯科衛生士免許 取得見込み」とし、取得予定時期を面接で言えるようにしておく。

ただし事実と違う表現は避けるべきだ。国家試験の合否や登録手続きの状況は人によって違うため、分からない場合は学校や関係機関に確認してから書くほうがよい。

まずは免許証や合格証書を見て、取得年月と正式名称をそのままメモし、履歴書に転記する。

志望動機と自己PRを医院向けに短くする

志望動機と自己PRは、面接の話題になりやすい。長さよりも、医院ごとの具体性を出すことが大事だ。

多くの履歴書の解説では、志望動機は応募先でなければいけない理由を入れることが勧められている。採用側は、なぜその医院で働きたいのかと、入職後にどう貢献できるかを見たい。

実務では、志望動機は三つの要素で組むと書きやすい。自分の目標、医院の特徴、入職後の貢献である。自己PRは強み、具体的な出来事、医院での再現の順にし「説明が分かりやすいと言われた経験があり、初診カウンセリングで患者の不安を減らしたい」のように現場の場面につなげる。

ただし待遇だけを志望理由にすると、長く働く姿が想像しにくくなる。休みや給与の確認は大事だが、書類には仕事の意欲と役割の理解を中心に置くほうが無難だ。

まずは医院の特徴を三つ書き出し、自分の目標とつながる点を一つ選んで文章にする。

作成から提出までをチェック表で回す

履歴書作りは、順番で迷うと時間が溶ける。チェック表で工程を分けると、途中で止まりにくい。

ハローワークの資料でも、作成後に読み返して誤字脱字を点検することや、日付や写真などの基本をそろえることが強調されている。手順を決めて進めるほうがミスが減る。

表4は、歯科衛生士の履歴書を作って提出するまでの流れを、目安時間つきで整理したものだ。自分の状況に合わせて、目安時間を伸ばしてもよい。つまずきやすい点の列に当てはまるものがあれば、先に対策すると早い。

手順やること目安時間や回数つまずきやすい点うまくいくコツ
1求人票で提出物と方法を確認する10分指定用紙を見落とす提出物を紙に一行で書く
2様式を決めて下書きを作る20分A4かA3で迷うまずは空欄を埋めやすい方を選ぶ
3基本情報と連絡先を埋める15分住所の省略免許証や公的書類の表記を参考にする
4学歴と職歴を年表にしてから書く30分年号の混在和暦か西暦のどちらかに統一する
5資格欄に歯科衛生士免許を書く10分取得見込みの書き方事実と予定を分けて書く
6志望動機と自己PRを下書きする40分文章が抽象的医院の特徴と結びつける
7本人希望記入欄を一文で整える10分条件を書きすぎる譲れない条件を一つに絞る
8誤字脱字と提出物を最終点検する15分印刷後の見落とし音読して数字と固有名詞を確認する

この表は、作業を止めないための道具だ。特に手順1と手順8を丁寧にやると、提出忘れや表記ゆれが減るが、急ぎのときは必須項目だけ先に完成させる判断も必要になる。

まずは手順1だけ終わらせ、提出物と期限を決めてから書き始める。

歯科衛生士の履歴書でよくある失敗と防ぎ方

失敗パターンを表で先回りする

履歴書の失敗は、だいたい同じ場所で起きる。先にパターンを知っておけば、直す回数が減る。

ハローワークの資料でも、誤字脱字や略称、年号の混在は避けるべきだとされている。医療職の応募書類では、丁寧さがそのまま仕事の丁寧さに見られやすい。

表5は、歯科衛生士の履歴書でよくある失敗例と、早めに出るサインをまとめたものだ。原因の列で自分に当てはまるものを探し、防ぎ方を先に実行するとよい。確認の言い方は、応募先に連絡するときの短い言い回しの参考になる。

失敗例最初に出るサイン原因防ぎ方確認の言い方
年号が和暦と西暦で混ざる学歴と職歴で表記が違う参照表なしで書く年号の統一を先に決める年号は西暦で統一してよいか確認したい
医院名を略して書く同上や法人名省略が多い早く書こうとする正式名称を写して下書きする医院名の正式表記を教えてほしい
資格欄の正式名称があいまい免許と資格の順が混乱する免許証を見ていない免許証の表記どおりに書く免許取得見込みの書き方を確認したい
志望動機がどこでも同じ内容医院名だけ変えている研究不足医院の特徴を一つ入れる医院の強みとして大事にしている点を伺いたい
本人希望記入欄に要望が多い条件が三つ以上ある優先順位が未整理譲れない条件を一つに絞る勤務時間の相談が可能か伺いたい
写真の印象が弱い画質が荒い 自撮り感準備不足写真館などで撮る写真の提出が必須か確認したい

この表は、書き直しを減らすためのチェックだ。提出前に紙で見直すと見つかりやすいが、完璧を狙いすぎずサインの段階で直すことが大事になる。

まずは自分の履歴書を見て、サインに当てはまる行だけを今日中に直す。

本人希望記入欄で書きすぎない

本人希望記入欄は、歯科衛生士の履歴書で迷いがちな場所だ。基本は一文で短くまとめ、必要なときだけ条件を書く。

厚生労働省の履歴書様式例でも、本人希望記入欄は条件がある場合に記入する位置づけが示されている。採用側は、入職できる条件がそろうかを確認したい。

実務では、条件が特にない場合は「貴院の規定に従う」と書く形が使われることが多い。条件がある場合でも「子の送迎のため平日は18時までの勤務を希望する」のように、理由と希望を一つに絞ると伝わりやすい。

ただし給与や休日などの細かい希望を並べると、最初から交渉が強い印象になりやすい。確認は必要だが、書類では働ける前提を示し、詳細は面接で相談するほうが安全なことが多い。

まずは譲れない条件を一つに絞り、その条件が求人票と合うか確かめてから一文にする。

履歴書を封筒で手渡しするときのマナー

封筒での手渡しは、準備しておけば難しくない。相手が面接官か受付かで、渡し方を変えるのが基本だ。

一般的なマナーの解説では、面接官に渡すときは封筒から出して書類を渡し、受付に渡すときは封筒に入れたまま渡す方法が紹介されている。相手の手間を減らす配慮が理由である。

実務では、書類一式はクリアファイルに挟み、封筒に入れて持参する。封筒の表には履歴書在中など内容が分かる言葉を書いておくと、受け取る側が整理しやすい。面接官に直接渡す場面では、封筒からクリアファイルを出し、相手が読みやすい向きで両手で渡す。受付に渡す場面では、封筒のまま両手で渡し、中身はその場で出さないほうが落ち着いて見える。

ただし院内は患者がいることも多い。廊下や待合で封筒を開けて広げると周囲の目が気になるため、渡す動作は短く丁寧にまとめるとよい。

まずはクリアファイルと封筒に書類をセットし、自宅で渡す動作を一度だけ練習しておく。

履歴書の選び方と判断のしかた

手書きとパソコン作成をどう選ぶか

履歴書は手書きでもパソコンでも作成できる。大事なのは、読みやすさと統一感だ。

ハローワークの資料では、手書きでもパソコンでも構わないとしつつ、手書きにこだわる企業もあると説明されている。つまり絶対の正解はなく、応募先の文化に寄せる考え方になる。

実務では、指定がなければパソコン作成で読みやすく整えるのが無難だ。手書きにするなら黒のペンで丁寧に書き、修正液は使わず書き直すほうが信頼されやすい。どちらでも、年号や文体、表記の統一が重要になる。

ただし医院から手書きを指定された場合は従うべきだ。指定がないのに手書きが有利とは限らないため、丁寧さで選ぶとよい。

まずは応募先の指定を確認し、指定がなければ自分が一番きれいに仕上げられる方法を選ぶ。

判断軸を表で整理する

履歴書の形式は選択肢が多い。判断軸を決めてから選ぶと、迷いが短くなる。

厚生労働省の様式例やハローワークの資料には、様式や記入方法の基本が示されている。そこから外れない範囲で、自分の強みが書きやすい形を選ぶのが現実的だ。

表3は、歯科衛生士の履歴書の形式を選ぶときの判断軸をまとめたものだ。おすすめになりやすい人と向かない人を見て、自分の状況に近い列を読むとよい。チェック方法は、求人票と自分の作業時間を基準にすると決めやすい。

判断軸おすすめになりやすい人向かない人チェック方法注意点
A3見開きかA4複数枚か一枚で全体を見せたい人書く量が多い人志望動機と職歴の分量を見る文字が小さくなりすぎないようにする
手書きかパソコンか字に自信があり丁寧に書ける人書き直しが苦手な人指定の有無を確認するどちらでも誤字脱字は減らせない
写真ありか不要か対面で印象を整えたい人写真準備が難しい人様式に写真欄があるか見る自撮り風は避けるのが無難
職務経歴書を付けるか経験が多い人経験が少ない人求人票の提出物を見る個人情報の書きすぎに注意する
本人希望記入欄の書き方条件がある人条件を決めきれない人譲れない条件を一つに絞る条件が多いと交渉に見えやすい

この表は、形式選びの迷いを減らすためのものだ。A3かA4かと職務経歴書の有無は文章量と関係が強いが、医院の指定がある場合は指定が優先になる。

まずは判断軸のうち一つだけ選び、残りは指定と書きやすさで決めてしまう。

場面別に歯科衛生士の履歴書を整える

新卒の歯科衛生士は実習経験を言葉にする

新卒の歯科衛生士は、職歴が少ない分、実習や学び方が強みになる。履歴書では、経験の事実と意欲をセットで書くと伝わる。

採用側は、基本的な姿勢と伸び方を見たい。実習で何を学び、どんな工夫をしたかが伝わると、入職後の成長が想像しやすい。

実務では、学歴は中学校卒業から書くことが多く、学校名は正式名称でそろえると安心だ。志望動機に医院の特徴と結びついた学びを書き、自己PRで行動を示すとよい。たとえば「実習で患者への説明を繰り返し練習し、言葉をかみくだく工夫をした」のように、出来事を一つ書く。免許が取得見込みの場合は、予定時期を明確にし、面接で説明できるようにする。

ただし背伸びした専門用語を並べると、理解が浅い印象になりやすい。難しい言葉は避け、やったことと学んだことを短く書くほうが強い。

まずは実習で一番印象に残った場面を一つ選び、何をして何を学んだかを二文で書く。

経験者は業務の幅と工夫を数字で示す

経験者は、やってきた業務と工夫を具体的に書く。数字や頻度が入ると、相手がイメージしやすい。

採用側は、入職後に任せられる範囲を知りたい。歯科衛生士の仕事は医院によって幅が違うため、担当した内容の説明が重要になる。

実務では、職歴の欄は入職と退職を時系列で書き、在職中なら現在に至ると書く形が使われることが多い。あわせて自己PRで、担当業務と工夫をセットにする。たとえば「メンテナンスの担当が週に20人程度で、説明用の資料を作って継続率を上げた」のように書くと伝わる。数字は目安でよいが、根拠がある範囲で書くと信頼されやすい。

ただし患者が特定できる情報は書かない。症例の詳細や個人が分かる話は、履歴書では避け、面接で一般化して話すほうが安全だ。

まずは自分の担当業務を三つに分け、頻度や人数など言える範囲の数字を一つ添える。

ブランク復職やパートは希望条件を整理する

ブランク復職やパート希望では、働ける条件を早めに整理する。本人希望記入欄に書く前に、優先順位を決めるのがコツだ。

採用側は、勤務可能な時間帯と業務の希望を知りたい。条件がはっきりしていると、受け入れ側も調整しやすい。

実務では、譲れない条件を一つだけ決め、残りは相談可能とする書き方が使いやすい。たとえば「子の送迎のため平日は18時までの勤務を希望する。曜日は相談可能だ」のようにまとめると角が立ちにくい。ブランク期間がある場合は、研修参加や自主学習など、復職のためにやっていることを一言添えると前向きに見えやすい。

ただし条件が多いほど、最初の選考で不利になることがある。まずは応募先の診療時間と募集条件を見て、合う医院を選ぶほうが現実的だ。

まずは希望条件を紙に書き出し、絶対条件を一つに絞って履歴書用の一文にする。

よくある質問に先回りして答える

FAQを表でまとめて解決する

歯科衛生士の履歴書は、提出前に同じ質問で止まりやすい。よくある疑問を表で先に片づけると、提出まで一直線になる。

疑問が多いのは、免許の書き方、本人希望記入欄、封筒の手渡しなど、失敗が不安な項目だからだ。基本の考え方が分かれば、ほとんどは自分で判断できる。

表6は、歯科衛生士の履歴書でよくある質問を短く整理したものだ。短い答えで方向性を決め、理由と注意点で例外を確認する。次の行動の列をそのまま実行すると、迷いが止まる。

質問短い答え理由注意点次の行動
歯科衛生士免許はどう書く正式名称と取得年月を書く資格の確認がしやすい取得見込みは事実と分ける免許証の表記を写す
免許番号は書くべきか求められたときだけでよい個人情報である様式に欄がある場合は従う求人票と指定用紙を確認する
本人希望記入欄は空欄でよいか一言入れると安心なことが多い意思が伝わる条件がない場合は規定に従うでよい一文だけ書く
志望動機が短すぎるか不安具体性があれば短くてもよい使い回しに見えないほうが大事抽象語だけは避ける医院の特徴を一つ入れる
履歴書を封筒で手渡しするときのコツ相手により封筒から出すか変える相手の手間を減らす受付では封筒のままが無難クリアファイルを用意する
写真がないと不利か指定がなければ一律ではない様式と方針次第写真欄がある場合は用意する写真欄と指示を確認する

この表は、提出直前の迷いを減らすためのものだ。免許の書き方と本人希望記入欄は型を決めてしまうと速いが、応募先の指定がある項目は指示を優先する必要がある。

まずは表の次の行動の列を上から順に実行し、止まった項目だけを学校やハローワークに相談する。

写真や空欄に関するよくある迷い

写真や空欄は、細かいのに気になる点だ。判断基準を一つ決めてしまうと迷いにくい。

公的な履歴書様式例には、写真が必要な場合に貼る位置が示されていることがある。つまり写真は必ずではなく、必要な場合に備える考え方もある。

実務では、写真欄がある履歴書を使うなら、目安として3か月以内の写真を用意し、身だしなみを整えた状態で撮るのが無難だ。空欄が出る項目は、書けない理由があるなら「特になし」や「貴院の規定に従う」のように一言で埋めると落ち着く。

ただし嘘で埋めるのは避けるべきだ。分からない項目は、確認してから書くほうが結果的に早い。

まずは空欄になりそうな欄を先に丸で囲み、埋めるか確認するかを二択で決める。

歯科衛生士の履歴書に向けて今からできること

提出前日にやる最終チェック

提出前日は、内容よりも事故を防ぐ日にする。見直しと提出物の確認を短時間で終えるのがコツだ。

ハローワークの資料でも、作成後に読み返して誤字脱字を点検することが強調されている。医療の現場では数字や固有名詞のミスが信頼に関わりやすい。

実務では、印刷した紙を音読し、数字、年号、医院名、資格名だけを重点的に見る。封筒で持参する場合は、クリアファイルに入っているか、予備の写真や印鑑が必要かも確認する。

ただし徹夜で直すと、かえってミスが増えることがある。前日は修正を最小限にし、当日は余裕を持って出発するほうが安全だ。

まずは音読で固有名詞と数字を確認し、提出物を玄関にまとめて置く。

面接につながる一文を作っておく

履歴書は提出して終わりではない。面接で話す一文を準備しておくと、書類の説得力が上がる。

面接では志望動機や自己PRの深掘りが起きやすい。履歴書の文章が短くても、口頭で具体例を話せれば補える。

実務では、志望動機と自己PRそれぞれに、一つだけ話せるエピソードを用意する。たとえば「患者の不安を減らす説明を工夫した」「衛生管理の手順を見直してミスを減らした」のように、行動と結果をセットにしておく。

ただし患者情報が特定できる話は避ける。内容は一般化し、個人が分かる情報は言わないほうが安全だ。

まずは履歴書の中で一番大事な一文を選び、それを30秒で説明できるようにする。

第三者の添削をうまく使う

自分だけで書くと、読みづらさに気づきにくい。第三者の目を借りると改善が早い。

ハローワークでは応募書類の作り方の案内や、相談窓口での助言が用意されている。学校の先生や先輩も、歯科衛生士の応募で見られやすい点を知っていることが多い。

実務では、添削を頼む前に、聞きたいことを三つに絞ると有益だ。免許欄の書き方が正しいか、志望動機が医院ごとになっているか、本人希望記入欄が強すぎないかの三つである。添削後は全部を直すのではなく、指摘が重なった点から直すと効率がよい。

ただし添削の意見は人によって違う。応募先の方針と自分の事実に合うかどうかを最後に自分で判断する必要がある。

まずは履歴書を印刷し、三つの質問を書いたメモと一緒に相談に持っていく。